「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
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今回は、2022年02月08日(火)配信のテキストをお届けします。
次回は、2022年02月22日(火)20:00の配信です。
お楽しみに!
新刊『小飼弾の超訳「お金」理論』
「ブラック労働者」をやめましょう。「お金を増やさねばならない」思い込みを捨てましょう。働いたら負け。もう労働には価値はない。理想は、誰でも自由に生きて食べていける世の中。なのに、いつまでも「お金」に振り回されるのはなぜか―――。
『小飼弾の超訳「お金」理論』では、世界を動かしているお金の仕組みと、お金との付き合い方をやさしく解き明かします。
2022/02/08配信のハイライト
- 接種予約の「恐怖体験」とAQUOSのアプデ怖い話
- テスラの「標識無視」と自動運転車の保険について
- 「Wasmが目指してたところ」とCloudflare告訴、SF警察も褒める『地球外少年少女』
- 『地球外少年少女』とホーガン作品、Yahoo!欧州撤退とネットの国境
- Arm買収断念とAlphaCodeの「難しいのはプログラミングじゃないの!」
- 人工臓器の展望と「磁石はむずかしい」話
接種予約の「恐怖体験」とAQUOSのアプデ怖い話
山路:弾さん、なんかあの、第3回の接種の予約をもう、
小飼:できたんですけれども、なかなかちょっと、ちょっとした恐怖体験でしたね。
山路:恐怖体験(笑)。
小飼:何が恐怖体験だったかって言うと、まぁ予約する、いや僕は自衛隊の大規模接種の東京会場の予約したんですけれども、ウェブページまではすぐ行けますよね。今はもうほんと、自衛隊で検索するだけでそれが第一選択肢に、まぁ僕の場合は出てきましたね。今は僕の場合って言わなきゃいけないんですよね。
山路:まぁだいたい今はさすがにそうじゃないかなと、
小飼:いや、まぁでも、たぶんincognito(Googleアカウントでログインしていない状態)(編注:ログインしているGoogleアカウントによって、Google検索の結果は違ってくる)で打っても同じだと思います、それはとにかくとして、で、接種券番号入れて、自治体番号を入れて、あと自分の誕生日とかを入れると、だから予約の画面に行って、それで曜日を指定して、そこの曜日だと何時の枠がいくつ空いてるっていうのが出るので、そこを素直に押します。そうすると、この予約でよろしいですか、まだ予約は完了していません、それで最後に押すじゃないですか、そういう予約は埋まっています、あれ? それで、そこを押すまでは、予約の日時とかっていうのは変えられるんですけど、そこで押して予約がいっぱいになっちゃうと、また最初の接種券の接種番号入れるところまで戻っちゃうという。
山路:今時ショボい映画館でも、けっこうちゃんと座席、仮押さえしといたらちゃんと把握してくれるじゃないですか(笑)、
小飼:そうそうそう。
山路:っていうか、大規模接種の会場の予約システムって、ずいぶん前から時間経ってませんかっていう、何か月か、ぜんぜん直してないのかっていう、
小飼:それでも、昔は適当な数値を入れても桁数さえ合ってればいいっていう、だからそれよりはちゃんとエラーチェックするようにしたんだっけ。
山路:ただ、それにしてもやり直しっていうのは、さすがに慣れてる人でもキツいですよね。
小飼:いや、一番最後のところでハシゴ外されちゃうっていうのは、普通こういった場合っていうのは、日程を仮に押さえた時にロックをかけて、最後に確認しますかっていうところで、「いいえ」だったり、あるいは一定以上時間が経った場合というのは、その時点ではアンロックして再び空きリストに戻すんですけれども、どうもそういうトランザクションをきちっとかけてるのが、最後のボタンポチの部分だけだったらしくて(笑)。
