浅葱3ヶ月連続巻頭特集!ラストの第三回!
ラストの今回は2月12日(水)ZEPP SHINJUKUで配布される
プレゼント音源「桃太郎伝記 〜祝詞呪(のりとりの)〜」をメインに話を聞いてみた。
■早速ですが、ZEPP SHINJUKUで配布される音源「桃太郎伝記 〜祝詞呪〜」、すでにライブで披露してたり、前回のインタビューでもタイトルは公表していました。まずこのタイトルに込められた意味を聞いてみたいです。
曲のタイトルを決める時って、「我武者羅」みたいに最初から絶対これだ!っていうパターンと、最後に悩んで悩んで…のパターンの二択なんです。で、今回は後者の方で、悩んだ末に決めたタイトルです。「祝詞呪」は「のりとりの」と読むわけですが、「祝詞」「呪詞」は両方「のりと」と読むんです。祈りの対象や内容って、誰かにとっては祝で、誰かにとっては呪となるわけじゃないですか。なので、この曲の世界観を踏まえて、どちらとも捉えられる「祝詞呪」という造語にしました。実はタイトルが決まるまで仮タイトルがずっと「ヒルコ」だったんですけど(歌詞の中にヒルコのような存在を描いている部分があるので)、「祝詞呪」というタイトルが浮かんで仮のままいかなくてよかったなと思ってます(笑)。
■この曲は「鬼火」に続きダーク要素が強い作品になっております。この曲について浅葱さんから改めて解説をお願いします。
この曲では桃太郎が目覚めた時、自身の爪に土がついている事から始まります。鬼ヶ島に到着し、鬼の悪気が高まることによって自らの中に潜む鬼の血も強まっていきます。夜な夜な自分自身の身に何が起きているかを認めざるを得ないようになるのです。水で穢れを洗い流しながら、不安に押しつぶされそうになりますが、強い意思を持って自分の中の鬼とも戦っていく事を決意しました。「ヒルコ」という仮タイトルを先述しましたが、ここで桃太郎の出生の秘密も明かされています。桃太郎は鬼の血を引く存在ですが、人と同じく悩みながら生きているのです。
■「祝詞呪」の歌詞は意味深深いですね。色んな解釈をしてしまいます。言える範囲で歌詞についてどんな意味合いなのか聞いてみたいです。
歌詞の中の奈保留(死)、阿世(血)、夜須美(病)、壌(墓)は忌詞の一部になります。忌詞は()内の言葉が不吉ゆえに避けて使われる言葉です。「我武者羅」が割
とキャッチーなので「鬼火」と「祝詞呪」はできるだけダークにしたいなと思っていて。かといって単なる残虐な詞の羅列では誰でもかけてしまうし、物語性にも欠けるじゃないですか。なので、常に言葉に深みはもたせたいなと思って書きました。昔の時代は、少しでも何かが他と違うと今よりももっと異端扱いされる事が多かったんじゃないでしょうか。桃太郎のように嬰児が川に流されるという話は古事記、日本書紀、聖書のエジプト記でも見られますね。「鬼の子は鬼」というわけではなく、個人が何を考えどう育っていくかは、生まれ(遺伝)と育ち(環境)、そして本人の心が最も強く左右するのだと僕は考えています。
■「祝詞呪」ですが、特にアレンジに拘った部分なんかもお聞きしたいです。
桃太郎の物語って、舞台は吉備の国があった4〜6世紀で、室町時代の頃に原型の物語があったと言われています。そこから桃太郎が桃から生まれたという話が固まったのが江戸時代中期。その頃の音楽を聴けるわけはないので、自分なりの背景をイメージして、ひと気のない場所から聞こえてきたらゾッとする拍子というか。原曲から結構詰めて作っていくタイプなんですが「祝詞呪」では神経に触れるような畏怖を組み込んでみました。
■そして2月12日のZEPP SHINJUKUで「祝詞呪」をプレゼントします。率直に配布音源にした意味を教えて下さい。
「桃太郎伝記」の世界観はこの3曲で完結ではないんですけど、「我武者羅」を作って「鬼火」を作った時にもう一曲このタイミングで書き残したいなという思いがありまして。千秋楽でファンに贈る曲というわりにはタイトルのネーミングがあまりにも闇々しいわけですが、喜んでもらえると嬉しいです(笑)。
■今回の「桃太郎伝記」3曲、色んなミュージシャンも参加しました。レコーディングの秘話なんかあったら教えて下さい。
今回も豪華なゲスト陣に参加していただきました。皆さん個々で忙しい中、きっちり仕事をこなしてくださって、プロ意識を感じさせてもらっていますね。皆さん愛情をもって曲に接してくれているのが伝わってきてすごく嬉しい限りです。ギル君と深く関わるのは今回初だったんですけど、短期間で仲良くなってるなって感じてます。色々とデータ関係をまとめてくれたりもしているので、ギル君はGOD CHILD RECORDSならぬ、CHOTTO CHILD RECORDS(チョットチャイルドレコーズ)だね〜なんて話になったりもしてます(笑)。
■改めて現在ツアー中です。前回もお聞きしましたがツアーの感触如何でしょうか?
