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小飼弾の論弾 #188「航空宇宙ビジネスの難しさと、ちょっと明るくなるエネルギーの話」

2021/02/13 07:00 投稿

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 「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
 無料公開部分の生配信およびアーカイブ公開はニコ生・ニコ動のほか、YouTube Liveでも行っておりますので、よろしければこちらもぜひチャンネル登録をお願いいたします!

 今回は、2020年10月27日(火)配信のテキストをお届けします。

 次回は、2021年02月16日(火)20:00の配信です。

 お楽しみに!

新刊『小飼弾の超訳「お金」理論』

「ブラック労働者」をやめましょう。「お金を増やさねばならない」思い込みを捨てましょう。働いたら負け。もう労働には価値はない。理想は、誰でも自由に生きて食べていける世の中。なのに、いつまでも「お金」に振り回されるのはなぜか―――。
『小飼弾の超訳「お金」理論』では、世界を動かしているお金の仕組みと、お金との付き合い方をやさしく解き明かします。

2020/10/27配信のハイライト

  • iPhone 12 ProレビューとLiDARの可能性、そしてOculus Quest2
  • Google独禁法問題とApple Searchの可能性、Intelの凋落
  • 「携帯電話安くするより金配れ!」と「魅力を感じない」アルテミス計画
  • ビットコインを巡るPayPalの動きと「同一労働同一賃金」のややこしさ
  • 民営化の功罪と三菱スペースジェットの難しさ
  • 世界初の室温超伝導と「エネルギーについては心配ない」

iPhone 12 ProレビューとLiDARの可能性、そしてOculus Quest2

山路:今日はタイトルなんかではPayPalのがどうとか仮想通貨云々とか、あと超電導云々と書いたんですけれども、その前にちょっと、何やら弾さんの持っているiPhoneが今までとちょっと違うような……

小飼:いやいや、山路さんの持ってるやつでしょう、ほらほら、なんか釣れるらしいですね、これ、こうやって。

山路:(iPhone 12 Pro背面にMagSafe充電器をくっつけて持ち上げているのを見て)お、釣ってる釣ってる

小飼:おー釣れた釣れた。山路さんも買ってたというね。

山路:iPhone 12のPro、買ってしまいましたが。

小飼:これがついているという。

山路:いや、さすがにね、まだ買ったばっかなんでちょっといちおう保険には入りましたけれども。私も予約してなかったんですけれども、うまく買えて。いや、自慢なんですけどね(笑)

小飼:自慢なんですけどね(笑)

山路:すいません(笑)。なんかApple_Storeのアプリで覗いてたら、ちょっとキャンセルが出たみたいで。すぐに受け取れるやつだもんで買っちゃったんですけど。

小飼:わりと潤沢みたいですね、供給は。それでももしかして、やっぱりね、パンデミックの最中だし売れ行きいまいちなのかなとか思いきや、けっこうまわりで買った買った買った買ったが多いので。

山路:経済ニュースとかでもかなり売れてるみたいな話があって、まぁ今月末に……

「29日までお預け」(コメント)

山路:これはiPhoneのことなのかな。相当Proかminiか悩んだんですけどもね。

小飼:両方買うつーにはちょっと高いかなとも思うんですけれども。僕もまだ8があって、これどうすんのかっていうのが。SE買うだろって言っちゃうけど、これを見ちゃうとやっぱり12 miniにしようかな、でもTouch IDも捨てがたいなというのがあって。特に性能面で不満があるどころか、『ポケモンGO』とかこっちの方がやりやすいんですよね。画面が小さいぶんかえって。

山路:12のminiって、これ並、あの8とか

小飼:よりも小さいみたいですね。

山路:ただ本当に、私もそのProにするかminiにするか、なんかも死ぬほど、死ぬほどでもないんですけど悩んだんですけども、結局LiDAR使いたいなと。

小飼:はいはい。

山路:もうLiDAR、これ三眼のうちの一つ、ここかな? 右下のところにあるのがLiDAR、Light Detection ……なんたらかんたら

小飼:要するに光のレーダーですね。

山路:それで3次元的に物体を認識できると言う、今のところそんな、まだすごいアプリがそれで出てるわけではないんですけれども、チョロチョロ面白いのが出てきて。

小飼:だからもう一番いいカメラをっていう人はPro Max待ちですね。まぁでも見てください、僕ギリギリなんですよ、握れるの。いちおうケースを通してはいるんですけれども、まあギリギリですね、これ。

山路:コメントで「3Dスキャンできるのってありますか」できるんですよ、これが。

小飼:じゃあやってみましょう。ちょっと待ってね。みんなに見えるようにしてみます。

「裸族やめたの」(コメント)

山路:そういやケースつけてますね。

小飼:これはちょっとシャーシが変わったのでケースを見てみたかったっていうのもあるんですけれどもね。

「LiDARに関してはまだ使い方がわからない」(コメント)

山路:まぁそうなんですけどもね。これってMacに飛ばしてるわけですよね。

小飼:Macに今飛ばしてまーす。

山路:HDMIをこっちに。

小飼:つなげてください。

山路:これってUSBアダプタごと渡したほうがいいんですか。

小飼:いやいや、HDMIだけください。じゃあこれポチっとつけまして、画面共有がエンゲージされて、いけるみたいですね。これ、もう映ってるから、もう信号は行ってると思う。信号は行っていると思います。ちょっと今スタジオの人の画像を。もうこっちの方は切り変わってますね。

