Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム「MMA Unleashed」――今回のテーマは「ニック・ディアスのDV逮捕騒動、その後を追う:ニックは痛いファンにハメられたのか」です!
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ネイト・ディアスの約2年ぶりの復帰戦が発表されたことはみなさんもご存じの通りである。11月3日、UFC 230マジソン・スクエア・ガーデン大会でのダスティン・ポワリエ戦がそれである。
8月3日に行われたUFC25周年記念記者会見には久々にネイトも登場、この2年間何をして過ごしていたのかと聞かれ、「裁判に巻き込まれていたんだ。なんで誰もこのことをキミら(記者)に言わないんだ?」と、本当なのか煙に巻いているのかよくわからない回答をしていたものだ。
ディアス兄弟欠乏症に罹患(りかん)していた筆者などは、ネイトの姿を見ただけでそれなりに癒(い)やされ満足していたりするのだが、ふと思うことは、それにしてもネイトの兄貴である、あの暴力柔術、ニック・ディアスは一体何をしているのだろう、ということだ。
何しろニックは2015年1月のアンデウソン・シウバ戦を最後に、試合をしていない。この試合では、攻めてこないシウバを挑発して、内藤哲也ばりにマット上にヒジを付いて寝転ぶという名シーンでファンを喜ばせつつ、結果はシウバの判定勝ちとなったものの、試合後に両者とも薬物検査で失格、結局ノーコンテスト裁定となっている。またニックの最後の勝利といえば2011年10月のBJペン戦にまで遡る。ニックも34歳になった。もうひと花、咲かせてくれても良さそうなものだ。
そう思ってニック・ディアスの近況を調べてみたところ、何とネイトよりはむしろニックこそ、大きな裁判沙汰に巻き込まれていたのだった。時系列で追ってみよう。
●2018年5月24日、ニックはドメスティック・バイオレンス(DV)の疑いで逮捕されていた。
警察発表によると、被害者女性からの通報を受けてディアスの自宅を訪れた警察官が、「非常に痛そうに見え」「自力では歩けなくなっている」女性を発見。女性は、ニックの不貞をめぐる口論の末、ニックから暴行を受けたと主張。女性によると、ニックはここ数日、コカインを使っており、暴力的になっていたのだという。
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