山路:前も言ったんだけど、こういうシステムとかって、なんかそのライブラリを一から書く必要なんてないわけじゃないですか、今時の。そういうのって、
小飼:あ、まぁでも自衛隊の大規模接種の場合は、使い回しができそうでできない仕様なのかな。いや、これは映画館の予約システムとかっていうのは全国のシネコンとかでも使われているわけですよね。
山路:利益出すもんですもんね。
小飼:いや、だから、たぶんユーザーが、この場合ユーザーというのは映画館のほうですね、だから映画館のほうでは座席配置と、プログラムの時間帯をポンと入れておけば、あとは既存のシステムがとかうまく回してくれるようになってるはずですけれども。
「ファイザー、モデルナ?」(コメント)
小飼:大規模なので、モデルナですね。
山路:カレンダーミスとかはなくしてほしいよね。うん、いや本当にそうなんだよな。この後に及んでっていう感じもありますけど。私のところも今日あたりに接種券が届くはずなんですけどね。
小飼:僕は前にも、以前から言ってるように、2型糖尿病のおかげで前回は早く打てたんですよね。でも今回はあんまりそういうことはなくて、もう一律に何月何日までに打った方はいついつまでにっていう形で。いちおう、ウェブフォームでまだ来てない人は入力してくださいっていうのも来たんですけども、それを入れてもぜんぜん早くなりませんでした(笑)。
山路:そういやコロナの陽性率100パーを超えたという話が(笑)。
小飼:ここで笑っちゃいけない、いちおう笑えるのはいいことなのだろうか、まぁ要するに集計システムが間に合わなくて、過去の分まで合わせちゃって、たまたま数値が今日確認した人を上回ってしまったという(笑)。
山路:まだそれなんかいっていう悲しさがあるんですけどもね。
小飼:いや、まぁでも大阪でそのおかげで2万人超えたという、もう、もはやぜんぜん当てにならないという、
山路:数字が意味をなしてない(笑)、
小飼:当てにならないっていうのか、要は検査結果ではなくって、診断結果で、要するにみなし陽性というやつですね。もう、だから良くなったはずなのに、実際のところみなし陽性って、東京が2万人超えた日、今日は1万7000人だったそうですけれども、でも500人程度らしいですね、今日は。だから、あんまり機能してない。
山路:ほうほうほう。なんか、いろいろ不穏なものを感じ、
小飼:あのみなし陽性というやつは、じつは現場の医療の人と、他の人で真っ二つに意見が分かれているところで。他の意見の、大きなパンデミックのプロとかはとんでもないって言ってるんですけれども、現場のプロとかっていうのは、当然でしょう、他のインフルエンザ他の感染症だってそうしてきてるじゃないかと、だから実際に細菌培養とかしなくても、抗生物質とか出してるじゃないか。なんだけれども、実際に確定検査ができるものともなると、確定検査するようになっちゃうんですよね。だから、それの一番いい例が現場のドクターズも言ってたインフルエンザの例で、確かにインフルエンザというのは検査しなくても症状だけで医者がまぁこれはだからインフルエンザだろうっていうふうに言うだけでタミフルとかリエンザとかも処方できます。処方できますけれども、結局今は5分で出る検査キットがあるので、それを鼻にグイグイしますよね。だから確定的にわかる、機械的にわかるものっていうのは絶対それやるんです。だってそうでないと、後から違ったって言われた場合に、医者がとても難しい立場になるじゃないですか、自分が医者でもさ、検査キットがそこにあるのに検査しないなんていうことはあり得ないよ。
「コロナじゃないって言って、病院に行ってコロナだった場合のパターンってカウントはされないってマジ?」(コメント)
小飼:そもそも、集計が間に合ってるかどうか問題というのがありますよね、大阪みたいに。また大阪かよって感じするけどね(笑)。
「濃厚接触者で発熱した人なら蓋然性高い」(コメント)
山路:まぁそりゃそうですよね。現場的にはそれは、そういうふうに判断するっちゅうのは、