山路:QuickTime Playerとかシンプルなアプリだけど、どんどん機能が追加されていくんですよね。あ、そうですよ、3D空間実装できるということですね。実装と言うか、まぁ認識、depthデータが取れるって事ですよね。

小飼:通知が来ちゃった。

「電脳コイル」(コメント)

小飼:来た来た。大丈夫ですね。これで写ってますね。じゃあ、あえてここでロックしちゃいましょう。ちゃんとあれできますね、ちゃんとミラーしてますね。じゃあLiDARのアプリを出せばいいの、これ? で、いったんこれをクローズして、これもクローズして。で、こんなふうに出てるじゃないですか。こういうふうにすると、Mac経由だとこっちもこうやって寝ちゃうのが玉に瑕なんですけれども。じゃあちょっとスキャンしてみましょうか。

「くぱあ」(コメント)

山路:おー、ちょっとサイバーな。くぱあってのは驚きの声なんですか(笑)。

小飼:ご開帳〜みたいな。

山路:ああ、なるほどね(笑)。そういうことか。

小飼:今風に、こんな風に。

山路:いや、この演出もちょっといいですよね。リアルがメッシュで覆われていく。GOROmanさんゲストに来ていただいた時、HoloLensで同じような感じでデモやってましたけど。

小飼:でもHoloLensいくらするんだよっていう話だしね。

山路:まぁいい加減iPhoneというのも高いですけど(笑)。

小飼:ポチッと。今セーブしてます。

山路:もうそれで見えてるのかな。それで回せるのかな。

小飼:回せますね。

山路:で、下のcolorize押して、プレビューモード……

小飼:colorizeというのを押すと、colorize again……againって出てるよ。meshs already textured と書いてあるけど。

山路:とりあえずイエスでさっきはうまくいきましたけれどね。

小飼:もうcolorizeされてる、これじゃダメなの?

山路:いや、色が現実に近ければわかりやすいかなと思って。

小飼:ああ、なるほど、そういうことね。

山路:プレビューモードが速いと思います。

小飼:プレビュー、あ、下に行くほどあれなのかな、じゃあ一番速そうなやつを。お、速っ。

山路:テクスチャを今。

小飼:貼っつけてるわけですね。こんなふうに。

山路:スタジオがリアルに。リアルというか(笑)、なんかこうフィギュアっぽく再現されたわけですよね。

小飼:まぁでもこのまますんなり放送に持っていけるっていうのも、すごいですね、これ。

山路:これ、しかもシェアボタンを押すと、AppleのAR画像と言うか、オブジェクト形式のUSDZとかあのへんの形式で保存できるんですよね。

小飼:普通にカメラとしても良く出来ていて、これ今スタジオの電気消しちゃうってできます?

山路:お、すいませんね大丈夫ですか。消せます? これで……だいぶ暗くなった。パソコンも。

小飼:だいぶ暗くなったけど、暗くなった気がしないな、これ。まだこんなによく映ってんのか。で、これくらいで、じゃあ山路さんこっち向いて。これくらいだと、ナイトモードにすらならないと。これでもまだ明るすぎて。ナイトモードでもやりたかったんだけど、ちょっとここだけ消すのが

山路:(スタッフに答えて)あーそうか、了解。

小飼:そうか、ごめんなさい。今これ以上暗くできないみたいですけど。これで皆さんが丁度写ってる、これ合わせ鏡にならないかな。こういう風に。合わせ鏡現象起きないかな。ほらほら、お、合わせ鏡になるんじゃない、これこれ。

山路:面白い。これ、今までXsとかだったらぜんぜんこのぐらいの暗さでもダメだったんですよね、フラッシュ炊かないと。

小飼:じゃあもういいかな。戻しましょうかね。

山路:はい、すいません。これ、赤外線じゃないんですよね、ナイトモードは。ナイトモードは機械学習使って、じゃなかったでしたっけ。

小飼:で、enhanceしてるんだったっけ。

山路:これ、今回のはあんまりスタジオ真っ暗にできなかったんですけど、びっくりするぐらい暗くやっても撮れるんですよ、今回の12 Proって。

小飼:盗撮可能レベル(笑)

山路:代々木公園これ持っていったらなんかやばいんじゃないかっていうレベルですよね。代々木公園って古いか。今もいるのかな、カップル。これはなんと言うか、そんなに私カメラで写真撮る趣味あるわけじゃないんですけれども、相当久しぶりにカメラで驚いたかなって言う。

小飼:で、これの一回りでかいやつというのはさらにいいんだよね。

山路:Pro Max、手ぶれ補正がすごいっていう話を聞きましたけどもね。これLiDARって、どうなっていくんですかねって、これ今3Dスキャナとしてざっと使ったじゃないですか、これの応用って何か思いつくものあります? 今の時点で。

小飼:LiDARの前でも、計測アプリってあったじゃないですか。あれけっこう、家具の配置とかする時に重宝しますよ。IKEAとかもうやってるんじゃなかったっけな。

山路:じゃ、そういうけっこうご大層なバーチャルワールドのうんぬんかんぬんなくても、日常的にけっこう便利に使えるかもっていう。

小飼:そうそう、単純に洗濯機、家に搬入できるかとかそういうレベルで使えたりする。

山路:Appleのページで、LiDARを使って身長を測るとか、なんかそんなんが出てましたね。

「アカデミックなところで使えるかも」(コメント)

