Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム「MMA Unleashed」――今回のテーマはネット荒らし、スポンサーへのクレーム、そして壊れるメンタル…あまりにも現代的な悲しきモンスター、ラーズ・サリバンです!!


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WWEは5月14日、所属選手のラーズ・サリバン(本名ディラン・マイリー)に対し、サリバンが過去においてネット上での攻撃的な書き込みが行ったことが発覚したとして、罰金10万ドルを科し、感受性トレーニング受講を義務づける処分を発表した。

サリバンといえば、スター選手不足にあえぐ現在のWWEで、異例の猛プッシュを受けている新鋭だ。ニックネームは“フリーク”、330パウンドの巨体にスキンヘッド、恐ろしい表情で対戦相手を千切っては投げる恐怖のモンスターキャラで売り出している。本戦初登場は4月8日のWWE Raw、いきなりホールオブフェイマーのカート・アングルをぶちのめして大きなインパクトを残した。その後『スーパースター・シェイクアップ』と呼ばれるドラフトでSmackdownに移籍している。

サリバンは2013年にプロレス経験ゼロの状態でWWE入り、WWEパフォーマンスセンターでのトレーニングを経てNXTで活躍、2017年からリングネームをラーズ・サリバンに改めている。2018年11月には、サリバンが1月から本戦に昇格する旨の予告映像がRawやSmackdownで流されていたものの、結局本戦デビューはレッスルマニア終了後の今年4月にずれこんだ。

このサリバン、WWE入りする前の2007年~2013年頃(18歳から23歳頃)に、ネットでいわゆる荒らし行為を繰り返していたのだという。Bodybuilding.comというサイトで、Disenfranchised(はく奪された者)やElPerfectoといったハンドルネームを使い、プロレス、MMA、ウェイトトレーニングや食事についてなどのフォーラムに参加していた。

書き込みの内容には、人種差別的なものや、同性愛者差別、極右的な内容、うつ病など精神病の人に対する嘲りなどがあった。より具体的には、ブラックパンサー党を「典型的な人種差別道化野郎」と読んだり、「民主党員は少数民族から賄賂を受け取っている」「黒人女性、ヒスパニック系女性の多くが尻軽」などと決めつけたり、日本のプロレスのことを「チャイニーズ・レスリング」といってバカにしていたという。ビンス・マクマホンに対する罵詈雑言(ばりぞうごん)もあった。

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