L→R Ba.ジン(以下.ジ) / Dr.靖乃(以下.靖) / Vo.谷琢磨(以下.谷) / Gt.情次2号(以下.情)
■それぞれキャリアを積んだ4人が集まったこのバンドですがこの4人が集まったきっかけを教えてください。
谷:きっかけは乙女おじさんです!(笑)彼(彼女?)からイベントやるので企画バンドを組みたいというお話を頂いて、集まったのがこの4人でした。演奏してみたところお客様の反応も良く我々も楽しいねとなりまして、それではちょっと正式にやってみようかと意気投合しました。
情:今年2月に後の所属事務所となるアットワークス主催のイベントに、セッションバンドとして出演したのがきっかけです。リハーサルをしてみたら凄く感じが良かったので、単発で終わるのはもったいないかもと話していたんですが、アットワークスから「バンド化しませんか?」と提案をいただいたこともあり、ありがたく今に至る感じですね。
ジ:2月のセッションイベントにこの4人で誘われたのがそもそもの始まりで、音を出してみて感触が良かったところに現在の所属事務所(=セッションイベントの主催者)から声をかけられて話が進み現在に至ります。
靖:2020年2月11日のアットワークスプロジェクト主催『女装フェスティボー』に谷琢磨バンドとしてライブ出演させてもらった事。
■リーダーはどなたになるのでしょうか?
谷:各自役割を分担できる多彩な能力を持っているので、制作内容によって司令塔が変わっていますね。主軸のサウンド面をまとめて下さっているのは情次さんなので、谷個人としては情次2号さんがリーダーだと思っています。
情:特に決めてませんが…年齢等いろいろ考えると僕がそうなるのが自然かも知れません…
ジ:特に決めていなかったので、場面によってリーダー的役割を担う人間が変わるイメージでここまで来ていますね。4人とも良い意味で「俺が俺が」タイプでは無いので、無理に決める必要も無いと思ってます。
靖:流れ的には情次2号さんだと思いますが各自得意分野でリード出来るチームワークになっています。
■キャッチコピーにもある「おぼえていますか?あなたのわたしを」が意味しているものとは?
谷:ぜひその答えは、アルバム音源を聴いて感じて頂けたらと思います!このバンドに触れることで、いろいろな意味で「そういえばそんな私、いたなー」と思い返せる切欠になれたらとても嬉しいです。
情:谷くんが考えてくれたもので、詳しくは谷くんにお任せしますが。特に楽器隊3人は昨年所属バンドを脱退してるので、「バンドシーンに帰ってきました」というメッセージにも感じられて個人的にはグッときました。
ジ:色々な意味が読み取れると思うので、今はこちらからはあえて限定しないでおきたいです。
■バンド名に込められた思いを教えてください。
谷:誰もが心の重い場所に顔のぼやけた自分を抱えていると思うのですが、それを時に痛く黝く、時に楽しく鮮やかに差し示せるよう、かくれんぼの「みーつけた」を物語として奏でてゆきたいと思い命名しました。
情:これも谷くん発案なのですが。「かくれんぼ」ってアングラっぽさもあるし、もちろん子供の遊びとしてのかわいらしさもあって。この4人の名前としてすごくピンときましたね。物語を紡ぐ上で想像力をかき立てられるバンド名だと思います。
ジ:キャッチコピーにも通ずるところですが「かくれんぼ」にも色々な意味合いの側面があって、それらが僕達4人を表すのにしっくりくると思っています。
■ティザートレーラーが公開され、反応や反響をどのように感じていましたか?
谷:どういう世界が表現されていくのか楽しみという言葉をたくさん頂けてとても嬉しいです。情次2号さん、ジンさん、靖乃さんのファンの方々にとっては新たな活動の場として期待して頂けたのかなと感じた事と、谷は普段からあまりメンズコーデでの活動が少ないので、どうか温かく見守って頂けたらと思います(笑)
情:緊急事態宣言中はずっとこのバンドのための作曲をしてたんですが、言えないじゃないですか?個人活動も止まってたし、なかなか音楽的なことを発信できてなかったので、単純に発表できたことがまず嬉しかったですね。その上で多くの方が始動を喜んでくださってるように感じているのでそれも嬉しかったです。
ジ:これまでのそれぞれの僕らを応援してくれていた方々からの期待をたくさん頂いているので、それに応えていきたいなと思っています。これまで触れた事の無い方々からの反応もあったので、それに対しても応えられたらなと。
靖:「え?この4人が!?」という驚きの反応を沢山見られて嬉しく思っています。同時に否定的な意見も散見されましたが注目して頂いた事の裏返しとして喜びを感じています。
■そして8月5日に先行デジタルシングル「メーズ」が配信にてリリースになります。情次2号さん的に谷さんが歌うメロディを作り出していったのでしょうか?