山路:確かにそれはあるかもしれないですね。ちょっと距離とかを離れてて測らなきゃいけないシチュエーションみたいなものって、アカデミックに限らず仕事の用途ではけっこうあるんじゃないのかな。

「マンションの内見とか余裕でいけそう」(コメント)

山路:これ『Magic Plan』っていうアプリが最近LiDARに対応して間取りとかがかなり正確に取れるようになりましたね。だから、この辺は不動産業界の人とか、もうたぶんPro一択じゃないのかなっていう気はしますけどもね。このLiDARって別にAppleが初めて携帯電話に搭載したわけじゃないんですよね。

小飼:携帯電話だと、さあどうなんだろう。まぁでもコンシューマープロダクトでやっぱ載ったってけっこう大きなニュースになったのはiPad Proに載った時だよね。

山路:ああ、そうか。

小飼:ただそんなでかいものでこれやるっていうのもねえ(笑)。

山路:以前、GoogleがProject Tangoってやってたじゃないですか。

小飼:あったね。

山路:あれはLiDARではなかったんでしたっけ。あれはまた別の原理のやつでしたかね。でも、どっちにしてもdepth情報をとるいうところでは、けっこう同じような用途だったと思うけど、あれ、何でGoogleはProject Tangoをあきらめちゃったのかな。

小飼:まぁでもよくあるじゃん、Google Wave……にしてもって言っても、いつの間にかディスコンしてるのってさ。
 でもGoogleって言えばアイコン何とかせいや、ありゃひどいよ! ぜんぜん区別がつかないよ。

山路:なんかね、おしゃれではあるんだけど、ただもうあれもなんかに慣れってゆうか……

小飼:いやあれは慣れない、しかもSlackとあまりに似てるんだよね、形が。ちょっとひどい。

山路:GoogleはProject Tangoとかもディスコンしたり、後は最近だとDaydreamとか、バーチャルヘッドセット、スマホ使ったバーチャルリアリティの、あれなんかもディスコンしちゃったりとかして、あの辺のVRとかARに関する諦めの速さみたいなものっていうのは、なんかどうなのかなとは思うんですけどもね、Google。あとコメントで「車に搭載してなんかできないかな」ってありますけど、LiDARですかね。車はもう自動運転のでもっとでかいLiDARを搭載して認識に使ってたりはしますけどね。

小飼:もっと大掛かりなやつでできるのであれば、車とかでもより安く行けそうな気がしないでもないんだけどね。

山路:ほんと、まだLiDAR、おそらくアプリとかもこれからガンガン出て行くところだから、その中でどういう応用が出てるのかっていうのは見てAppleも次の戦略に活かすんじゃないかって気がするんですけど。

「ストリートビューをみんなで作れそう」(コメント)

山路:ストリートビューどころか、それがもう3Dの立体情報で取れるわけですからね。そう言や、Googleっていうか、みんなでっていうとこで思い出したんですけど、弾さん『ポケモンGO』やってるじゃないですか。

小飼:はいはい、「スキャンしろ」っていう課題が出てきます。いくつかやってみた。けっこうスキャンデータが大きいので、その場で送らないでWI-FIがあるところで後で送るモードみたいなのっていうのはあるのは。

山路:それはLiDAR使ってるんですか。

小飼:いや、LiDARは使ってない。光学的な。

山路:光学的なカメラだけで。Googleなんかってのはある意味、みんなにそういうものを色んな角度で撮らせることによって、そういう世界の立体情報っていうのを取ってこうと……Nianticか、すみません。Googleとはほぼ今は関係ないですね。Googleマップ使ってないですもんね。

小飼:単なる客ですよね。GCPは使ってるはずなので。

山路:あ、Google Cloud Platformね。

「まだ続いてるの」(コメント)

山路:『ポケモンGO』をやってるのかってことなのかな。

小飼:もちろんまだ続いてます。じゃあちょっと見てみましょうかね。こっちの方がいい、こっちの方が。

山路:あれって弾さん、かなりもうレベルって上限に達したじゃなかったですか。

小飼:レベルカンストしたのはもうとーっくの昔ですね。かなり昔ですね。

山路:レベル上げはもう関係ないんだ。

小飼:もうカンストしちゃったんで、レベルに関しては。ただその後も、まあ新しいギミックとか出てる、一番でかいのは新しいポケモンとか出てるので、あくまでも人を歩かせるためのツールだったんだけれども。でもパンデミックのおかげで歩かなくてもそこそこ遊べるようになって、だから返って堕落したなあ感はありますよね。たとえば卵が割れる距離が一時期半分になってたり。

山路:家のまわりだけでけっこう進められるようになったってことなんですね。

小飼:おっ、おっ、おー。いつの間にか『ポケモンGO』上で歩いた距離というのが1万キロ超えてる。

山路:地球を1/4ぐらいはしたわけですね。でも実際にはこれ、カウントされてないぶんっていうのがあるんで、今はアプローチというのか、iPhoneの歩く情報と連動してるんで、かなり正確だけど、昔は本当にプレイしてる間しか計測してくれなかったので。実際はこれよりずっと歩いてるわけですよ。

