FLAG
20XX年、アジアの小国で勃発した内戦は、国
連軍の介入をもってしても拡大し、泥沼化し
ていたが、戦地で偶然撮影された一枚の写真
によって、和平への動きが一気に加速した。
それはフラッグの写真――敵同士であるはずの
兵士が戦闘中に互いに協力して聖地に旗を掲
げる姿――だった。
フラッグは平和の象徴となった。
しかし停戦まであと一歩のところで、妨害を
謀る武装勢力過激派にフラッグは奪われてし
まった。
国連は極秘裏にフラッグを奪還すべく、
SDC(Special Development Command)"
シーダック"の投入を決め、
さらにその活動の全てを記録するためカメラ
マンの帯同を命じた。
この任を依頼されたのは、白州冴子。彼女こ
そ、ことの発端であるフラッグの写真を撮っ
た本人であった。
最新の強化装甲服HAVWC(High Agility
Versatile Weapon Carrier)"ハーヴィック"
を装備し、
容易な作戦と考えていた部隊は、予想もしな
い反撃に遭い、苦戦を強いられる。
相手はただの武装勢力ではないのか?
部隊に同行する白州のカメラは、戦いの底に
隠された真実に迫っていく─。
詳細を見る