◆◇◆「ブログでは明かさない!アカルクタノシク発達障害理解&発達促進講座」◆◇◆   

 

               20121016()発行 vol.3 

 



ブロマガVol.3のお届けコンテンツ

 

今月の放送のお知らせ

 

1)アスペルガーとはなにか? ブログでは書かない!アスペルガーの特徴 専門的解説

 

2)これからの診断基準 

   アスペルガーはなんになるの?

 



3)ブログでは書かない事例  「ボクと学習障害とiPhoneと」



 

4)チャンネルクレフ プレゼント企画への応募方法



<はじめに>

ご購読登録いただき、ありがとうございます。

当ブロマガは、発達障害理解と発達促進のための情報を専門的に発信することを目的としております。

ご購読して下さっているみなさまは、発達障害の知識がほとんどない方から、ある程度の情報は既に知っているという方までいらっしゃいると思いますが、すでにある程度の知識はお持ちであると言うことを前提にスタート致します。



発達障害の知識がない方、これから学ぼうという方は、当ブロマガ内の「アスペルガーについて」から、リンク先サイトを参照までにご覧下さい。

 

10月の放送のお知らせ

今月の「だってアスペルガーだもん」「大人の発達障害相談室」は、今週末21日日曜日放送です。

15:00〜「だってアスペルガーだもん」

15:30〜「大人の発達障害相談室」

開場は14:30からです。番組開始まではいつものごとく、フリートーク(放送調整)タイムです。

 

 



1)アスペルガーとはなにか?

ブログでは書かない!アスペルガーの特徴 専門的解説

 

前回のおさらいです。

アスペルガーを含む自閉症の定義として、クレフでは「感覚情報が認知に影響し、独特の世界観を持つ人たち」と、親御さんやご本人に説明しているとお話しいたしました。




クレフの相談では、感覚のスクリーニングチェック、日常の行動観察や聞き取りを必ずいたします。

このとき、それまでご本人が気がつかなかった、または家族の方もそうとは気付かなかった「過敏反応」や「低反応」などが見つかります。

さて「過敏反応」とはなんでしょうか。

私たちの五感には

1)視覚

2)聴覚

3)触覚

4)味覚

5)嗅覚

が備わっていますが、各刺激情報に対し、無意識的に鋭く反応し過ぎる状態があり、それは人に比べると過剰であり、そのためにちょっと生活に困る状態をいいます。

過敏であるということは、本人にとっては生まれたときからのスタンダードな感覚です。

自分が人と違う事に気付く機会がなかなかありません。

また私たちは、通常自分の感覚と人の感覚が違う、なんてことを思う事なく生活しています(みんな同じに違いない、と勝手にお互いに思い込んでいる)から、この感覚情報のボリュームの違いが生活の全てに影響していることなど知る由もありません。

同じ世界に住んでいても、感じる情報に違いがあり、その結果話しをしていてもお互いの前提が揃わない。

そもそも前提が違うのですから、話しが合わないのは勿論ですし、言ってもわかってもらえない思いや不信感が互いに募る。最悪の事態では、嘘つきよばわりまでされてしまうなんて悲劇すら起こってしまいます。

嗅覚過敏のSちゃんのエピソードがあります。

理科室の掃除当番のSちゃん、鍵を開けて中に入ってびっくり仰天!「へんな匂い、臭い!」

後から来た同じ当番の友達に「入ったら駄目、変な匂いがする、臭い、危ない」と、理科室に誰も入れないように入り口に両手を広げて立ちはだかり、踏ん張っています。友達の一人が先生を呼びに走りました。

ところが、大慌てで駆けつけた先生が扉を開けると、なにも臭いません。みんなには、臭わなかったのです。

匂いという感覚は、目には見えない=形にならない情報です。嗅覚過敏があると、標準の機能では感知出来ない匂いでも、かなり明確にわかってしまいます。その現実に対し、大袈裟だとか嘘つきだというラベルを貼られるのか、理解されるのか、対人関係に与える影響のベクトルは、180度逆方向です。

 

アスペルガーとはなにか?次回は視覚&聴覚過敏についての具体例を紹介します。今日はここまで!