小飼:だからもう薬があるのであればね、その場で薬を出したいところで、でもそもそもみなし陽性とか言い始めたというのは、検査能力が足りなくなっちゃったからでしょう(笑)。それが根本の原因じゃん、これは前から検査能力増強しとけっていうのは言ってたわけじゃん。そんなもん、1年以上前から言ってたのに、どうなってんのよ。
山路:最近そういう民間の都民無料のやつがいっぱい増えたじゃないですか。あれとかのおかげで計算能力増えたのかなと思ったら、すぐになんかこういっぱいになっちゃった感じですよね。
小飼:いや、こう言うのもなんだけど、まだ日本って増えたとは言っても、たかだか1日、全国で10万ケースじゃないですか。中国は2桁以上多い能力、検査能力というのを1都市だけで持ってるんですよ。
山路:なんか1300万人だったか1400万人かをなんか2回ぐらい3日間でやったみたいなことありましたよね。
小飼:全中国レベルでも、たぶん今、中国が持ってる検査能力を持ってすれば、1週間ぐらいで検査できるでしょうね。別の言い方をすると、中国の検査能力をそっくり日本に持ってきたら、一日あれば全国民を検査できます。
山路:じゃもう本当に推定じゃなくて、全数検査ができちゃうってことか(笑)。
小飼:全数検査ができるわけ。
山路:統計的な技術じゃなくって。うーん、すげえな(笑)。
小飼:そこまでやってるんで、オリンピックやって、涼しい顔でやってるんでしょうけどね。相変わらずぬいぐるみが検査のゲートのところで引っかかったりしてるみたいですけどね。なんかああいうものって、ぬいぐるみが引っ掛かるというのが風物詩なんでしょうかね。
山路:え、なんかそれはウイルスを、
小飼:違う違う、マスコットのぬいぐるみが必ず出るじゃん、何だったっけ、日本でも愛知万博でくっ殺とかいたじゃん、
山路:はあはあ(笑)、なるほどね、
「プーさんかな」(コメント)
山路:いやプーさんでは絶対にないですよね、
小飼:在りし日の東京オリンピックでも何だったっけ、
山路:名前忘れた、何かありましたよね、
小飼:で、やっぱり引っかかってたじゃん。なんか、ああいうのがゲートに引っかかったりよくするよね、ピカチュウとかもよく引っかかってますよね。
山路:ちょっと和みネタとして入れてるのかもしれないですけどもね。じゃちょっとその不穏な、なんか恐ろしげなニュース、IT絡みで一つ、IOT機器のソフトウェアアプデって、怖い話繋がりの話で、
小飼:もしかしてAQUOSの話?
山路:そうそう(笑)。
小飼:いやあ、あれは本当になんかもうご同情申し上げるとしか、
山路:ITエンジニアとしては絶対同じ目には遭いたくない感じの、
小飼:要はですね、アップデータが無限ループになっちゃったというやつですね。要はアップデータをかけたら壊れてしまったと。これって、とてもありえる話だけども、実際に起こっちゃうと、もう人を送り込むしかなくなる、で今日だか昨日だかかな、いちおうリカバリUSBドライブの作り方というのをシャープが配布し始めたらしいですけれど、
山路:でもその後に復旧はできたみたいですけどね。それがもう、手順を教えてるっていうのがそれのことかな、弾さんの言ってることの、
小飼:それでも直らない人というのは人呼び付けてくださいって言ってるはず、
山路:じゃ、最新の状況ですね、それが。でもそれって、もう絶対に可能性としては無くせない、ゼロにはできないことなんですよね、恐らく。そうでもない?
小飼:ものすごい低くはできるし、できない時には物理的にも壊れてるので仕方がないよねっていうのはある。その、ここまで下げられれば、それはどういうことかって言うと、常に古いバージョンも置いておいて、万が一アップデータがアップデートに失敗するとロールバックするという。じつは今時のApple製品はみんなそうなってます。
山路:確かなんか、パーティション分けたところにそういうものが入ってたりするんでしたっけ、リカバリー用のシステム。
小飼:というのか、スナップショットがあるので。
山路:スナップショットをそのOSのアップデートでも使うために取っといてあるんですか?
