名前:世耕弘成(せこう・ひろしげ)
政党:自民党
選挙区:和歌山選挙区
生年月日:1962年11月9日
血液型:B型
趣味:IT関連新製品を使用すること
座右の銘:グローバルに考え、日本人として行動する
好きな食べ物:焼鳥、ワイン
お気に入りのグッズ・店:VAIO(バイオ)、伊勢丹メンズ館、ビックカメラ
ホームページ:http://www.newseko.gr.jp/
─生まれは大阪府で今は和歌山県新宮市にお住まいなのですね
新宮市に家もありますし住所もおいていますが、行くのに時間がかかってしまうので和歌山市にマンションを借りています。月に1回か2回しか本当の地元には帰れていないです。
─ご実家が新宮市なのでしょうか?
祖父の家ですね。私ははっきり言うと落下傘候補でした。選挙に出るまでは和歌山に住んだことはなく、大阪生まれ大阪育ちでした。
─大阪と和歌山では違いを感じますか?
全然違いますね。やはり和歌山の方がのんびりしています。イントネーションは関西なのですが、語尾に特徴があります。作家の司馬遼太郎(しば・りょうたろう)さんも書いていますが、和歌山には敬語がありません。これは方言の中でも唯一和歌山だけです。古い人なんかは特に「おまん」「お前」で話しかけます。非常にフランクでいいところです。
─大学の学生時代はどういった生活をしていましたか?
大学時代はクズでした。メディア論や報道、人権は好きで自分なりに関心を持ってやっていましたが、きわめて不真面目で人のノートを写し、カンニングもちょっとしたり(笑)、なんとか低空飛行で卒業したという感じです。憲法のゼミに入っていて、それは一生懸命勉強しました。
─今はパソコン、ネットに関心があるように思えます
先祖代々新しい物好きで、私もそのDNAは引き継いでいます。私は早稲田大学で初めてフロッピーディスクで卒論を提出しました。昔のハーディスクのないパソコンで"ガッチャンガッチャン"と卒論を制作していました。
─その後進学するアメリカの生活では新しいものを発見しましたか?
当時インターネットの原型であるテルネットを試していました。図書館のデータベース検索を家からできるもので、パスワードをもらって積極的に使っていました。日本に帰国してからは、日本のインターネット人口がまだ1000〜2000人ぐらいの時代に、広報をやる上で必要だと言って私も会社からアドレスをわりふってもらいました。家では当時電話回線を使っていて、通信速度も300bps程度の世界で、写真をダウンロードしようものならコンビニに行って帰ってきてもまだできていないという経験をしていました。
NTTの職場は全部私がLANの配線までやりました。私が作成した人事管理システムを人事部が、取材管理システムを広報部がそれぞれいまだに使っているようです。
─会社員の経験は今に生きていますか?
非常に生きています。私は新しい物好きで、とにかく"改革"していないと気が済みません。コピーの取り方一つとっても人が非効率にやっていると、もうたまらない感じで、コピーを取る時間を何秒短縮できるかに3日ぐらい時間をかけて研究してしまうような質です。常に改革ばかり考えていて、それは政治家になっても同じです。
─地元の和歌山県は保守的なイメージがありますが馴染むのに苦労しませんでしたか?
保守的に見えて意外に新しい物好きの人が多いです。それがカルチャーです。歴史的に見れば鉄砲を使いゲリラ隊を編成して織田信長(おだ・のぶなが)や豊臣秀吉(とよとみ・ひでよし)を苦しめた雑賀孫一(さいが・まごいち)、あるいは南方熊楠(みなかた・くまぐす)、佐藤春夫(さとう・はるお)などかなり変わり者が出てきていて、カルチャーとしては保守的ではないと思います。
─今回の総選挙で撒かれた怪文書まがいの民主党批判チラシは、誰の発案なのでしょうか?巷の噂では世耕さんとも言われていますが...(投稿者: ノモトSABOユウジ | 2009年12月15日 17:50)
それは明確に否定しておきます。残念ながら私はやっていません。なぜかというと私は麻生元首相に嫌われていましたので、一応広報本部長代理という肩書きは頂いていましたが、残念ながら嫌われていたので選挙中は戦線離脱し、仲間の応援に回ることに徹していました。かなりすごいチラシでしたけど、残念ながらあれには全く関与していません。
これは自分の広報戦略の本「プロフェッショナル広報戦略」にも書いてますけど、日本でネガティブキャンペーンはダメなんです。絶対にウケないのです。他人のことを悪く言うのはむしろやった方が不利になります。遊びでやっているうちはいいけど毒々しいチラシはちょっとどうかなと思います。
ただ私は広報戦略部長代理という肩書きは持っていましたが、実際に指揮を執るようなことはあまりありませんでした。
多少やったのはテレビに出る人向けに質問に対する回答を用意するスクリプト(台本)の組み立てなどは裏でやりました。出演する人用に100項目ぐらい用意するのですが、これについては広報がやるべき事と思います。
ITオタクと自称する世耕氏ですが、「その手のもので新しいものは何でもさわっちゃう」とのことです。
行きつけのビックカメラには週に2回は出没するそうです。
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THE JOURNAL編集部
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