Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム「MMA Unleashed」――今回のテーマは「ロード・トゥ・レッスルマニア:ロンダ・ラウジーWWEでの全仕事(後編)」です!【関連記事】
■ロンダ旋風、中邑&ASUKAダブル優勝!! ロイヤルランブル1万字総括
いよいよ2018年4月8日(米国時間、以下同)に迫った『WWEレッスルマニア 34』では、元UFC女子バンタム級王者、ロンダ・ラウジーがカート・アングルと五輪コンビを結成、悪のコーポレート軍、ステファニー・マクマホン、HHH組とのタッグマッチでWWEデビューを飾る。
プロレスファン、MMAファン双方にとって注目のレッスルマニアでのロンダ戦を120%に楽しむために、試合に至るまでのストーリーラインを皆さんにご紹介する本企画の後編では、3月19日から4月2日までのRawでの物語を中心に取りまとめてみたい。試合直前のこの時期になって、ロンダの弱点に対するステファニーによるシュートな突っ込みが炸裂(さくれつ)、これが試合でどう展開されていくのかが楽しみな状況となっている。
3月19日 『Raw』
この日のラウジーはテレビ中継の枠外でリングに登場、満面の笑みで「What’s up, Dallas!」とダラスの観客に語りかけた。すると女子レスラーのデイナ・ブルックが登場。ブルックはマイクで、あなたはまるで大物気取りだけれど、このリングは8角形ではなくて4角形なんだから、一番下っ端からやりなさい、今すぐここを去れと挑発。ラウジーが、それなら力尽くで私をリングから下ろしてみろやと言い返すと、ブルックがパンチ、これをラウジーが腕でブロック。ここで両者の腕が交差したまま3秒ほど静止するという不思議なシーンが。見てはいけないものを見たレベル。その後ラウジーがエクスプロイダーのようなスープレックスでブルックを投げ捨てると、ブルックは場外へと消え去った。
テレビ中継の枠内ではラウジーはビデオで登場、隣でタッグパートナーのアングルが見守る中、自分語りを披露したのだった。
子どもの頃、父は私に、自分のやりたい分野で頑張れば、一番になれると言ってくれた。私は柔道に取り組み、メダルを取った。それなのに、気がつくと私は車で生活していた。私はアスリートとしてやるべきことをやったのに、そんな私を誰もリスペクトしてくれなかった。だから私は、好き放題にしゃべって、他人の腕を次々に破壊することに決めた。
(UFCで活躍するラウジーの映像が挿入される)私は世界で一番強いと思っていた。だから何を言ってもいいと思っていた。自信満々の女性に気分を害するなんて、世間の方がおかしいと思っていた。
(スタジオのラウジー、涙を流しながら)ラストファイトが終わって、私は神様から嫌われているのだと思った。私はもう、空っぽだった。そんな時、夫がこう励ましてくれた。君には格闘技以外にも大切なことがあるだろう。それは悪いことでも恥ずかしいことでもないんだよ。それこそが大切なこと、世界に誇るべきことなんだ。だから私は今ここにいます。
(WWEで活躍するラウジーの映像が挿入される)
私はもう、何も怖くない。今の幸せをつかむために(あの敗戦は)必要な試練だったのだと思っている。すべてが今につながっている。自分では分からなかったけれど、私は最初からこの道を歩んでいたんだと思う。
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