小飼:取っといてあります。
山路:へええ。
小飼:今は、今時のAPFS以降のApple製品というのは、必ず一つ前までは戻れる。
山路:へえ、レスキューディスクとかまた別の、そういうための仕組みとして入れてあるわけなんだ。APFS凄いな。
小飼:はい。だから、そういう工夫ができるし、そういうギミックがなくてもパーティション二つ用意しといて、片方に古いの、片方に新しいのっていうのは、これは割とよく、あちこちで使われてきた技術ですけれども、いや、だからどうして、そもそもそういう安全装置というのはあったのだろうかという疑問もあるんだけど。ちなみに普通のAndroidデバイスはそうなったこと、そういうふうにはなってなかったはず。僕も一個文鎮化されたことがある(笑)。
山路:あれって、iOS、iPhoneとかもそれの仕組みを持ってる、
小飼:だからもともとiOSとかを念頭に置いてたの。APFSは。今はもう、これ(MacBook Airを見せながら)までAPFSですね。
山路:じゃあアップデートに、
小飼:スナップショットさえ取っておけば、それにロールバックするというのは本当に簡単にできて、
山路:そうか、それがMacだけじゃなくってApple Watchとかでも使われてるっていうのは知らなかったな。
小飼:でもAndroidはそうなってなかったはずで、僕も一個文鎮作ったことがあって(笑)、それで。
山路:やっぱりメーカーごとにいろいろ違ったりとかして、その辺がやりにくいのかもしれないですけどもね。
小飼:いやまぁでも、この場合はもう本当、いやでもちょっと考えてみればすごいことですよね、まさに何もしないのに壊れた案件なので。だから、しかも何と言えばいいのかな、テレビってデジタル化の前はハイテクとは言い難い、ねえ、ガジェットというのか、デバイスじゃないですか。いや、じつはけっこう高度なテクノロジーなんだけど、ハイテクとは呼ばれなかったですよね。いや、だからあれだけでかい真空管を作るというのは、もうそれだけでけっこうな技術なんですけどでも、それは置いといても、要するにスイッチを付ければ点くし、ガチャガチャと、そう昔はガチャガチャしてた、チャンネルひねればチャンネルが変わるしって、そういったものだったわけじゃないですか。何もしないで壊れるってことはなかったはずですよね。
山路:怖えな、しかし。
小飼:もちろん、真空管の時代とかであれば経年劣化でそれがプツッて切れるっていうっていうことあるんですけれども。
「平面ブラウン管で感動した」(コメント)
山路:なんかこう、この配信を見てる人の歳がわかっちゃいますよね。
小飼:テレビもAPFSならというのか、APFSではないですけれども、LinuxもBtrfsとか、ちゃんとロールバックできるファイルシステムがありますし、Linuxとはライセンス条件とは違いますけれども、ZFSもいちおうOSSですし、だからロールバックできる、
山路:やろうと思えばできるわけだ、
小飼:今やそんなに高級な、少なくともOSの世界ではハイブローではないです、高級なものではないです(笑)。
テスラの「標識無視」と自動運転車の保険について
「テスラでも起こる?」(コメント)
山路:テスラの話もしましょうか。起こりますよっていう(笑)、テスラ、さっそく、これはテスラはさすがに、再起動しなくなったわけじゃないんですけど、リコールがありましたよと。テスラの場合は今回、オンジエアで、無線、ワイヤレスでアップデートはできたみたいですけどもね。ただこの今回のテスラの事件、標識無視っていうの、これちょっとアメリカに住んでた弾さんに、
小飼:そこだけ取り上げるとひでえなって思うかもしれないですけれども、日本でも、かまぼこ形した踏切ってあるじゃないですか。まぁ要するに線路があるのり面が一番高くて、停止線が坂のところにあるっていう。で、踏切では遮断機が上がってても、交通法規上は止まるのが、完全に止まるのが正しいです。でも、僕はわりと走り抜けるようにはしてましたね、それは途中で止まった時が怖いから。特にこれ冬とかの場合は、
山路:エンストして、
小飼:そうそうそう、死活問題ですから、だから田舎で冬を越した経験がある人であれば、かえって止まらないと思うんだよね。だから、それに近い実地の知恵というのがあって、それを言い出すと、サンキューハザードというのがあるでしょう、今回運転してない人にはあんまりピンとこないかもしれないですけれども、高速道路とかで渋滞にはまった時、自分が一番後ろの時には、ハザードランプをペカペカやるという。あるいは、高速道路で追い抜きをかけた時にも、やっぱりハザードランプをペカペカやるという、ありがとうという気持ちで。だからあれは交通安全上は正しい、自然な発露だとは思うんですけども、道交法違反です。
山路:なるほどね。
