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笹幸恵の軍事トリビア#8
二・二六事件が遺したもの
~軍部独裁の萌芽は「昭和維新」に
よって生まれた!?』
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2月26日は、昭和11年(1936)に
クーデター未遂「2・26事件」
が起きた日。
 
何度となく映画・ドラマ・小説などに
取り上げられてきた題材だが、
発生から既に80年を越え、
詳しく知らないという人も多くなったのでは。

今回は2・26事件とは何だったのか、
まずその概要を説明し、事件が後の世に
何を残したのかを明らかにする。

決起将校たちは、政治経済の混迷や
農村地域の大飢饉に怒りを抱き、
「尊皇討奸」「昭和遺臣」をスローガンに、
国家改造を目指したが、
その背景には陸軍内部の
「皇道派」と「統制派」の対立があった。

そして、事件が鎮圧された後には、
決起将校たちが予想もしていなかった
状況が残された。
その後、国の滅亡に結びついていく
「軍の暴走」を許すことになった、
2・26事件の「置き土産」とは?