 

****今日のまとめ****************************

 

五感の感覚情報が鋭敏で生活に困る状態が、感覚過敏である。

 

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2)これからの診断基準    アスペルガーはなんになるの?

前回、来年2013年には約19年ぶりに「精神障害の診断と統計の手引き第5(DSM-5)がリリースされることと、新しい診断基準にはアスペルガーという診断名がなくなるということをお話ししました。

DSM-5では、19年間の医学的な研究結果や、技術の進展によって得られた情報がたくさん採用されています。

自閉症は、カナータイプからアスペルガーなど高機能群を含めて「自閉症スペクトラム」という統一された診断名になります。

「自分は発達障害ではないかなぁ」と思う理由の多くは、対人コミュニケーション、対人場面のトラブルについての悩みや困りごとが根底にあります。

何度も繰り返し、お伝えしていますが、コミュニケーションが下手だからアスペルガーや自閉症ということはありません。

どんな生活のし辛さがあるのか、困難を感じる場面や、一日の生活リズム等を含め、総合的に解釈していくことが必要です。

現在も改訂作業中のDSM-5、一体どのように改訂されていくのか、発表が待たれるばかりです。

 

****今日のまとめ****************************

 

アスペルガーという診断名はなくなり、自閉症スペクトラムに統合されていきます。

 

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3)ブログでは書かない事例  「ボクと学習障害とiPhoneと」

第二話

 

iPhoneを使って生活を変えていった印象深い「よく忘れる、メモを取るのも忘れ、せっかく取ったメモも忘れて困っていたボク」の相談と生活の経緯の連載です。

 さて初回面談では、相談に来るに至った経緯を現在の視点で聞き取りいたします。

彼の主訴は、 「どうしてボクはなんでも忘れてしまうのか?」記憶障害なのではないかと悩んでいることです。

さて、本人の訴えはわかりましたが、それがどの程度深刻で真実なのか、具体的な裏付けが必要です。いつからそれは始まっているのか、後天的なものだとしたら発達障害としての相談を受けるわけにはいきませんし、適切な他機関との連携が必要になります。子どものころの客観的事実を査定する事にしました。

けれども、本人の親とは家族間対人トラブルで,ほぼ絶縁状態。「自分がいろいろと問題を起こすので、縁は斬られたも同然なんです。」お母さんに連絡を取ってみられたそうでしたが、一緒に相談や病院に行く事は断固拒否ということでした。

発達障害は、読んで字のごとく発達の障害ですから、養育歴の聞き取りには本人の困っている内容を裏付ける情報が詰まっています。
自分は間違いなく発達障害だと思うのに、親御さんが既に他界してしまい、自分の小さいときの様子を知る親族もいないというケースがあります。
発達の様子を知る手がかりとなる肉親の記憶情報は、発達障害を裏付ける重要項目なのですが、代替情報として、小学校、中学校時代の通信簿や自筆のノート、ガリ版印刷やコピーで手作りされた自筆の文集などを手がかりにすることが出来ます。

このケースでは、彼は再びお母さんに連絡を取り、小学校時代の手作り学級文集、国語ノート、連絡帳などが残っているか確認をとりました。

お母さんは、彼の小学校時代の思い出を大切に保管しておられました。お墓参りにかけて実家に戻り、それらを相談時に持って来て下さいました。

 

小学校時代の筆跡が物語るものは?次号に続く!

 

4)チャンネルクレフ 読者登録プレゼント



 

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子ども向け?いえいえ、これは実際のコンサルティングシートです。

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それでは4号の配信を楽しみにしていて下さいね。



 

アカルクタノシク公式サイト
http://akarukutanoshiku.net


 

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