5月に最新ミニ・アルバム『MESSIAH.bat』を3 Styleでリリース。6月9日(日)には、MEJIBRAY結成2周年を記念した全国ワンマン・ツアーのファイナル公演として、赤坂BLITZ公演も実施。凄まじい勢いで進化し続けているMEJIBRAY。その姿を追いかけた。
撮影:菅沼剛弘 / インタビュー:長澤智典(サポート:斎藤碧)
Photographs by Takehiro Suganuma / Interview by Tomonori Nagasawa(support:Midori Saito)
[2013年6月掲載]
――この記事を目にする頃には、6月9日(日)赤坂BLITZ公演が目前にせまってきました。バンド活動を進めていくうえで、赤坂BLITZは目標にしていた場所なのでしょうか?!
綴 どうなんですかね?そこへ辿り着いたのは遅いと思ってる。
MiA 予定だと、もうちょっと早い段階で赤坂BLITZ公演を演る予定だったんですけど…。
――でも、赤坂BLITZは、活動していくうえで通過すべきポイントではあったわけだ。
綴 そうですね。「演りたいから演る」みたいな。
――ここまでの活動の中、自分たちなりに描いてきたヴィジョンはあったわけですよね。その流れを考えた場合、このタイミングでは遅かったと。。
綴 そうです。
MiA まぁ、着実にステップアップするようにとザックリとした目標もあれば、「そこへ到達するためには具体的にどうしていこう?!」というのもありますしね。
――赤坂BLITZ公演に対して、今の心境はどんな感じですか?!
MiA まぁ、ホントにベストを尽くすだけというか、そのときに出来る最高のものを僕らはやるだけなんで。
――「こうしなきゃ」という枠など、活動していくうえで必要のないことだ。
MiA 僕らは比較的自由なバンドなんで、「みんなの個性を潰しあわないように」「自分たちの演りたいように」。そのうえでベストを尽くせる場がMEJIBRAYじゃないかと思っています。
――もちろん、そうしていくための戦略もあるわけですよね。
MiA それもありますけど。そこを踏まえたうえでの「一人一人の演りたいこと」だったり。それが、結果として面白く優れたエンターテイメントになっているんじゃないか?!と思います。
――恋一さんは、赤坂BLITZ公演に対してどんな気持ちでいます??
恋一 僕は、たとえ赤坂BLITZ公演にお客さんが5人しかいなかったとしても、何時もと同じライブをするんで、あんまり…何も考えてない。何時も通り、普通にライブを演って、普通に(お客さんに熱を)返すみたいな感じなので。
――メトさんは、どうですか??
メト *…………………………………………………………………………………
恋一 赤坂BLITZにこだわることは何もない。僕らの出来る事、やりたいことを出し切るだけですと言ってます。
――赤坂BLITZも、大きな流れの中の一つの通過点でしかないことだ。
メト *……………………………………………………………………….
恋一 今、あえて一つ言うなら、「赤坂BLITZを揺らすぞ」という気持ちですって言ってます。
「自分の人生がこれだったから」みたいな気持ちが強くって。その意識に賛同してくれる人は賛同してくれるんだろうし。否定する人は否定するし、そういう人はすぐにいなくなること。だから、無理に何かを認めさせようというのは絶対にしない。
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MiA はい。「ライブバンドでありたい」という気持ちが常にあるので。結成した3ヶ月後に初めてのワンマンを演ったんですけど。でも、もっと早い時期にワンマンを演ってステップアップする予定だったんで。
――6月9日(日)の赤坂BLITZ公演は、結成2周年記念に行ってきたワンマン・ツアーの最終公演でありつつ。同時に、最新ミニ・アルバム『MESSIAH.bat』を手にしたツアーでもありました。
綴 形はそうだけど。でも、どうなんですかね……ミニ・アルバムの『MESSIAH.bat』が出て、それを引っさげてのワンマン・ツアーだから、それが赤坂BLITZで完結するのか?と聞かれても、そうではないし。MEJIBRAYとして、各々が人生賭けてるんですけど。MEJIBRAYとしての道を歩き始めている中、その頁の一頁に赤坂BLITZというのが出てきただけで、そこへ執着してるのでも何でもない。ページを進めていけば、他のページにはいろんなライブハウスが出てきて、そこにいろんなストーリーが描かれている。つまり、赤坂BLITZもそのページの中の一つの項目でしかないから。
――長いスパンでMEJIBRAYとしての活動を観た場合、確かに、そういう捉え方になるのもわかります。
綴 もちろん、ファンの人たちも赤坂BLITZというファイナル公演には期待してくれてると思うんで、そこは、想像以上のもので結果を見せられたら、それでいいんじゃないか…。
――やはり、ライブを演っていく中、ファンたちの期待感というのは常に感じていることですか?!
MiA もちろん。でも、それはすごくありがたいこと。昔なんかは、お客さんの反応が全然なかったのに、最近では、対バン・イベントを通してもヒシヒシと熱気が感じられる。それは、素直に「嬉しいな」という気持ちはありますね。
――いろんな人たちが、MEJIBRAYに何かしらの期待を求めているわけだ。
MiA そうですね。それにしっかり応えなきゃというか、その責任感を持つというか……それは伝わってきます。
――恋一さんは、その辺どんな風に捉えてます??
恋一 僕はそういうの、全然気にしないんで。ホント、お客さんが何人だろうと、期待されなくても、自分が演りたいことをステージ上で演るだけなんで、あんまりそういうのは関係ないですね。
綴 確かに、聴いてくれることは嬉しいんですけど。お客さんに対して「何かを響かせるため」とか、そういうのではなくて。「自分の人生がこれだったから」みたいな気持ちが強くって。その意識に賛同してくれる人は賛同してくれるんだろうし、否定する人は否定するし、そういう人はすぐにいなくなること。だから、無理に何かを認めさせようというのは絶対にしない。そこのスタンスは、これからも変わることはないんじゃないかな?!
――ファンたちに迎合するのは、なんか違うことだ。
綴 はい。
――まずは、この4人がどう思って活動しているかが大切なこと?!
メト *………………………………………………………………………………
恋一 ファンも言ってしまえば5人目のメンバーじゃないですか。だから、僕らにばっかり期待されても、バンドってみんなで作りあげていくものですから、そこはファンの人たちも意識していて欲しいって言ってます。
――でも、ファンの人たちって、自分の満たされない欲求をバンドへ求め、それで心を埋めようとしていきますよね。
メト *…………………………………………………………………………….
恋一 そこで、いろいろ食い違う面が出てきたりするじゃないですか。それを僕らは必死に伝えようとしていくけど。そこで「いや、違うよ」と言われても、逆に僕らこそ、「それは違うんじゃないですか?!」って話なんですよって言ってます。
――その意識にファンの人たちが気づけるか??
メト *……………………………………….
恋一 それに気づかせるのが、僕らのやるべきことなんで。売れてからのほうが、今の僕たちよりも、さらに楽しみになっていくと思いますよ、MEJIBRAYの場合は。だから「ついてこい」ってことなんですけどねって言ってます。
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