ソロでのワンマンの感覚は夏の「狐華火」から取り戻しつつあって、今回のツアーも頼りになるメンバーやスタッフと回っているので心強いですね!初日のREXからファンのみんなも曲を覚えてノリの感覚を掴んでくれているので、すごく雰囲気が良いし楽しいです。前半戦が終わったところなんですが、後半戦も体調を維持して最後まで駆け抜けて最高のファイナルを迎えたいですね!
■各地、サポートミュージシャンも豪華です。サポートメンバーについてコメントをいただきたいです。
HIROさんはもう何度もサポートをしていただいていて安心感しかないし、ギル君は初参加とは思えない馴染み方だし、亜季君はリズム隊同士の相性もばっちりで、何より歌いやすいんです。大城君はもう言わずもがな22年の付き合いですから!後半戦はギターにLeda君、ベースには燿君も参加してくれます!そして千秋楽のゲストにはベースにSHUSEさん、ドラムに淳士さん、箏にいぶくろ聖志君、津軽三味線に蜷川べにさん、そして先日発表となった英蔵君がギターで参加してくれます。沢山のアーティストの皆さんに協力していただける事が本当に嬉しいし、楽しみでもありますね!ソロ活動ではあるんですけど、チーム一丸となって鬼ヶ島に向かえるのがあったかくて良いですよね!
■各地でアウトストアイベントも開催しています。浅葱さんのトークイベントはどんな事をお話しされているんでしょうか?
音源やライヴについての真面目なトークから、ツアー中にあったおもしろエピソード、ファンの皆さんからの質問にも答えて、いつも盛り上がってます!司会には大城君がいてくれるので、阿吽の呼吸でテンポよくが進んでいます!盛り上がりすぎて時間が足りない〜なんてこともしばしば!(笑)
■そして2025年もはじまりました。2月12日のZEPP SHINJUKUの後、2025年はどんな年になりそうでしょうか?
2025年のヴィジョンは既にあるので、一本一本を大事に唯一無二の自分を打ち出していきたいですね!明日の事は誰にもわからないので、いつ何が起こっても後悔のないよう、常に自分の全力で作品とファンに向き合っていきたいです!新たなる浅葱にご期待ください!
■それでは最後に今回の「桃太郎伝記」ですが、浅葱さんにとってどんな作品になりましたか?
日本人なら誰もが知っているであろう「桃太郎」の話でありながら、伝承やその奥に込められた謎を学んだり知る事によって、和を語る者としてより深みが増した気がします。活動していくからには本当に自分のしたい事、伝えたい事であるべきなので、より表現力を磨いて行きたいです。自分の作品と真摯に向き合い、一切の妥協を許さない世界観を届けることで、僕はいつも支えてくれているファンの皆さんに感謝を伝えたいなと思っています!自分の中でも、とても満足のいく作品になりました。またいつか「桃太郎伝記」の続編を書く時を楽しみにしていてください!
■今回「桃太郎伝記」を3ヶ月間に渡り特集して来ましたが本当にありがとうございました!この記事で気になった方はぜひバックナンバーにて!
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1月23日(木)18:00 XANVALA(70.&知哉)
1月24日(金)18:00 アニブイ
1月27日(月)18:00 THE MICRO HEAD 4N'S
1月28日(火)18:00 浅葱
Artist INFORMATION
浅葱 New Single
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