情:ジン兄と靖乃君には申し訳ないですが、いかに谷くんの良さをロックバンドと融合させるか、だけを考えて作曲しました。キーの制限がない強みを活かしてどんどん転調していく、クラシック調のメロディの曲をと考えて作ったんですが、谷くんが歌メロのアレンジも加えながら本当に七色の歌声で表現してくれたので、作曲時の数倍すごい曲に仕上がったと思ってます。
■谷さん的にはこのバンドとして一番最初に聞いてもらうこの楽曲の歌詞の世界観をどのように作り上げていったのでしょうか?
谷:1曲目という事もあり、動き出しのバンドの顔となる楽曲だと思いましたので、バンド名にもある『かくれんぼ』を鏡の表裏の世界で表現してみました。小さい頃に親に叱られて泣きながら真っ暗な部屋に閉じこもり、鏡を見つめた時に悲しみの顔に吸い込まれそうになったあのときの感覚。私は歌詞を書く時には同時に絵も描く事が多いのですが、この鏡の中のかくれんぼに聴いて頂いている皆さまも巻き込みたくて、今作では主人公となる人物をあえて描きませんでした。聴き終えました方はぜひ、イラストに正の字を追記して頂けたら嬉しいです。
■ジンさんそして靖乃さん新しいバンドの楽曲。アレンジでのこだわりや細かく気をつけて作った部分があれば教えてください。
ジ:歌を最大限に聴かせたいというのがこれまでも一貫してこだわってきていた点で、このハイダンシークドロシーでも同じように気をつけ続けています。
靖:「自分自身がどんな表現をしたいか」という部分に凄く自由度を与えて貰ったのでリラックスしてプレイ出来ている気がします。Recで使う楽器の選定からフレーズ1つの選び方まで自分発信のものを多く盛り込めている感じですね。併せて、Recまでにバンドで音を合わせて揉む事を重ねられた点も今後に向けても大きいと思っています。
■そして9月20日1st PREMIUM ONEMAN LIVEと題して赤羽ReNY alphaにて状況に応じた有観客&配信にて開催されます。この4人が放つ音の塊のパワーってどんなだと思います?
谷:観て聴いて頂けた方々をハイダンシークドロシーの世界に引き込み包み込めるような、各自が芯のある表現力を宿す事のできるメンバーなので、1+1=2には留まらない音の世界においてステージ上でこの楽曲たちを鳴らした時のパワーがはたしてどうなるのか未だ想像がつかずです。凄い事は間違いないので私自身とっても楽しみです!
情:もちろんこれから作り上げるものだとは思うんですが。初めてセッションバンドとしてリハスタに入った時、最初の一音を出した瞬間に既にビビッときてたので、その感覚を信じてバンドの音を育てていきたいですね。
ジ:同期を導入するバンドが多い世の中には逆行しているかもしれませんが、生バンドの良さみたいなところを最大限に体現できる4人だと思っています。
靖:4人で音を合わせている時に『会話している』感覚が大きいので、ソレをファンのみんなとも共有出来る様な「伝わる音楽」の強さを持っていると思います。
■お客さんを入れて開催した場合はどんな部分に注目しながら楽しんでもらいたいですか?
谷:とにかくベテランメンバーが揃ったという事もあり(笑)、現実空間での生演奏で最大限の魅力をお伝えできるサウンドを放てるバンドだと確信しています。今の世界ではきっとまだ極少数の方だけのお招きになってはしまうと思いますが、ぜひ生で、ただただ音の世界に打たれて頂けたら嬉しいです。
情:まだどんなライブをやるか、できるかもわかってないんですが(笑)。お客さんが入れられたとしても距離は保つことになるでしょうし、配信ありきなので未知の部分が多いですし。ただ、サウンドに関しては生の迫力はしっかり出せるバンドだと思います。何かしら生バンドならではの演出ができたらいいですね。
ジ:自分なりのカメラワーク(視線)で、配信ではカットされがちな部分も全部拾い上げて楽しんで欲しいです。
靖:上述の様に、話をする様に音を奏でていると思うので、間近でその息遣い・呼吸を体感して没頭して貰えたら楽しいんじゃないかなと思っています。
■そして配信を楽しむ方はどんな部分を注目したら良いのでしょうか?
谷:バンドのコンセプトはありますが、楽曲の世界観だけではなくメンバーそれぞれがやりたいように楽しんでいる事が伝わる、ボーナスステージのような楽しみ方を提供できるのではないかなと思っています。
情:よりクリアに音を楽しんでいただけるのだろうと思います。各々キャリアがあるとはいえ新バンドの初ライブなので、おそらくライブ中にも成長が見られるんじゃないかなと思います(笑)。そんな様子も楽しんでいただければいいですし、配信ならではの演出も考えたいですね。
ジ:ベースの音をちゃんと再生できるスピーカー、もしくは良さげなヘッドホンやイヤホンを今のうちから準備お願いします!
靖:なかなか厳しい世の中ですが、画面を通してとはいえ住んでいる場所・国や各々の状況というしがらみを飛び越えて同じ時間を共有して貰えるツールだと思うので、このバンドの門出をゆったり楽しんで貰えれば良いかなと考えています。
■新バンドの準備期間がコロナ禍とモロに被っていたわけですが逆にコロナ禍だったからこそ気づけた事ってあったりしますか?
