Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム――今回のテーマは……ビンス・マクマホンの生涯を描く映画のトンデモ脚本が流出!! 唖然呆然いったいどうなってしまうのか……?
“The following story is as true as anything else that happens in professional wrestling.”
(この物語は、プロレスに劣らないくらい、真実である)
ビンス・マクマホンの生涯を描いた映画『パンデモニアム(Pandemonium)』(感染爆発、悪の巣窟、阿鼻叫喚などの意)がソニー傘下の米TriStar Pictures社で制作されることになった。冒頭の文章は、脚本初版の書き出しである。
ビンスの映画のアイデアは昨年夏に持ち上がり、まずクレイグ・A・ウィリアムズ(Craig A. Williams)氏が脚本を書き上げ、売り込みが始まった。脚本は一定の評価を得たとされるが、当初はビンス本人もWWEサイドも、このプロジェクトに関与もしていなければ、承認もしていなかったため、もめごとを嫌った映画会社は二の足を踏んでいた。
ところがここにきて、クリント・イーストウッド監督作品『アメリカン・スナイパー』のプロデューサー、アンドリュー・ラザール(Andrew Lazar)氏がビンスと権利関係をまとめあげ、さらにWWEの映画製作部門WWE Studiosがプロジェクトに参画することとなって、大きく風向きが変わった。ハリウッドで複数の映画会社が獲得競争を繰り広げ、結果的には本社オフィスをWWEのグッズで埋め尽くしてラブコールを送ったTriStar Pictures社が落札したのだった。
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