今から約30年前に、『北の農民 南の農民』(現代評論社)という、著書が発刊されました。山形県の農民詩人・星寛治さんと、佐賀県の農民作家・山下惣一さん、両者が1980年3月から約1年間手紙のやり取りをして、その往復書簡をまとめた本です。
昨年2月、雪が降り積もる新潟県の笹神(阿賀野市)で、その二人のやりとりをぜひ再現したいという読者の願いからシンポジウムが開催されました。そして、その模様は今年3月に『農は輝ける』(創森社)として、発刊されることになりました。
偶然にも当日会場にいたTHE JOURNAL編集部。今回はその模様をお送りしたいと思います(前半部は無料公開)。
競争と市場原理優先の流れに惑うことなく、生き方としての農のあり様を毅然と提示する二人。どうぞお楽しみに。
<8.24アーカイブ放送>
※スマホで視聴ができない方は以下の記事を参考に
■スマホでもFlashを楽しむ!
http://bit.ly/145Tzen
【参考記事】
■山下惣一:「自給率」より「地給率」──私がアジアの農村で得た教訓
http://ch.nicovideo.jp/ch711/blomaga/ar323403
[プロフィール]
●星 寛治(ほし かんじ)=1935年、山形県高畠町生まれ。
稲作、果樹(リンゴ)などの農業に従事。高畠町有機農業研究会を設立し、各地の消費者と提携。高畠町教育委員長、東京農業大学客員教授などを歴任。現在、たかはた共生塾顧問、日本有機農業研究会幹事などを務める。著書に『有機農業の力』(創森社)、『農から明日を読む』(集英社)など。
●山下惣一(やました そういち)=1936年、佐賀県唐津市生まれ。
稲作、果樹(柑橘)などの農業に従事。国内外の農の現場を精力的に探訪するかたわら、早くから地元の農産物直売所開設を後押し。生活者大学校教頭、農と自然の研究所理事などを歴任。現在、アジア農民交流センター共同代表、TPPに反対する人々の運動共同代表などを務める。1969年「海鳴り」で第13回農民文学賞、1979年「減反神社」で第7回地上文学賞を受賞。著書に『土と日本人』(NHK出版)、『身土不二の探究』『市民皆農』(ともに創森社)ほか。
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