小飼:はい。で、今回のテスラの件というのは、実地、まともなドライバーだったらこういうふうにするよねというプログラムをテスラのほうではしたんだけど、いやそりゃ法規違反でしょというツッコミがきた。
山路:なるほど、そっちのほうが安全じゃねと思ってテスラとしてはやったんだけど、
小飼:そうそう、71番さん、ありがとうございます、その通りです。冬は水道の水を出し続ける的な。そう、踏切の中でスタックするなんていうのは、もう悪夢中の悪夢じゃないですか。
山路:へえ、でもこれって、やっぱり交通法規のほうをなんか改正する動きに持っていかないと、本当はいけないっていう話ですよね、問題提起をして。
小飼:そう、そういう話になってきてる。だからけっこう自然発生したマナーというのは合理的なものもあるんですよ。渋滞のケツでハザードをかけるなんていうのは、これはどう考えても完全には寄与してますよね。なんですけど、厳密には道交法違反なんです。だからそういうふうに使うものではないんですよ。
山路:面白いですね、なんか自動運転が、
小飼:事故ってもいないのにハザードをかけるというのは、ハザードでもないのにハザードをかけるとダメなんでーす。
山路:ある意味、こういうものが交通法規のバグを、
小飼:そうそう、最高時速のサバ読みもありますよね。ドイツとかだと、最高時速というのは本当にその速度を越えるとヤバいという速度になってますからね。
山路:なるほどね、ある程度追い越しとかでどうしても、スピード上げないといけないシチュエーションはあるから。
小飼:そう、70キロとか80キロになってますよね、それを超えると本当にヤバいという。あと交差点でロービームにするというやつもありますね。あれ立派な道交法違反だし、じつはあれは危険なことでもある。基本的に自分がつけるライトというのは、自分が見るためじゃなくて、人様に見ていただくためにあるので。チャリの無灯火のことを考えてもらうとわかる。なので、話はちょっと変わりますけど、日本でも新しい自動車というのは、オートライトになるはずです。要は暗くなったら、消灯状態というのがないはず。これは本当は、点けっぱにしたかったらしいんですけれども、交差点マナーのことを考えてそうしなかったみたいで、だからある一定の明るさを下回ると、必ず自動点灯するのが。今時の車は、それがルール化される前にもう、ライトのコントロールのところでオンオフだけじゃなくてオートっていうところがあると思うので、だからオートに入れといて忘れる、でいいと思います。そうすると勝手に点くので。
スタッフ:電気自動車だと静かだから、エンジンの音を出して、ちゃんと歩行者もわかるようにわざとしているとかって話もありますよね。
小飼:ダメなのよ、だから基本的には交差点で消灯というのはダメですね。夕暮れ時とかでなんか、あれおかしいな、点かないなって。基本オートが正しいです、だからトンネルに入った時の点け忘れとかっていうのも。だからけっこう高速道路でトンネル入って、前の車が点けてないとかっていうのは怖いですからね。
山路:これ、その保険料が、
小飼:えっと、ずいぶん気の早い話だけど、これはうまい持っていき方だと思いますね。
山路:これはそんなに悪くない、筋は悪くない、
小飼:これはいい抱き合わせ。それはちょっと古いかもしれないけれどもなあ、でも今や車10年以上乗るのも当たり前になってきたからなあ。そうなると、あれか、オートがないやつもあるか。まぁでもここ10年ぐらいのやつは必ず付いてると思う。前の、前に10年乗ってたプリウスにも付いてたぐらいだから。でも僕の妻はそういうオート系が大嫌いなんで(笑)。
山路:って言うか、その機能を覚えるのが面倒くさいっていうことですよね(笑)。
小飼:ではなくて、自分の意図に反して車が小賢しいことするのが嫌いなの。
山路:じゃあ車もマニュアル車だったりするんですか?
小飼:いや、さすがにATなんだけど、
山路:そうなんだ(笑)。
小飼:最近の、最近と言ってもやっぱりここ5年ぐらいのやつというのは、センターラインとか踏んでるとビーッて警告するやつが付いてるんだけども、うるせえって言って切っちゃう人なので(笑)。そういうのはわからないでもない、CX3ですね、はい付いてます。うちのCX3は付いてます。ちなみに自動運転向けの保険料負担しますよって言ってたソフト会社、ソフトウェア会社、
山路:ティアフォー、
小飼:あ、ティアフォーか。専業者、だからソフトウェア専業者ですね。
山路:まぁそれは今、実験のためのことで、
小飼:それです、85番さん、それです。それです。ずいぶん昔からそうでしたよね、二輪は。そう、だからエンジンを入れるかと必ず点灯する。ずいぶん昔からそうでしたよね。二輪は。
