Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム「MMA Unleashed」――今回のテーマは「UFCのラスト・ストリートファイター、ブライアン・オルテガがガレージからアメリカンドリームをつかむ!」です!!


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「『あれ、独り言を言っている人がいるよ。何だか気の毒だね』と思うことがあるだろう。ある日僕が車を運転していると、ちょうどそんな人がいたんだけど、よく見たら自分の姉だったんだ。僕は姉を車の中に引きずりこんで家まで連れて帰った」

それはなかなかに大変なドライブだったとブライアン・オルテガは少年時代の出来事を振り返る。車はおんぼろなマニュアル車だし、ドラッグで酩酊(めいてい)している姉は暴れて走行中にも外に飛び出そうとした。家に着くと、今度は姉がドラッグを買いに出かけないよう、見張っていなければならなかった。

そこからオルテガの人生最悪の瞬間が始まる。

「ついうっかりと居眠りをしてしまったんだ」とオルテガは言う。「その隙(すき)に姉が出かけようとしたので、僕はあわてて姉の身体にしがみついた。そうしたら姉は僕のことをたたいたり引っかいたりしてきた。それで僕もカッときてしまって、姉を壁に押しつけると、チョークのように締め上げたんだ。すると妹が僕の背後からやってきて、僕のことを締め落とそうとした。サイテー3兄弟のどうしようもないケンカだよ。その時、母親の顔を見てみたら、私が一体何をしたというの、と言わんばかりに、泣いていたんだよ。あの風景は頭から離れない」

オルテガが生まれ育ったロサンゼルス・ハーバー地区の治安は最悪だった。90年代、00年代にはギャングも盛んに活動していた。オルテガは低所得者向け公営住宅に暮らしていたが、父親は夜になると家の前に、銃弾よけとしてトレーラーハウスを駐車させていた。近所の家も全部そうしていて、朝になると弾丸であいた穴の数を比べるような日々だった。

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