ポスターの写真は実際に肌を黒く塗って撮影したという…
「いいでしょ、義足で」
こんなキャッチフレーズを掲げるのは、ハッセルブラッドのブースで開催されるファッションショーのイベントだ。「魅力があり輝いている彼女達をストレートに発信し世の中に拡散させていくことで、一般の人たちが障害者に対して持っているネガティブな先入観を取っ払う」とショーのコンセプトを語るのは、企画した写真家の越智貴雄(おち・たかお)さんだ。
越智さんは昨年、義足の女性をモデルにした写真集「切断ヴィーナス」を発売し、新聞やテレビなどにも取り上げられ注目を浴びた。今回はそこに登場していたモデルたちが写真集を飛び出し、ファッションショーをするという、ユニークな演出になっている。
告知用の6種のチラシにはそれぞれおもしろいコピーも。当日は勢揃いする予定。
義足といえば、足の不自由な人が歩くためのものととらえられがちだ。モデルの一人は、「ファッションを楽しみたい、お洒落したいと思うと、お洒落な義足が欲しくなります。ヒールが履きたくなると、ヒールが履ける義足も欲しくなります。そんなお洒落な義足があるという事を多くの人に見て知って欲しいです」とショーに臨む心境を話す。歩くための単なる機能ではない。ここに登場する義足は、ファッションなのだ。
当日は、プロ・アマ関係なく、誰でも撮影できる。入場は当日1,500円だが、事前申込で無料になるというお得な情報も。パラリンピック出場を目指すアスリートの「ヴィーナス」たちも多数出演する。見逃せないイベントになりそうだ。
<イベント名:「切断ヴィーナスショー」>
日時:2月14日(土)/1回目12:30〜 2回目15:30〜(各回40分)
場所:パシフィコ横浜「CP+2015 ハッセルブラッド/プロフォトブース」
入場料:Web事前登録・小学生以下・障害者手帳持参の方は無料。当日は1500円。
出演者:須川まきこ、佐藤陽子、小林久枝、村上清加、大西瞳、阿部未佳、藤井美穂
主催:越智貴雄/義足ディレクター:臼井二美男
プロデューサー:澤田智洋/アートディレクター:樋口裕二
コピーライター:萩原陽平/スタイリング:菅井葉月(tokone)
協賛:ハッセルブラッド・ジャパン株式会社、中外製薬株式会社
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■生きた義足がここにある ── 著者インタビュー『切断ヴィーナス』越智貴雄
http://ch.nicovideo.jp/ch711/blomaga/ar543245
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