山路:すげえ(笑)、確かにガチ勢ですね、それは。その勢いで『テクテクライフ』とかやったらすごい行くのに

小飼:いやほんとのガチ勢はもうこんなもんじゃないから。本当のガチ勢は、まだ僕捕まえたポケモン6万ぐらいだもん。本物のガチ勢というのはもうその倍じゃきかないでしょうね。

山路:それはガチ勢がすごいと見るべきであるのか、ガチ勢の半分までいってるのすごいというべきなのか。

小飼:いや、半分弱でしょ。本当のガチガチ勢というのは自分のアカウント入れたスマホ複数用意させて、一つ買ってまでやらせて、でも今それやるとban食らっちゃうのかな。台湾の爺さんがいるじゃないですか、10個ぐらいスマホつないでやってたの。本当にそういう人いるんですよ。

山路:(笑)

小飼:ブームというか、根付いたって感じですかね。

山路:あとそうですね、もう一つ。ガジェットものということで最近これを買いまして。(Oculus Quest 2を取り出す)

小飼:おー! なかなかごついね。

山路:これ、エリートストラップっていうやつを買ってつけたんですよ。もともと付いてるのはこの布製のバンドなんですけど、それってこうメガネをつけてる人が被る時にめちゃめちゃ面倒なんですよね。このエリートストラップっていうの使うと、かなり調整して締めることができるんで。ただちょっと今回これもお見せしようかと思ったんですけど、家出てくる時に充電をし忘れてて、ぜんぜん充電が出来てないという

小飼:あははは

山路:すいません、次回またこれは紹介させて頂きたいと思います。お、「どう?」なんてありますけども、面白いですよ。私、Oculus Goの時は買ったもののほとんどやんなかったんですよね。結局かなり疲れちゃう。

小飼:疲れますねー。僕もけっこう目の疲れがいいんで、いつのまにかちょっと億劫になっちゃいましたね。

山路:ただ今回のOculus Quest2、やっぱり解像度が上がってるから

小飼:あーあと、いつ垢banされるの?

山路:いや私、Facebookではしでかしてないし、Oculusでも別にしでかしてないしな(笑)。あ、いや、しでかしてない人がbanされてるんですね、問題は。

小飼:そこが問題だよね。

「VRは疲れるよね」(コメント)

山路:ってあるけど、Netflix、けっこうちゃんと見られますよ。Oculus Goの時はかなり疲れましたけど、QuestだとNetflixとかAmazonプライムっていうのがけっこう実用的に見られるかな。もうちょっと4Kとかの、ハイビジョンのその物の解像感っていうんじゃないんですけれども。

小飼:ちなみにDMMが一番人気があるアプリみたいですね。さっきの。

山路:前回の論弾でも言いましたけど、垢banと言うか、Facebookにアカウント握られた状態でエロコンテンツを見る勇気は……

小飼:まったく、まったくもって。

山路:さすがに性癖をFacebookにキャッチされるのはやだなーみたいな。まだ見てないすね、これが完全に独立した、Facebookのアカウントとはもう完全に独立したものだったら、さっそく見てるところなんですけれども。

「特殊性癖じゃなきゃ平気やろ」(コメント)

小飼:いやなにをもって特殊性癖だというのの定義も明らかではないからね。

Google独禁法問題とApple Searchの可能性、Intelの凋落

山路:それまでに、次回までにはもうちょっとQuest2とか使い込んで、できれば本当、スタッフも含めてバーチャル会議みたいな形の画面見せられるといいんですけれどもね。まぁそんな感じで、ちょっとクリスマスまでにかけていろいろガジェットとか出てるんで、皆さんも何か欲しいものとか物欲をそそるものとか出てきてなんか大変なんじゃないかと思いますが。次、何から行きますかね。じゃあネットIT絡みで、前回、前々回かな、話したGoogleの独占禁止法問題。

小飼:ああ、ついに提訴に踏み切った。

山路:結局、ほんとに提訴されたんだって言う。提訴するするって言われてて、とうとう本当に提訴されちゃったって言いますけど。提訴の内容自体は前々回話したように、そういうGoogleが独占的な地位を利用して、検索での独占的な地位を利用していろんなことを押し付けてるという話だったんですけど、この中で司法省の訴えの中で出てきたところ、Appleとの関係。

小飼:Appleにけっこうな掲載料と言うのか、デフォルトの検索エンジンをGoogleにしといてくれてありがとう料というのか(笑)

山路:それが約1兆円って言うんですよね。それってなんと言うのかな、Googleの検索エンジンって精度とかもかなり優れてるじゃないですか。それは確かじゃないですか。たとえばAppleのSafariとか、そんなところのデフォルト検索エンジンにしてもらうのに1兆円も払う必要あるんですか。つまりみんな使いたがるようなものだったら、そんな1兆円も払わなくてもいいんじゃね……

小飼:まぁ根本的なことを言うと、Googleの検索結果、強いては広告というのはどこに表示されるって言ったら、それはもうブラウザの画面であり、スマートフォンの画面であり、で、圧倒的に多いのはスマートフォンの画面ですよね。だからAppleとしては家賃払えって言う権利はあるでしょうね。いや、だからお前んところがもう嫌だったら、たとえばMicrosoftに話を持って行くぞって言う。だからけっこうAppleの立場というのは確かに強い、一番手元を押さえているって言うのはやっぱ強みはあるんですね。

