10月29日、第181回臨時国会の幕が開かれました。その幕開けと同じ日に、新たに2人の民主党議員が離党届を提出し、与党は衆院で過半(240議席)を割る状況にまで陥りました。一日一日と政党の勢力図が変化する波乱の日々が続いています。
今回のインタビュー相手は、今から約4ヶ月前の7月2日にいち早く離党届を提出し、現在「国民の生活が第一」の議員として活動する三宅雪子衆院議員です。2009年政権交代時にマスコミから「小沢ガールズ」の一人として騒がれ、その後も度々週刊紙などで報じられてきた三宅議員。約3年間属した民主党を離党する決断した理由や、新党の状況について語りました。
三宅雪子 衆議院議員
(国民の生活が第一)
3年前、60年間にわたる自民党政権から歴史的な政権交代を実現しましたが、それを可能にしたのは、民主党のマニフェストです。多くの方がマニフェストに賛同してくださり、私たちはその実現を約束し国政の場に立ちました。
鳩山政権では必死にマニフェストを実現しようと努力していました。しかし菅政権になるとTPP参加や消費増税を言うようになり、その年の参議院選挙で負けました。このとき、国民のみなさんから支持されなかった原因を考え原点に返る必要があったのに、幹部は誰も責任をとらないまま突き進んでしまったのです。野田政権になってからは、マニフェスト無視の政策を断行し、マニフェストにあったものを実行する姿勢がなくなりました。もうこの党で努力し続けるのは難しいと思いました。
Q,離党を決意した直接のきっかけは?
直接のきっかけとなったのは、消費増税の三党合意です。自民党政権がダメだと言って政権交代したのに、自民党と一緒になって法案を通すこと、民主党が掲げていた社会保障に関する理念は削除され、自民党のマニフェストに書いてある内容にすり替わっていたこと、これが反対票を投じた理由です。先の思いもあり、離党に至りました。そして7月から「国民の生活が第一」の議員として活動しています。
Q,「国民の生活が第一」の今の状況は?
7月11日に結党し、25日に結党パーティーが開かれます(「「国民の生活が第一」結党パーティーに4000人が集結」参考)。
現在は公約の作成に向けた作業をしております。そのために一般の方々からパブリックコメントを受け付けたところ、たくさんのご意見をいただきました。今はその中間とりまとめの最中で、今後は頂いた意見を反映させながら、選挙に向けた公約に仕上げていく予定です。
Q,一般の方からどのような声がありましたか?
主に社会保障に対する意見です。年金や子ども手当への関心が高いと感じました。
私は誰よりも子ども手当に強い思い入れを持っていて、この一年、いわゆる自公民の三党協議が始まってから、二転三転どころか四転五転…名前もころころと変わり、政争の道具なってしまったように思えて残念でなりません。
お子さんをもつ保護者にとって、手当の金額が変わることは生活への影響が非常に大きいことです。残念ながら現在の「子ども手当」の額は当初のお約束の金額から減ってしまいました。厳しい意見がある一方で、自民党政権に比べれば金額は増えたとの評価もありました。
意見を口に出さず、胸に抱いている人も多いかと思います。そういった面も考慮しながら皆さんの意見を取り入れて政策を作っていきます。
Q,当面の大きな目標としては、「脱原発」「消費増税反対」でしょうか。
「国民の生活が第一」の緊急課題は「原発ゼロ社会の実現」「消費増税廃止」「地域主権」の三本柱です。
まず、原発は絶対にやめる前提があります。今はそれにむけてどのように進めるかの段階にきています。地震国日本における原発はなくしていく、これが私たちの絶対目標です。10年後が最終的なゴールです。廃炉にはもう少し時間がかかるとは思いますが、中間的とりまとめで再稼動はしませんという文言を入れていますので、その方針で最終的なとりまとめもされると思っています。
消費増税については、「増税法が一回通ってしまえば変えられないんじゃないの?」と多くの誤解があるようです。過去に郵政民民営化が止まったように、実際は止められます。
消費税法案を「廃案」にするためには、法律を「もとからなかったことにする」意味になるので非常にハードルが高いことです。しかし「廃止」することは可能です。いずれにせよ、一番大事なのは消費増税を止めることです。そこに注力していきます。
最終的には「自立と共生」を理念に、安全で公正な社会を実現することを目標に掲げています。
Q,ご自身がこれからやりたいことは?
