Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム――今回のテーマは……



10連勝中のInvictaチャンピオン、トンヤ・エビンジャーがいまだにUFCに行こうとしない理由


現地時間2017年3月25日に開催されたInvicta 22のメインイベントでは、バンタム級チャンピオンのトンヤ・エビンジャー(MMA戦績19勝5敗1ノーコンテスト)が挑戦者のヤナ・クニツカヤを第2ラウンド、リアネイキッド・チョークでフィニッシュし、ベルトを防衛した。これでエビンジャーは連勝記録を10(ノーコンテスト1試合を含む)に伸ばし、Invictaのタイトルを4回連続で防衛した。

両者は前回、2016年11月のInvicta 20でも対戦している。その試合では、クニツカヤが下からのアームバーを狙い、エビンジャーがクニツカヤの顔面を踏みつける格好で防御していたところ、レフリーのマイク・イングランドがエビンジャーに対して、相手の顔を踏むのは反則だからやめなさいと指示。エビンジャーがこれに従い体勢を変えたところ、アームバーががっちりと極まってしまい、エビンジャーがタップアウトしたのだった。しかし試合後に、レフリーの指示が不正確だったとしてエビンジャーが提訴(ストンピングは反則だが踏んでいるだけなら反則ではない)。これを受けたミズーリ州のアスレティック・コミッションが、エビンジャーの訴えを認め、試合はノーコンテスト裁定となり、エビンジャーのベルト防衛が発表されたのだった。提訴でレフリーのミスが認められることは非常に珍しいケースである。


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