谷:このような状況になったからこそ、制作はもちろん事務的な作業もすべて、やれること自体に有難みを感じる事ができ、今までにない新鮮な気持ちで活動準備を進めていく事ができました。とにかく「楽しい!」が一番大切だと思いますので、今だからこそできる活動を楽しみながら見つけて進んでいきたいと思います。
情:バンドの為にやることがあったというのは精神衛生上よかった気がします。メンバーの為、その先にいる曲を聴いてくれる皆さんの為に作曲ができていたことで鬱々とせずに済んだのかも。結局自分のためでもあるんですが、誰かのために何かをしてると思えてる方が性に合ってるんだなと気付きましたね。
ジ:準備を秘密裏に進める必要があるのですが、そこはこのコロナ禍の方が都合が良かったですね。
靖:「音を出して、言葉を贈って、それに対して皆が声を上げてくれる」という当たり前の日常のかけがえのなさを痛感しました。だからこそ、どんな形であれ『伝える事が出来る幸せ』を大事にして進んでいくバンドになると思っています。
■さて9月20日には1st full albumのリリースも決定しています。この1枚。4人にとってどんな1枚になったのでしょうか?
谷:メンバーそれぞれに、今までの歩みにない新たな経験を与えてくれる作品になると思います。
情:僕としては覚悟と自信の1枚ですね。3人がすごいプレイヤーであり表現者であることはわかってるので、ダメだったら完全に作曲者である僕のせいです(笑)。ただ、個人的にはとてもいい曲たちが書けたと思ってますし、この4人でのアルバムはこれまでの人生でもベストの音源のひとつになるだろうという自信はあります。
ジ:外に向けては、とりあえずの名刺がわりの1枚。内に向けては、これまでの4人のそれぞれを纏めて新たな歩みを踏み出すための試金石としての大事な1枚になると思っています。
靖:各々が今まで紡いできたものを持ち寄る事で生み出せる幸せが詰まっていると思います。そして、Vo.谷 琢磨の魅力を皆と共に噛み締めていける、その入り口になっていると思います。
■今後シーンでどんな事を表現していきたいと思っていますか?
谷:ジャンルやシーンにとらわれず、自分が感じたそのままを心いっぱい声や絵にしたいです。それは白黒だったり、時に鮮やかだったり。ひとつの世界に留まらずいろいろな表現をしていきたいと思っていますので、ぜひ見て聴いて楽しんで頂けたらと思います。
情:バンドって育って変わっていくものでもあるので、現時点ではまだ「コレ」とは言えないですが。バンドである、ということは表現していきたいですね。「このバンドならでは」の前に「バンドならでは」というのもあると思ってて。まだ始まったばかりでバンドにもなり切れていないのかも知れませんが(笑)、バンドであるという喜びは常に持っていたいなと思います。
ジ:社会情勢的にシーンの常識も今後変わってしまうかもしれませんが、とらわれる常識が無いところも新人の強みだと思っているので、その時思いついた事を躊躇なく表現していきたいなと。
靖:大人気なく暴れまわってやろうと考えています(笑)
■最後にVijuttoke読者にメッセージをお願いいたします。
谷:Vijuttokeを読んで下さっているほとんどの方が谷と初めましてと思います。こんなにも豪華なバンドメンバーの中に、なぜ谷が?と思ったかもしれませんが、その答えを音に込めましたのでぜひ、たくさん聴いて心に仕舞って頂けたら嬉しいです!
情:最高なバンドが始まりました。是非興味を持って観て、聴いてみていただきたいです!
ジ:どうも新人です!今回は名前だけでも覚えてくれたら嬉しいです!
靖:このタイミングに4人で集えた事、活動を宣言出来た事に本当に喜びと感謝を噛み締めています。一緒に世界に没入して共に育んで頂ければ幸いです。よろしく御願い致します‼︎
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≪8月のLINE UP≫
●裏表紙:DIAURA(8/20 18:00~)
●特集1:ハイダンシークドロシー(8/21 18:00~)
●特集2:TЯicKY(8/24 18:00~)
●特集3:KAKUMAY(8/25 18:00~)
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1stデジタルシングル「メーズ」
08/05(水)ダウンロード&
主要音楽ストリーミングサービスで配信スタート!(¥255)
非圧縮WAV版+歌詞カードデータ+
デラックスエディションパック(¥500)
アットワークスストア
https://at-works-project.stores.jp
2ndデジタルシングル「ページェント」09/05(土)配信リリース予定!
2020年9月20日(日)1st full album リリース
先行digital single配信2020年9月5日(土)2nd digital single
※詳細徐々に公開予定!
9月20日(日)赤羽ReNY alpha[ 1st PREMIUM ONEMAN LIVE ]
状況に応じた有観客+配信の予定
詳細決定次第随時告知
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HAKUEI(PENICILLIN)×平沼紀久(映画監督)×山口乃々華(E-girls) スペシャル座談会! 第4回(全4回) それは、逆にいえば今しか書けないものだから。ここしばらくは今のリアルな自分の内面を見せていくので、ぜひそれを受け止めてほしいです。(HAKUEI)
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