山路:しかし、検索の精度って、精度はまぁともかくとして、機能的なものも。

小飼:他はAndroidなので、だからそこの部分っていうのはAndroidのライセンスと引き換えに当然Chromeが載っているであろうし。だから、言わずもがななわけですね、他は。でもiPhoneの場合というのは、もうAppleが押さえている不動産なので。

山路:しかしBingとかに仮にデフォルトブラウザ、アップルがBingとかにしても、Google方がいいやってみんなGoogleを使うっていうことはない、と言うか、普通ならBingで満足できないのでは。

小飼:ただそれに関しては、Appleのケーススタディがいちおうできてはいますかね。もともとiPhone標準のマップというのもGoogleマップだったんだけれども、契約が切れたということでAppleが自分でやりますって言って最初の頃、ひどかったよねー。

山路:パチンコガンダム駅。

小飼:パチンコガンダム駅。確か羽田空港のお店かなんかだったんだよね。すごい超絶な出来、抱腹絶倒クオリティだったんだけど、今、公共交通機関とかはもうAppleのマップの方がいいもんね。

山路:確かにあとApple Watchとの連携もいいから……

小飼:交通渋滞はまだGoogleマップの方が正確だね。やっぱユーザーから取ってる情報が多いのかってどうかわからないけれども。

山路:そうやってなんかデフォルトの位置を外れると、本当にそれを動かすのは難しくなっちゃうってのは、初めがひどかったとしても……

小飼:そう、あるんだけれども、この訴訟がどこにどう落ち着くのかっていうのはまだぜんぜん見当つかないんだけれども、Macみたく、やっぱりApple Searchみたいなものができたらいいなとは思うね。

山路:Appleが独自開発した検索エンジンという。

小飼:そうそう。で、Appleがもうハードウェアだけ作っても、コンテンツはもう完全にユーザーのものだっていうのは、今や昔の話じゃん。ドラマまで作ってるわけだから、今や。そうやって考えると、Apple Searchというのを作って、他にも開放するぐらいの勢いで。少なくともAppleTV+とかはもういい悪いは置いといて、他のプラットフォームにも開放してるからね。

山路:Apple TV+はPS5にも載るっていう話ですね。しかもAppleとかだったら、個人情報は利用しませんみたいなことはたぶん謳ってくるだろうから。

小飼:そうなのよ。

「これでやっとDMMに」(コメント)

山路:あっはっは。あー、でもそういうところ確かにApple……

小飼:そう、だからその兼ね合いもあるんだよね。AppleのAR Glassesの開発どうなってるのかなっていうのは。してないわけはないんだけれど。

山路:AppleのAR Glassとかだと、Appleの基準でいろいろコンテンツが制限されるから、エロは見られないっていう可能性が(笑)

小飼:今でもSafariでもいくらでも見れるよね。

山路:まあそりゃそうですよね。

小飼:一応、ちゃんとプライベートモードあるし。

「伏線回収」(コメント)

小飼:別に伏線張ったつもりはなかったんだけど、はからずもDMM伏線になったんだよ(笑)。

山路:独占禁止法っていうことで今、Google締め付けられてるわけじゃないですか、検索エンジン。

小飼:締めつけられてるというのか……

山路:まぁ何とか抑えようとしている? 仮にGoogleがAppleに金払ってデフォルトブラウザにする、デフォルトの検索エンジンにするみたいなことをやめたとして、今度はAppleが自分とこの、自分とこで検索エンジン作ってSafariとかに載せるようになったらそれもまた新しい独占じゃねえのかっていう気もしてくるんですけどもね。

小飼:まぁでもこの場合は、あくまでも挑戦者、コンテンダーなので、この場合、Apple Searchで、まぁ仮にね、には独禁法は及ばないだろうなと。今回も提訴されたのがGoogleでAntitrustって言うけれども、どっちかって言うと何を辞めさせたかったって言ったらカルテルで、この場合はGAFAカルテルでしょ。要は司法省がやめさせたいのは。でもGoogleの側から来たわけだよね。

山路:GAFAは競争してるように見えて、もうガッチリと組み合って入る隙間がないという。

小飼:GAFAMというのか。

山路:これ、本当になんかMicrosoftのあのやつも結局、Microsoftを押さえつけたことでプラスになったのかマイナスになったのか、結果もよくわかんないですしね。誰が何を得したのかもよくわかんない。

小飼:だからそれが回りまわって、IEが凹んだらChromeが独占になったのか、ちょっとそこはわかんないけれどもね。

「DuckDuckGo」(コメント)

小飼:プライバシーがばれないという、DuckDuckGoいうのは。要はプライベートモードしかないサーチエンジンと考えてもらえれば。

山路:検索精度自体はどうなんですか、DuckDuckGo。

小飼:うんまぁプライベートモードだね(笑)。あとやっぱりGoogleが検索のあざとい所っていうのは最近はもう検索の段階でモロ、コンテントとか見せるじゃないですか。だからWikipediaとか、Googleの検索の段階で見出しぐらい出てくるじゃないですか。あれでけっこうWikipedia自体の表示というのが減ってるという話もあって。

