向かって左がシュウ・ヒラタさん。インヴィクタで勝利した魅津希選手と勝利の記念撮影
©Invicta Fighting Championship
多くのMMAファイターをマネジメントするシュウ・ヒラタ氏が北米MMAシーンを縦横無尽に語りまくるDropkickニコ生配信コーナー。深くてタメになるトークを活字でもお届けします! 今回お送りするテーマは「RIZINが堀口恭司に提示したファイトマネーを推測!?」「将来UFCを目指したいのなら30歳以下の選手が契約してはいけない団体とは?」です!(2月に配信された一部を書き起こしたものです)。
――UFCフライ級3位だった堀口恭司選手がフリーエージェント(以下FA)宣言後、RIZINと契約しました。今回はこの件についての見解をお願いいたします。
シュウ まずUFCの契約形態の説明すると、UFCというのは2通りの契約があって、エントリーレベルの選手はだいたい4試合契約なんです。
――新規契約の基本は4試合。
シュウ ランカーになってタイトルマッチが狙える選手は更新のときに8試合契約を結ぶんです。契約期間は40ヵ月。初めの1試合から40ヵ月ですから、5・7ヵ月に1試合。1年で2試合できたらいいほうなんですね。
――いまのUFCは契約を残してリリースされるケースがなくなったと聞きますね。
シュウ はい。ほとんどの選手が契約満了して、そのあとに契約を更新するかどうか?という流れになってますね。それは途中のリリースは違法だということで、集団訴訟されると面倒という理由もあるんでしょうけども。
――契約としてリリースは違法ではないんですよね?
シュウ そういう契約を結んでますから問題はないはずです。ただ、UFCからすれば訴えられてもイヤなんですよ(笑)。
――弁護士費用もかかるわけですもんねぇ。
シュウ ちなみに私がマネジメントしているUFC外国人ファイターは3勝1敗だったんですけど、契約更新できなかったですね。もう契約更新のハードルは凄く高くなってます。
――新体制になってよけいな“贅肉”を落としてるんですねぇ。
シュウ 日本人でいえば、田中(路教)選手と佐々木(憂流迦)選手は、いろいろと交渉して5試合契約だったんですよ。2人ともこないだの試合が5試合目。これから更新できるかどうかなんですけども(この取材は佐々木憂流迦残留決定前に収録)。ただ、私は田中選手のマネジメントからは離れているので、その後の詳細は知りませんが……。
――堀口選手は11月の試合で契約満了。UFCから更新のオファーがあったそうですが……
シュウ こういうときに我々マネジメントがやることは、同じ階級の同じレベル、戦績の選手たちがどれだけもらってるか、または過去にどれだけのディールを締結したのかを調べて、オファーされた金額がフェアかどうか見るんです。その金額に納得できなかったらFAして、ほかの団体と交渉する。でも、いい条件を引き出せなかったので、UFCと再契約した選手はたくさんいます。ここまでは全然サプライズではないと思うんですよね。
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