私は社会保障に力を入れていきます。三党合意の中で民主党が削除した「支えあう社会」の理念にこだわっていきます。これはいわゆる家族主義ではなく、社会でお互いを支え合う社会、見守り合う社会、声をかけあう社会を意味します。この「支えあう社会」構築をめざしていきます。
また、社会保障とは国民にとって最後の砦であり、無駄だといってカットする対象にはなりえません。社会保障費が無駄というのは我が党の考え方とは違いますし、かつても民主党の考え方とも違います。「支えあう社会」の理念通りの政策を提案したいと思っています。
(取材日:10月23日 取材・撮影:THE JOURNAL編集部)
★ インタビュー映像はコチラから!! ★
・三宅雪子:私が民主党を離党した理由「三党合意で削除された“支えあう社会”にこだわる」
http://www.nicovideo.jp/watch/1352070406
(TIME: 06min 58sec)
今回のインタビュー相手は、今から約4ヶ月前の7月2日にいち早く離党届を提出し、現在「国民の生活が第一」の議員として活動する三宅雪子衆院議員です。2009年政権交代時にマスコミから「小沢ガールズ」の一人として騒がれ、その後も度々週刊紙などで報じられてきた三宅議員。約3年間属した民主党を離党する決断した理由や、新党の状況について語りました。
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三宅雪子 衆議院議員
(国民の生活が第一)
3年前、60年間にわたる自民党政権から歴史的な政権交代を実現しましたが、それを可能にしたのは、民主党のマニフェストです。多くの方がマニフェストに賛同してくださり、私たちはその実現を約束し国政の場に立ちました。
鳩山政権では必死にマニフェストを実現しようと努力していました。しかし菅政権になるとTPP参加や消費増税を言うようになり、その年の参議院選挙で負けました。このとき、国民のみなさんから支持されなかった原因を考え原点に返る必要があったのに、幹部は誰も責任をとらないまま突き進んでしまったのです。野田政権になってからは、マニフェスト無視の政策を断行し、マニフェストにあったものを実行する姿勢がなくなりました。もうこの党で努力し続けるのは難しいと思いました。
Q,離党を決意した直接のきっかけは?
直接のきっかけとなったのは、消費増税の三党合意です。自民党政権がダメだと言って政権交代したのに、自民党と一緒になって法案を通すこと、民主党が掲げていた社会保障に関する理念は削除され、自民党のマニフェストに書いてある内容にすり替わっていたこと、これが反対票を投じた理由です。先の思いもあり、離党に至りました。そして7月から「国民の生活が第一」の議員として活動しています。
Q,「国民の生活が第一」の今の状況は?
7月11日に結党し、25日に結党パーティーが開かれます(「「国民の生活が第一」結党パーティーに4000人が集結」参考)。
現在は公約の作成に向けた作業をしております。そのために一般の方々からパブリックコメントを受け付けたところ、たくさんのご意見をいただきました。今はその中間とりまとめの最中で、今後は頂いた意見を反映させながら、選挙に向けた公約に仕上げていく予定です。
Q,一般の方からどのような声がありましたか?
主に社会保障に対する意見です。年金や子ども手当への関心が高いと感じました。
私は誰よりも子ども手当に強い思い入れを持っていて、この一年、いわゆる自公民の三党協議が始まってから、二転三転どころか四転五転…名前もころころと変わり、政争の道具なってしまったように思えて残念でなりません。
お子さんをもつ保護者にとって、手当の金額が変わることは生活への影響が非常に大きいことです。残念ながら現在の「子ども手当」の額は当初のお約束の金額から減ってしまいました。厳しい意見がある一方で、自民党政権に比べれば金額は増えたとの評価もありました。
意見を口に出さず、胸に抱いている人も多いかと思います。そういった面も考慮しながら皆さんの意見を取り入れて政策を作っていきます。
Q,当面の大きな目標としては、「脱原発」「消費増税反対」でしょうか。
「国民の生活が第一」の緊急課題は「原発ゼロ社会の実現」「消費増税廃止」「地域主権」の三本柱です。
まず、原発は絶対にやめる前提があります。今はそれにむけてどのように進めるかの段階にきています。地震国日本における原発はなくしていく、これが私たちの絶対目標です。10年後が最終的なゴールです。廃炉にはもう少し時間がかかるとは思いますが、中間的とりまとめで再稼動はしませんという文言を入れていますので、その方針で最終的なとりまとめもされると思っています。
消費増税については、「増税法が一回通ってしまえば変えられないんじゃないの?」と多くの誤解があるようです。過去に郵政民民営化が止まったように、実際は止められます。
消費税法案を「廃案」にするためには、法律を「もとからなかったことにする」意味になるので非常にハードルが高いことです。しかし「廃止」することは可能です。いずれにせよ、一番大事なのは消費増税を止めることです。そこに注力していきます。
最終的には「自立と共生」を理念に、安全で公正な社会を実現することを目標に掲げています。
Q,ご自身がこれからやりたいことは?
私は社会保障に力を入れていきます。三党合意の中で民主党が削除した「支えあう社会」の理念にこだわっていきます。これはいわゆる家族主義ではなく、社会でお互いを支え合う社会、見守り合う社会、声をかけあう社会を意味します。この「支えあう社会」構築をめざしていきます。
また、社会保障とは国民にとって最後の砦であり、無駄だといってカットする対象にはなりえません。社会保障費が無駄というのは我が党の考え方とは違いますし、かつても民主党の考え方とも違います。「支えあう社会」の理念通りの政策を提案したいと思っています。
(取材日:10月23日 取材・撮影:THE JOURNAL編集部)
★ インタビュー映像はコチラから!! ★
・三宅雪子:私が民主党を離党した理由「三党合意で削除された“支えあう社会”にこだわる」
http://www.nicovideo.jp/watch/1352070406
(TIME: 06min 58sec)
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THE JOURNAL編集部
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