山路:この保険料の話すると、ティアフォーの実験のための仕組みみたいなもんなんですけど、いちおう将来的にはもっとそれを普通の人にも売っていきたいという。これだったら、このまま拡大するんだったら、問題はない感じですかね。なんか、たぶんその事故を起こした時に誰が責任とんのみたいなことが揉めてたんだけど、ただ、相当これってソフト提供会社ってデカい金を負担しなきゃいかんことにもなりかねない、
小飼:いやまぁだけれども、だから事故った時に丸抱えされるよりは、安上がりになるんじゃないでしょうかね。細かい等級とかが発生しない可能性が高いというのもありますよね。人間の場合は、細く細く発生しますから。ちなみにうちは妻も僕もゴールド免許で、ずっと無事故無違反だったので、保険料は一番安い等級になってるんですけれども、もうすぐ長女が車の免許取るので、その時は都度入ろうと思う、都度入れようと思います。
でも、自動車保険っていうのもちょっと不思議だと思いませんか。ドライバーではなくて車に付けるんですよね。で、いちおう条件はあるんだけれども、その条件に入っているのであれば、基本誰でも運転してもいいんです。だから長女、うちの場合はあれか、25歳以上っていう特約を付けているので、長女はまだ運転できないんですけど、山路さん、普通免許持ってるんだったら、
山路:持ってますよ、
小飼:問題なく運転できます。それで死亡事故を起こしても(笑)、保険下ります。
山路:私、自転車保険入ってるんですよ。で、それは何の自転車でもいいんですよね。で、個人賠償責任みたいなのもついてて、そういうところまでカバーするんだけど、車は不思議ですよね、それは確かに。
小飼:でも個人にスポットで付ける保険っていうのもあるんですよね。チョイノリ保険というのがあって、それで調べてみてください。
山路:車に関して?
小飼:あるんですよ。そういう商品もあるんですよ。
山路:代行業、でも、
小飼:普通の車の自賠責の任意保険というのは車につくんですよ、人につくんじゃなくて。不思議でしょう。
山路:なんか販売戦略なんかとも、もしかしたら関わってるのかもしれないですけどもね。じゃあこれ、
小飼:車が動産というのは道理ですね。
山路:じゃあITがらみで一つ、RISC-V、今までこの番組でもRISC-V、何回か取り上げてきたと思うんですけど、それが出てきたよっていうのが意外に早かったじゃないですかと。そんなことないですか。
山路:ダイソーですよ、しかもそれが。ダイソーのヘッドフォン。
小飼:あー、いや、むしろローエンドから入るっていうのは入り方としては凄い早くて、Armもまさにそうだったじゃないですか。
山路:そうか、普通のなんかNokiaとかの、Symbianだったか、SymbianとかNokiaの携帯に入ってる、
小飼:いや、それどころかハードディスクとかSSDのコントローラーはもう、
山路:それってArm、かなり最初期、早い頃から、
小飼:早い時期から入ってましたね。それをWestern DigitalがRISC-Vに置き換えますって言ったのがもう、って言ってから4、5年経つ、
山路:そうですね、この番組始めた頃ぐらいかもしれないですね。
小飼:だから、もうもしかしたら入れ替わっているのかなと言っても、そういったものっていうのはあんまり自分でプログラムしたりしないですよね。だから、けっこう電子辞書をLinuxボックスにして楽しんでいらっしゃる方とかいますけども、ハードディスクLinuxとかってやる人、意外といないですよね。やろうと思えばできなくもなさそうなんだけど。
山路:できるのかな、そういうふうなチップって、そういうふうな形でアクセスできないようにしてたりとかしないんですか。
小飼:は、してると思うけれども、だからその辺のジャンパー破りまで含めて。
山路:そうか(笑)。
小飼:いや、そこにCPUがあるんだったら動かしてみるっていう人はいそうなのに、あんまりいないよな。今時のSSDとか、けっこう高級なArmの石が入ってるので、だからそうでないとまともに動かせない。けっこう大きなキャッシュメモリも積んでますしね。いや、だって今どきってさ、安いバルクの、バルクと言っても8テラぐらいありますけども、でも確かキャッシュメモリが128メガバイトぐらいあるんですよね。ちょっとしたもんじゃないですか、それだけあれば。
山路:なんか安い学校用パソコンで今でもありそうな気がしますよね、何となく(笑)、それぐらいだと。
小飼:やっぱもうちゃんとちゃんと乗ってるのか。
山路:へえ、これ、改めて聞くと、RISC-Vまぁどうかねっていうことは数年前言ってましたけど、今の状況からするとRISC-V来そうですか? メインストリームに。
小飼:いつの間にか、誰もCPUアーキテクチャとか話題にしなくなったりしてねっていう可能性もなきにしもあらずですよ。
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