◆◇◆「ブログでは明かさない!アカルクタノシク発達障害理解&発達促進講座」◆◇◆
2012年9月23日(日)発行 vol.2
ブロマガVol.2のお届けコンテンツ
1)アスペルガーとはなにか?
2)これからの診断基準
アスペルガーが消える日
3)ブログでは書かない事例 「ボクと学習障害とiPhoneと」
4)チャンネルクレフ 読者登録プレゼント
はじめに〜第2号発刊に際して〜
ご購読登録いただき、ありがとうございます。
当ブロマガは、発達障害理解と発達促進のための情報を専門的に発信することを目的としております。
ご購読して下さっているみなさまは、発達障害の知識がほとんどない方から、
ある程度の情報は既に知っているという方までいらっしゃいると思いますが、
すでにある程度の知識はお持ちであると言うことを前提にスタート致します。
発達障害の知識がない方は「アスペルガー症候群」「発達障害」で検索して、
いろいろ前情報を仕入れて下さいね。
ある程度知っている方は、しばらくの間はおさらいとしてご自身の知識を振り返ってみて下さい。
ですが、今回はみんなで前提を揃えるために基本情報を掲載します。
これで9月29日のニコ生放送を楽しみにお待ち頂ければ幸いです!
1)アスペルガーとはなにか?
ブログでは書かない!アスペルガーの特徴 専門的解説①
放送の度に戴く質問「アスペルガーってなんですか?」にお答えいたしましょう。
前回の放送中にもありましたが、アスペルガーとは、ズバリ「自閉症」のことです。
では、自閉症とはなんでしょう?というところを押さえていきましょう。
一般的に、自閉症とは?皆さんの開いているインターネットから「自閉症とは」と検索してみて下さい。
Wikipedia(ウィキペディア)等たくさんの情報があります。
簡潔にまとめると
● 3歳までに発症する。
● 他者との社会的な関係性を作ることが下手である。
● 言葉の発達に遅れがある、あった。
● 興味や関心が狭く、特定のものや、やり方に固執する行動の障害を持つ。
と定義され(文部科学省)、その障害は行動面に現れるとされていますね。
そして、知的障害を合わせ持つ自閉症を「カナータイプ」、
知的障害を伴わない自閉症を「高機能自閉症」といい、
これにコミュニケーションに問題がないアスペルガー症候群を含むとしています。
ここまでが、一般書籍や流通情報。そして、ここからがブロマガ読者への特別情報です。
私たちクレフのコンサルタントは、アスペルガーを含む自閉症の定義として
「感覚情報が認知に影響し、独特の世界観を持つ人たち」と、親御さんやご本人に説明しています。
自閉症の研究では、自閉症の人たちの9割以上に「感覚調整障害」を
合わせ持っているという調査報告があるのです。
私たちの臨床研究においても、感覚のスクリーニングチェック、
日常の行動観察や聞き取りでは過敏反応や低反応などが必ず見つかります。
アスペルガーとはなにか?まだまだ続きますが、今日はここまで!
****今日のまとめ****************************
アスペルガーとは「自閉症特有の感覚情報を持つ人たち」のことである。
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放送で気になる質問やコメントがあります。
「コミュニケーションが上手くとれないからアスペルガー?」
いやいや、ちょっと待って下さい。
前述の「アスペルガーってなに?」に戻ってみましょう。
自閉症に分類されながらも、コミュニケーションに問題がないのがアスペルガー、だったのですよ?
混乱していますか?
どうやら、コミュニケーションという言葉の意味を明確にする必要がありそうです。
自閉症を定義つけるにあたり、コミュニケーションとは、言語発達のことを意味しています。
自閉症が重いといわれるケースでは、言語の発達に遅れや偏り、限界があります。
アスペルガーは、言語発達や理解能力に問題がない、と言われているのです。
これがアスペルガー存続の危機!
