かませ犬の影の物語を追うコラム「ジョバーのブルース」――今回は「受け身の天才」と呼ばれた男、ジェイミー・ノーブルです!!(文/鈴木喜勝)
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・「世界一時間のかかるチョップ」スコッティ・2・ホッティ
“ジョバー”「負け役」「かませ犬」という意味のプロレスにおける隠語。プロレスに切っても切れない存在であり、その存在は多くの選手達を輝かせている。自分が負けることにより、他人を引き立たせる。その姿は、どこか哀愁を感じながらも、頼りがいのある大きな存在にも思える。このコラムでは、その“j(jobber)”たちに焦点をあて、彼らの生き様と負け様を伝えていきたい。
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今回は「受け身の天才」と呼ばれた男。「ジェイミー・ノーブル」というレスラーについて紹介していきたい。
ジェイミー・ノーブル。アメリカ ウエストバージニア州出身のレスラー。ディーン・マレンコの元でレスリングを学び、1995年にプロレスデビュー。インディー団体で経験を積み、WCW、HWAを経て、2002年にWWFに入団し。スマックダウンにてクルーザー級のレスラーとして数々の名勝負を繰り広げていた。
ディーン・マレンコから学んだ堅実なレスリング技術と、そつなくこなす技の数々は、クルーザー級選手の中でも群を抜いていた。団体からのプッシュも厚く、当時のクルーザー級王座最長防衛記録も樹立ししている。名実ともに兼ね備えた彼は、TAJIRI、ビリー・キッドマン、グレゴリー・ヘルムズなどの名だたるクルーザー級レスラーたちとの抗争で観客を沸かせていた。彼の凄さは、どの選手と手が合い、数々の名勝負を作り出していたところだ。とくに、彼との試合で大きな飛躍を遂げた選手といえば、やはり同じ2002年にWWFに入団した、レイ・ミステリオだろう。
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