『新戦争論1』は右派にとっても、
左派にとっても、
都合が悪いことが描いてある。

右派はイラク戦争を支持して
わしをバッシングしたのだから、
その検証など直視できないのかもしれない。

だが失敗は失敗なのだし、
アメリカもイギリスも間違いを認めている。
なぜ日本人の右派だけが真実から
目を背けるのか?
 
イスラム国への対処の仕方も、
イラク戦争と全く同じ愚を
繰り返していいのだろうか?

「対テロ戦争」であり、
「ならず者国家との対決」であり、
「壊滅させればそれでよし」と言うが、
Scrap&Buildのうち、
Scrap(破壊)は簡単だが、
Build(建設)は難しい。

結果として「無秩序」しか残らないなら、
テロはなくならない。
 
そもそも国民国家の概念で、
中東をBuildingすること自体が
間違っているのではという疑念まで
思想的に考えたのが
『新戦争論1』である。
 
その他にも、慰安婦問題は
右派にも左派にも都合の悪い真実が
描いてある。
両陣営はなぜ真実から目を背けるのか?
 
靖国神社に対する考察も、
おそらく右派にも左派にも
都合が悪いのだろう。

だが申し訳ないが、これが正しい
靖国神社の捉え方である。
 
次回4月12日の「ゴー宣道場」は、
現代の武士・堀辺正史氏を迎えて、
『新戦争論1』をさらに掘り下げて議論する。


『新戦争論1』