山路:それで読んで満足しちゃうということか。

小飼:そうそう。

山路:なるほどな。今Wikipediaに金払ってるんですか。

小飼:いやぁ、だとしたら寄付しろ、でもWikipediaポリシーとしてそれはやんないと思う。要は日本共産党が政党助成金受け取ってないみたいな話で。

山路:なるほどね。

小飼:まぁでもはっきり言って、Mozillaに払ってたお金っていうのがMozillaというのはnonprofit organizationはあるんだけれども、だからそれを回しているprofit organizationもあって、そこのCEOかなりガメてたというエグい話もあって。まあでもそれはさておいても。

山路:そういうこともあるんだ。

「DMM関連の検索はDuckDuckGoがいい」(コメント)

小飼:ああ、そうかもしれないな。

山路:そうなんですか(笑)、そんなことあるんだ。

小飼:最近って言っても、もう年を追うごとにGoogleはDMCA takedownに対してセンシティブになってるので。著作権的にグレーなやつというのは検索からも。

山路:なるほど、ちゃんと理屈はあるわけだ。

小飼:その場合は理屈としてはDMMのやつを表示するのが正しいはずなんだよね。たとえば、PornhubだのXvideosだのっていうのはそこから転載、それも無断転載されてきたのがいっぱい上がってるわけですよね。たぶんはDuckDuckGoは何も考えずにそれも検索に引っ掛けてると。

山路:なるほどね(笑)

小飼:すまん、僕はもうあんま詳しくないので。

山路:へええ、面白いな。なるほど、そんなとこで使うとはまったく思いませんでした。

小飼:だから、けっこうそういうアダルトコンテンツの方が著作権的にグレーになりやすいので。

山路:DMMのやつは少なくともDMMがちゃんと著作権持ってるやつを出してるわけですもんね。

小飼:ちゃんと正しいコンテントプロバイダからコンテントを手配して

山路:DMMが作ってるわけじゃなくても。

Siri:すみません。よくわかりません。

小飼:最近あれだよね、Siriも一生懸命考えてくれるようになったよね。

「猪瀬直樹に教えてあげて」(コメント)

山路:猪瀬直樹はXvideosだっけ(笑)、出ちゃったのは。本当ね、画面共有気をつけないと怖いですよね。でもあれはけっこうみんな武士の情けか、そんなに大きな話題にはならなかったみたいだけど。

小飼:でも、自分の言ったことを削除しない、えらい元知事だったじゃないですか。東京オリンピックは金かからないんですよっていうのも、ちゃんと消さずに残してあるからね、そこは偉いよね。

山路:なるほどね。どこだかの首相は自分の書籍の改訂版で(笑)

小飼:いやいや、ほんと小さい、本当に「ちいせえ」で全部説明がつく。深慮遠謀とか……

山路:そんな難しいことじゃねえんだと。

小飼:それこそ何て言えばいいのかな、もうエクストリーム忖度だよ。

山路:これ、誰が忖度してんだろうな、本当に。

小飼:「小せえやつ」で全部説明がつくんだよ。

山路:さっきのITの話に戻るとですね。これIntelがNAND事業を売却というちょっとこの。

小飼:そういえばそうでしたね。なんというか、うちのサーバとかでも使ってるんだけどね。

山路:Intel、どんどんちっちゃい会社になっていっちゃうんでしょうか。

小飼:何かそういう風に見えるよね。x86以外のビジネスからどんどん手を引いてるように見えなくもないよね、モデムやめちゃうし。で、今度はSSDやめちゃうし。SSDを売っちゃったし。ついに減収減益になったというね。減益は仕方がない、減収というのはやっぱり気になる。

山路:全体的な売り上げが下がってるっていうことですよね。

小飼:そういうこと。そう、上はRyzenに食われ、下はARMに食われ、ペリフェラルの部分とかっていうのはQualcommとかに特許で訴えられということで。

山路:しかも結局5Gからは……

小飼:で、Macも「Intel入ってなく」なろうとしてるから。

山路:何がまずかったんですか。

小飼:あのね、やっぱりもモバイルをシカト……あれジョブズを足蹴に、ジョブズの呪いだね、一番でかいのは。

山路:もうそれだけ、言ってしまえば?

小飼:いやモバイル逃したっていうの本当にでかい。

山路:ビル・ゲイツも唯一後悔してるのはモバイル逃したことだって言ってましたもんね。

小飼:そうそう。モバイルを逃したのはでかいね。

山路:へええ、すげえな、モバイルって結局、一つのジャンルじゃなかったんですねっていう。なんかもっと人間とそういうテクノロジーの付き合い方の根幹にあるものだったんだなぁ。

小飼:デカかった、デカかったって過去形でもぜんぜんないんだけれども。極端な言い方をすると、PCは日本ぐらいだとしたら、モバイルはユーラシア大陸だった。

山路:ははぁー。

小飼:で、日本獲ったぐらいで天下獲ったって言っちゃだめだったんだね。

山路:それこそ朝鮮出兵じゃないけれど。そうか、Microsoftがやろうとしたのは朝鮮出兵して失敗したみたいな感じだったのかもしれないですね、もしかしたら。本当にTSMCにはもう抜かれ。これ逆に、Intelが小さくなるとよりTSMCの存在感って大きくなっていってるじゃないですか。これって、いま世界で唯一無二の会社になってません?

