3月25日晴れ。前回に続き、今回も傍聴希望者の抽選はなし。やっぱり震災の影響 か。裁判所の地下にあるコンビニに行ってみると、昨日も品薄状態だった店内から、ペットボトルの飲み物がさらに消えていた。どうやら、東京都の水道から乳 児の飲用基準を超える放射性物質が見つかったため、売り切れてしまった模様。エレベーターも節電のために稼働台数が減っている。当然のことだけど、この大 震災の下では裁判所も正常ではないということだ。

10時開廷。午前は検察側の証人として、池田光智被告の取調べを担当した蜂須賀三紀雄検事が出廷する。池田氏は3人の被告のなかで、2010年1月 の逮捕時は32歳と最も若かった。そのこともあってか、蜂須賀検事も見た目は30代後半ぐらいで若い(※読売の記事によると38才とのこと)。まずは検察 官の尋問から。(── は検事、「」内は蜂須賀検事の証言)

── 取調べのときの池田氏の態度は?

「言葉を選びながら注意深くという態度で、最初はあいまいで、だんだんはっきりしてきました」

── 調書をとる際に気を付けていたことは?

「本人の記憶について気を使っていたので、そのレベルにあわせた表現をしました」