2)これからの診断基準 アスペルガーが消える日
さて、現在アスペルガーを含む自閉症は、
アメリカ精神医学会の「精神障害の診断と統計の手引き第4版(DSM-Ⅳ)」をベースに診断され、
医療的ケアを専門機関から適切に受けるために診断名というラベルが与えられます。
現在使われているアメリカ精神医学会の「精神障害の診断と統計の手引き(DSM)」は
1994年までの医学的な情報や社会環境をもとにして作られた第4版です。
初版は1952年に発表されており、それまでの42年間の間に、4回新しく情報更新されています。
医学の進歩と私たちの生活環境の変化に合わせて、診断のための情報は新しく見直され、
改訂されてきたのです。大切なことですね。
そして来年2013年、なんと前回から約19年ぶりに、
最新情報をもとに見直された診断と統計の手引きがリリースされます。
ところが、この中にはアスペルガーという診断名はないのです!
この続きは次号へ。
****今日のまとめ****************************
アスペルガーという診断名は、DSM−Ⅴ以降はなくなります。
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3)ブログでは書かない事例 「ボクと学習障害とiPhoneと」
クレフでは、自閉っ子や学習障害の人たちに強くiPhoneをお勧めしています。
だって、使える道具だから!
この度 Appleのスマートフォン iPhone5が発売されましたが、活用次第ではお助けマシン。
大人の発達障害の生活改善のためのiPhone活用事例、生活の工夫を取り上げていきますね。
iPhoneを使って生活を変えていった印象深い
「よく忘れる、メモを取るのも忘れ、せっかく取ったメモも忘れて困っていたボク」の話を、
ご本人の了承を戴き、しばらくの間書いていこうと思います。
今日は、相談に来た当初の様子、初回面談(インテーク)から。
この方は、本当に忘れっぽかったのです。その忘れ方に特徴がありました。
毎日の生活の中の「ちょっとしたこと」を忘れてしまうんですね。
相談に来た時点では、自分は記憶障害なのではないか、と思ったことから精神科にかかっていました。
「家族や職場の人とも、記憶に関連したトラブルが続き、どうしていいのか分からなくなった」ことから
精神科を受診されたそうです。
しかし、病院では記憶障害とか認知障害ではないと言われ、薬を飲んでもトラブルは減らず。
病院ではストレスによる抑うつ、静養薬と漢方薬を処方されていました。
ところが記憶は薬ではよくなりません。(そんな薬はまだ開発されていませんから)
ご本人は深刻に悩んでおられました。
「どうしてボクはなんでも忘れてしまうのでしょうか?」悲嘆にくれた表情のボク。
聞き取り整理で初回面談は終了、次号に続く!
4)チャンネルクレフ 読者登録プレゼント
アカルクタノシク発達途上中DVD&ワークシートサポートを企画中です。
DVDは子育て向けの内容ですが、ワークシートは優れもの。
子ども向け?いえいえ、これは実際のコンサルティングシートです。
子どもに限らず使えます。
そのワークシートのサポートも一緒にプレゼント!
登録頂いた方に抽選で!詳細は後日お知らせいたします。
それでは3号の配信を楽しみにしていて下さいね。
アカルクタノシク公式サイト http://akarukutanoshiku.net
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■株式会社クレフ ーClefー
アカルクタノシク編集部
info@j-clef.co.jp
広島県福山市東深津町1−6−43
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コメント
仕事でパートナー組む事になった相手が2人連続でアスペっぽい奴で
こっちの神経がおかしくなり「ひょっとして俺の方がアスペなのか?」と疑心暗鬼になって
最終的に会社辞める事になった。
人に迷惑をかける=アスペという誤解が多いですね。
アスペっぽい人とアスペルガー症候群の人は違います。
Clefさんって福山に本社があるんですね。東京かと思ってました。
広島県福山市って教育に力を入れている企業多いですね、
アスペルガーという診断名がなくなるといううわさは聞いていました。
自閉症スペクトラムに入る広汎性発達障害ということになるのでしょうか。