小飼:世界で唯一無二の会社になってるね。

山路:なんかヤバくないですかって、それ

小飼:そうなの。

山路:Appleがスマホのシェア握っているよりヤバくないですか。

小飼:そうなんだよねー。だからサムスンを応援しないといけないんだけれども。サムスンすら突き放そうとしてるように見えるね、今。

山路:あーそうですか。それはプロセスルールが微細化みたいなのところで。

小飼:うん。

山路:なんでそんなに差が出るんですかねっとは思うんだけども。何かプロセスルール、TSMCだけがなんかぶっちぎりで……

小飼:あ、ぶっちぎりでないんだけど、じわじわと、だね。サムスンよく食いついてるなと思う。でもね、5年ぐらい前はプロセスでもIntel、ちょっと先に行ってたのよ、Haswellの頃は。

山路:結局、それはその時に雇ってた人の問題だったりとかもするのかな。

小飼:だから本当にごくわずかな差というのが積み重なって積み重なって、なんでしょうね。

「東芝は応援しないのです」(コメント)

山路:東芝というかキオクシア。

小飼:東芝というかキオクシアというのか。かつてであれば、東芝で良かったんだけれども、PCというのかノートパソコンの部門はDynaBookとして何とシャープに引き取られ(笑)、storageに関しては一応キオクシアという別の会社に、まぁパンデミックのおかげでちょっと上場が延期されたりとか可哀想なところもあるんだけれども。

「サムスン頑張れ」(コメント)

小飼:そう、ファウンダーがこないだなくなりましたね、サムスンの。

山路:そうですね、でもなんか最近実質的に仕切ってたのって会長というよりは

小飼:もう世代交代は終わった後なので、だから別に特にそれが株価に何らかの影響が出てとかそういう話じゃないです。

「携帯電話安くするより金配れ!」と「魅力を感じない」アルテミス計画

山路:テクノロジーの話でもうひとつ、もうちょいしょぼい話でもあるんですけれども、日本の総務省がいろいろ携帯のビジネスの促進を、いろいろ促そうとしてるという。で、このeSIMを普及させる、

小飼:ていうか今どきさ、@の後ろがdocomo.ne.jpとかさ、au何だったっけ、

山路:ezwebだ。ezweb.ne.jp。

小飼:softbank.ne.jpとかさ、そんな今時、使ってる人いるのか?

山路:いますよ、これがいるんですよ。

小飼:いるか。

山路:割と早めに携帯電話使ってた、ちょっと上の世代の

小飼:僕もi.softbank.ne.jpとか持ってたことあったな。

山路:結局、そこでGmailを使わなかったりとか、あるいはLINEとか……

小飼:GmailはGmailでけっこうbanの怖さがあるんだよね。だからYouTubeのコンテントが、YouTubeのあれに引っかかるとどうもGmailも巻き添えを食らってbanされるみたいで。

山路:えっ、じゃあ、しでかしたYouTuberはGmailを使えなくなっちゃう?

小飼:だから、Facebookのbanよりも痛いんじゃないかなっていうのも。Eメールアドレスこそ一番基本的なIDじゃないですか。だから何もないところからネットに足がかりを、まさに得ようとするとき、最初に何をやるかと言ったらEメールアドレスの取得ですよね。
 少なくともiCloudで似た話は聞いたことがないね。

山路:まぁiCloudはそんなにみんなが使ってない……

小飼:いやいや、なんだかんだ言って少なくとも5、6億アカウントくらいはあるよ。それはだってFacebook、Facebookは27億だっけ、まぁざっくり30億と見ていいのか。Gmailがその半分でもまぁ15億、というのに比べると5、6億というのも大した数字には聞こえないかもしれないけれども。

山路:そうか、なんかあんまりiCloudのメールアドレスからメールをもらったことがないと言うか、知り合いでそんなにiCloudをメインのアドレスにしてる人がいなかったもんで。ああそうか、確かに使ってる人はこんだけiPhone普及してるんだから、それは初期設定でiCloudやってそのままメールアドレスにする人はいっぱいいるか。確かにそりゃそうですね。その総務省がメールアドレスのやつを使えるようにしろみたいなことを言って……

「弾さんは世間のITリテラシーを過大評価してる」(コメント)

山路:いや、ほんとそうですよ、まったく同感ですよ(笑)

小飼:否定はしない(笑)。

山路:この総務省の言ってることって、ただ携帯ビジネスを促進させるっていう観点からすると、競争働かせるという観点からすると、何となくズレてませんか。

小飼:あのさ、仮にMNPがタダでできたとしても、携帯電話引越っていうのはすごいめんどくさいことじゃん。スマートフォンの中ではiPhoneって抜群に一番引越しが楽なものではあるけれども、それでもやっぱりどっこらしょ、じゃん。やっぱ1日ぐらい潰れることも覚悟するよね。もろもろ引越して、引越しがうまくいったかというのを確認するため。

山路:iPhoneの新機種乗り換えではいつもLINEとSuicaがトラップに(笑)

小飼:そうそう。だからそういうものをなしに、今までと同じキャリアを使いつつも安くなるって言うのが理想でしょ。あるいは携帯電話が安くなる代わり、自分の収入が増えたっていいわけよ。そっちであれば国は直接できるわけだよ。国が直接金を配ればいいじゃん。バッカじゃねえの!

