――え〜んちょう! え〜んちょう!! 延長だ!
――ここ最近SNSを騒がせていたヤマモことリングアナの山本雅俊氏と、ライターの橋本宗洋さんの「腰掛け」バトルがなんだかよくわからないまま終わっちゃったんですよ。金返せ〜!! 払ってないですけど。
Z ヤマモ氏が「プロレスは有名になりたい為のアイドルさんの腰掛けではありません。集客の為にプロレスのハードルを業界自らが下げるから、いつまで経っても肝心なレスラーの稼ぎや立場が向上しないのです」とツイートした件ね(現在削除済み)。ヤマモ氏も全面的に謝罪したんだから蒸し返さなくていいじゃん。
――この騒動とは無関係のDDTが仲裁に入ったことで収拾したわけですけど。「この俺を誰だと思ってるんだ」とまで罵りあったわりには唐突感が……。
橋本宗洋ツイート https://twitter.com/Hassy0924/status/942980882654150657
山本雅俊ツイート https://twitter.com/yamamosiki/status/942970691325804549
Z キミの場合は暇潰しに煽りたいだけでしょ?
――ちょっと待ってください。じゃあ、あの「腰掛け」ツイートに賛同した関係者やファンはいったいどうなるんですか。アイドルのまとめサイトでもガンガン取り上げられていましたし。「謝罪が足りない」と言ってるんじゃなくて、具体的な説明のないまま一方的に幕引きされるのはモヤモヤするというか……当事者たちは仲良く和解したのかもしれないですけど、現象としては分断されたままなところはある。
Z たしかにWAVEのGAMI社長もこの騒動に巻き込まれていたけど、今回の和解ミーティングではとくに言及されていないっぽいね。
Z 「〜のようなもの」に心当たりがあった。
――でも、そこは他者性に関わる話になっちゃうから、普通だったら口には出せないはずなんです。定義はそれぞれだし、プロレスラーとして失格の烙印を勝手に押すことになりかねないわけですから。
Z それだからヤマモ氏の言い分に、橋本氏が強烈に異議申し立てをしたんだろうしね。
――ヤマモ氏の中には「〜のようなもの」はあったはずなんです。橋本さんもそんな「腰掛けレスラー」は実際にいないから強く否定したけど、「〜のようなもの」はなんとなく認識としていたはず。現実ではいなかったかもしれないが、意識の中では「〜のようなもの」は「いた」ってことなんですよ。
Z 哲学だ。
――「プロレスラーはこうあるべきだ」「あんなものはプロレスじゃない」という、ある種のプロレス堕落論的思想に誰しもが支配されてる面は拭えないです。でも、その括り方は政治に彩られ、時代の都合によってジャッジされてきたと思うんですね。いまどこかのリングにビートたけしが上がったらみんな大歓迎ですよ。でも、かつての両国では暴動が起きた。
Z ライバル団体を貶めるためだったり、その時々の雰囲気によっては許されるもの、許されないものが出てくるね。
――「腰掛けレスラー」とは何なのかを理解……いや、ヤマモ氏の発言を理解したいわけじゃないですけど、今回の騒動を機に「〜のようなもの」を整理したかったですよね。
Z 要するにキミの言いたいことは、ヤマモ氏と橋本氏のあいだで和解や謝罪が図られてたって、「腰掛けレスラー」の認識のあり方としては、なんの解決もしてないんじゃないか……ってことだね。珍しくマジメでIGFの話が出てこない!!
――というわけでさん、ちょっと偽ヤマモになってくださいよ。
Z ……は?
――偽ヤマモになるのです。
Z 何を言ってるんだよ。
Z おまえ、アホだろっ(笑)。
――お願いしますよ! 困ったら「IGFが悪いゾ〜」とか適当に言えば、Dropkickユーザーはたいてい納得しますから。
Z それはわからないでもない(笑)。そそのかされたから言うわけじゃないけど、ヤマモ氏の言いたいことはわからんでもないよ。
――おお、偽ヤマモが始動した!!
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