Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム「MMA Unleashed」――今回のテーマは「MMA・プロレスのあり方に根本的な変化を迫る? 脳障害研究最前線の衝撃」です!
米ボストン大学医学部のCTEセンターは9月26日(現地時間)、存命中の人のCTE(慢性外傷性脳症)を検査する方法の発見に一歩近づく研究成果を発表した。CTEはかつてパンチドランカー症候群としても知られた症状で、記憶力低下、錯乱、うつ状態などを伴う。これまでCTEの診断は、死後の脳を検査するしか方法がなかった。
同大学で、23人の元フットボール選手、50名のアルツハイマー症患者(スポーツ歴なし)、18名の健常者(スポーツ歴なし)の脳の比較検査を行ったところ、CTE患者で高いことが知られている検査値CCL11が、アルツハイマー症患者・健常者では通常値であったのに対し、元フットボール選手では高かったことを発見した。このことは、CCL11がCTEのバイオマーカー(特定の病状や生命体の状態の指標)として使える可能性があることを示唆しているのだという。
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