山路:ややこしいことさせ……(笑)

小飼:なんでそういうややこしいことさせるわけ。だからメールアドレス入ったまま引っ越しても有効にするとかさ、そんなものはこう言うのもなんだけど、forwordかけちゃえばもういいわけだよ。転送しちゃえばいいわけだよ。

山路:それたぶん、携帯電話の会社の方にそういう仕組みとかを設けさせるみたいなことに結局は落ち着くんだろうとは思うんですけどもね。そもそも消費税やめたら、もうそれだけで携帯電話の値下げ分ぐらいは出るんじゃねえのみたいな。

小飼:そうなの。それが一番楽なんだよね。それですら、やっぱり法律が必要なので、金配るだけだったら内閣にもできるわけです。少なくとも10兆円は手元で配れるっていうことになったわけだから、前回の国会で。だから、とっとと配れと。それ配ればさ、それだけで12 Pro買えるわけじゃん、みんな。

山路:あ、ほんとだ。ほんとだ(笑)。みんな12 Pro買おうぜと。

小飼:Apple Careまではアシが出ると思うんだけれども(笑)。

山路:これ、何かやってる感を出すために携帯電話のことを散々言ってるような気がしてる……

小飼:というのか、そういうところもやっぱ小せえのよ。ふるさと納税とか、まさに小せえことの代表じゃん。すごい、税金の効率が落ちてるんだよね。まず、ふるさと納税者を引き寄せるために返礼品というのを集めるわけです。だから、それを本来の行政の仕事じゃない。で、一番知恵を出した子で一等賞になった泉佐野は褒めるどころか、次からは交付金回さないっていう風に言って裁判になったわけだろ。

山路:まさにhackな感じですよね。泉佐野やったの。

小飼:小せえやつなのよ。

山路:いや、本当になんか全体的に施策がそういう風に……

小飼:国政を担うにはほんと小せえすぎるやつなの。でも、こう言うのもなんだけれど、その前任者が大法螺吹きだったので、大法螺吹きのファイアウォールとしてはあの小ささと言うのは役に立ったわけ。だから適材適所で言うと、大法螺吹きのナンバー2、官房長官というのは適役ではあったんだよね。

山路:なんか官房長官がそうやって、やりたくもないのにいろいろ記者からガードしてるんだろうなみたいなふうな、ふうに見えてましたもんね。だけど結局、本人がなってみたら……。

小飼:だから、こう言うのもなんだけど、今もっとも内閣総理大臣に向かない男じゃない?

山路:いやー、ちょっとなんかしょっぱい携帯の話が出たあとで、もうちょっとなんかこうお口直しにもうちょっと大きな携帯の話、行きますか。

小飼:隠居して一生パンケーキ食ってろ、でいいんじゃないの。

山路:パンケーキか(笑)

小飼:その程度の蓄えはあるでしょうし、でも議員年金ってなくなっちゃったのか。でも大臣とかとしての年金とかっていうのあるんだったかな、どうだったかな。

山路:けっこう腹立ててますね。

小飼:別にまあ、もうあんまり小さいんで、腹も立たない。だからそこがいけないのかな。腹を立ててればもっと、積極的にとっととやめろって言うふうに言えるんだけど。

山路:なんか悪人というより、小悪人だから大きく運動する気にもなれないってとこはあるのかもしれないですけどね。

小飼:まぁでも巨悪をなせないっていう見方もあるっちゃあるんだよね。まぁでもふるさと納税だけで十分なダメージではあるよ。あと携帯か。

「河野さんにちょっと期待してるよ」(コメント)

山路:まぁデジタル庁とか行政改革がうまくいくかどうか、それによって河野さんの先も決まってくるんじゃないかとは思いますが。ちょっとそのさっき言いかけた、雄大な携帯の話。月面に4Gネットワークを作るという。

小飼:雄大……でもない。ないといえばないよ。って言うのも、確かに月面の面積っていうのは旧ソ連と同じぐらい。

山路:そうやって例えられると小さいな(笑)、なるほどね。そうか。

小飼:今はウクライナとか日本よりも大きなところが独立しちゃってるけど、でもいまだにロシアというのは世界最大の国家なので、ロシアよりは大きい。でもソ連とだいたい同じくらいだという。

山路:これなんか、普通に月面で4Gネットワーク使って、コミュニケーションとかが取れるんだったら、それはそれでまたアルテミス計画も盛り上がったりするんじゃないかなと。

小飼:えー、じゃあなに、それで月にいる契約者って何人?

山路:それは技術的なデモンストレーション的なことはもちろん、そうなんですけれども……

小飼:で、5Gでもないんだ。

山路:まぁそうみたいですね。

小飼:いや、アルテミス計画にぜんぜん魅力を感じないんだよね。

山路:そこから何か生まれるものがなさそうな感じがするからってことですか。

小飼:それは大きいね。で、もうすでに月にはもう一度行ったという、もう実績解除をもう僕が生まれる前にやっているので。それ以外の何かがいるんだよね。なんだけども、じゃあ次は火星かって言うと、これがもう笑っちゃうくらいの難易度が変わるんだよね。

 

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