viking のコメント

田中さんのコラム、毎回興味深く読ませていただいております。
田中さんは以前から今度の参議院選挙までを大政局と捉えた内容の論を書かれておりましたが、その予測と結果をどのように考えておられますか?素人目には大きな党を巻き込んだ政界再編は起こらず、民主党が政権運営の失敗から瓦解しただけに思えます。現在も自民党は衰退局面にあるとお考えですか?
別に予測が外れたことに対しどうのこうの言うつもりはありませんが、どうして大政局は起こらなかったのかという点については聞いてみたいのです。
二大政党制は崩壊し、国民からは政権交代の時にあったような政治への熱気は消え去ったようにみえます。日本の政治の季節は終わったのでしょうか。1993年の細川政権から2009年の鳩山政権まで16年かかりました。すべてがふりだしに戻ったように見える今、次の変化にはまた15年近い月日が必要になるのでしょうか。日本が抱えている問題の大きさを考える時、その年月はあまりに長すぎると感じます。
原発デモやヘイトスピーチのような現象を見ていると、震災を経た影響もあるのでしょうが、日本人自体の気質の変化のようなものも感じられます。戦前の空気という言われ方もあながち誇大妄想と片付けられないものもあります。そしてアメリカも変わりつつあり、中国はその影響力を増しつつある中で、日本は本質的な新陳代謝が起きない中で斜陽の道をたどりつつあります。
八方美人な安倍政権はいずれその矛盾にぶち当たり哀れな末路をたどると小生は考えていますが、だからといって自民党政権が崩壊するわけではない。国民は選挙のないこの3年間を鬱屈をためこみつつ過ごすことになります。その国民のヒステリーと憲法改正が結びついた場合を考えるといささか身震いがします。

No.3 137ヶ月前

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