すべてはハーゲンス博士からはじまった。

日本では「人体の不思議展」として広く親しまれたプラスティネーション人体標本。

ある時期から日本に入り込んだ中国産のプラストミック標本が囚人の遺体を使っている疑いがあることから、人権問題に発展し、いまでは日本国内での人体標本展示は見られなくなってしまった。

しかし、ドイツのグーベンにあるハーゲンス博士の研究所は、人体標本の制作現場まで公開し世界中から献体希望者たちを集めているのだ。

文・写真・構成=ケロッピー前田

text & photo & composit by Keroppy Maeda