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【結城登美雄の食の歳時記#4】雪は天からの手紙(暦編・その1)

2013/03/01 12:29 投稿

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  • 結城登美雄
  • 地元学
  • 食の歳時記
  • 暦編
農家の春の準備を「春のいそぎ」と言います。梅の花が芽吹いたとき、カッコウが鳴いたとき、農家では「そろそろ苗作りをしようか」と春のいそぎが始まります。米作りに精を出す農家にとって、春はとても大事な季節です。自然のサインに沿った形で暦を作り、一年の農作業の段取りを組むような自然を相手に暮らす「農家の春」を覗いてみましょう。

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結城登美雄の食の歳時記<暦(こよみ)編・その1>雪は天からの手紙
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あちこちに春の気配が感じられるようになりました。街にいるとショウウィンドウが装いを新たにして、お洒落がちょっと変わってきたなという感じがします。農村でも春の農作業に向けていろいろな動きがあります。農家の人は「何の野菜の種を植えようか」、「どんな苗にしようか」などといった作付け計画の準備に忙しくしています。それぞれの農業の計画がこれから本格的に始まっていきます。

農家の人にとって農作業というのはまず何よりも段取りが大事だといわれます。今まで「段取りが上手くいっていると安心だ」という方にたくさん会いました。農家の人は何を目安に段取りをしていくのでしょうか。それは人間のもっているカレンダーではなくて、自然の持っているカレンダーを中心に、そこに人間が寄り添うような形で仕事をしていくんです。だから主人公は 

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