「灰に還り、灰から生まれる、森羅の回生へ。手仕事が生むアジアの生活は美しい」をテーマに、大阪(大丸梅田店)と札幌(大丸札幌店)で、「風水土のしつらい展」が開催されます。
企画制作は私がひそかに「ジサマ・ビン・ラディン」と呼んで尊敬している今井俊博さん。
日本におけるマーケティングの草分け的存在でありながら、「消費者とは生活の放棄者」と言い放ち、
「明治以降の近代国家形成、とくに第二次大戦後のアメリカナイズのなかで、清潔という衛生概念、脂肪カロリー指向の栄養学、動物性蛋白質摂取(肉食)、 とくに、戦後の消費革命が消費者を無知にした」
「20世紀は、石油―プラスチックの生活文化、そして今、石油の毒を消し、殺人光線(電磁波等)から解放されることが求められている」
「モンスーンアジアに豊かな自然素材―これを材料化する技と文化には、発酵、熟成、灰による制御、ミネラルや微生物の活用がある」
が持論で、「21世紀のそう遠くない時期に『消費者』というコトバを消滅させたい」と考えている私の師匠のひとりです。
「風水土のしつらい展」は「つくり手と使い手の出会いの場」であり、「灰が土に還り、枯れ木に花が咲くように、モンスーンアジアには自然の循環と共に生きる暮らしや文化が根づいています。今回は、この“灰の文化”をテーマに、手仕事の担い手たちが集まりました」とのこと。
お近くの方は、ぜひお立ち寄りください。
風水土のしつらい展
5月17日(水)→22日(月)●大丸梅田店15階 多目的ホール
6月14日(水)→19日(月)●大丸札幌店7階 催事場
詳細
http://www.daimaru.co.jp/fusuido/
(大阪のワークショップの申込締切が5月7日となっていますが、18日の「紙漉き」21日の「灰染め」にはまだ若干名のゆとりがあるとのこと。また、今井師匠のレクチャー「今、なぜ灰なのか?」はとくに定員はないとのことです)
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THE JOURNAL編集部
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