この記事は「那須川天心vs亀田興毅」を語ったDropkickニコ生配信を編集したものです(語り:ジャン斉藤)


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那須川天心vs亀田興毅のボクシングマッチはかなり面白かったんですが、亀田さんに関しては何をやっても過剰に批判する人がいるし、逆に何をやっても大げさに擁護しすぎる人が見受けられますよね。過去の行為を咎めて、現在の亀田さんを全否定することもおかしいんですが、「ボクシングに貢献したい」という亀田さんの姿勢から、過去のトラブルをなかったことにしたり、あれらはプロフェショナルのなせる業だった……なんて歴史修正することにも違和感があります。存在を認めるか、認めないかの極端な2択になってしまっている。今回のAbemaTVの煽り方や、かつてのTBSの亀田プロデュースもそうですが、亀田さんを等身大以上に持ち上げてしまうことで、そういった分断の状況を生んできたといえます。

評価を複雑にしているひとつに、今回の対戦前に亀田さんは「悪者は応援されたら終わり」「ずっとヒールでやってきた」と発言していることもあります。いや、亀田興毅というキャクターが強烈だっただけで、はたしてあの当時からヒールの自覚があったのかな……って疑問が頭をもたげますよね。いまになって「あくまで悪役を演じていた」という格好にしているのでないか。亀田さんは根っからのベビーフェイス志望というか、正確にいえばベビーフェイスとして扱ってくれる舞台に立つ人に見えました。かつて「亀田・秋山・朝青龍」の3人が3大悪役として世間を騒がせましたが、亀田さんと秋山選手はヒールを進んで引き受けないタイプ。彼らはルールに反して起こしてしまった事件に関しては謝罪しましたが、そのイメージを利用して悪役として名を売ってやろうなんてことは一度もなかったです。見る側からすれば彼らはナチュラルヒールの素質は抜群なだけで、本人たちに悪役キャラの自覚はない。

現役時代の亀田さんにはいろんな批判がありました。噛ませ犬のマッチメイクや疑惑の判定、謎のランキング制定……でも、彼からすれば「ボクシング界ではみんな普通に起きていることなのになんで俺たちだけ?」という本音が見え隠れしていました。たしかにそうなんです。ホーム判定にしてもボクシングではよくあること。亀田さんが対戦相手を挑発するパフォーマンスもマスコミに対するサービス的な一面もあったし、最初はみんな喜んで受け入れていた。それなのになぜいまになって批判されるのか? なぜ悪役として扱わなければいけないのか?
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