アウディジャパンは、独自の四輪駆動システム「quttro(クワトロ)」と、アウディのハイエンドモデルを体験することができる、期間限定の市場施設『アウディドライビングエクスペリエンス クワトロパーク(略称:アウディクワトロパーク)』を、虎ノ門ヒルズ向かいに新設オープンしました。アウディにとってアジア初上陸となる『アウディクワトロパーク』は、都市中心に位置する体験型の試乗施設となっており、都心ながらも様々な路面状況を想定した特設コースで、「クワトロ」の性能を体験できる「ドライビングエクスペリエンス」や、「クワトロ」の歴史に触れる展示スペース、アウディが誇るハイエンドスポーツモデルやフラッグシップセダンなどの最新モデルを手軽に試乗することができます。
「ドライビングエクスペリエンス」とは、例えば人工的にオフロードを再現した特設コースなどで、「クワトロ」の搭載した車の性能を実体験するためのスペースです。その歴史は意外と深く、1980年に「クワトロ」がデビューするやいなや、たくさんのユーザーから「エマージェンシーブレーキや運転スキルについて学びたい」といった要望が集まり、ドイツで初めて開催されました。1981年まではアウディの年に10回という小規模なものでしたが、2013年には1000回の開催を数え、述べ15000人が参加という驚異的な実績を残しています。
気になる内容は、基本的な安全講習から始まり、ときにはスポーツモデルを使用した講習や凍った湖上で行う講習、さらには防弾車を使用した講習も行われているとか。いったいどんな講習なのでしょう・・・! 「ドライビングエクスペリエンス」の受講を重ねることで、ユーザーはレース資格を取得することができ、プロレーサーと一緒にファクトリーチームとしてレース参戦も可能になるそうです。とても夢がありますね。
●都心のど真ん中でオフロード体験!?
『アウディクワトロパーク』で体験できる「ドライビングエクスペリエンス」は、車が乗るほどの巨大なシーソー、低床なスポーツカーだとバンパーから突き刺さってしまいそうなデコボコ道、斜面と言うよりは壁と言ったほうが似合いそうなほど急なバンクといった3つのセクションが用意されています。
シートに座って正面を見ると、まるで空に向かっているような感覚になるほどの上り坂ですが、「クワトロ」の性能により強い安定感を体感することができます。そしてシーソーが傾き、今度は急な下り坂となりますが、滑り落ちる心配はまったくありません。一歩一歩地面を踏みしめるように、ゆっくりと下ることが出来ます。
文字通り片輪走行となってしまう程のデコボコが車の進行を妨げようとしますが、たとえタイヤが一つや二つ宙に浮いていようとも、「クワトロ」を搭載した車は何事も無かったかのように進みます。外から見ると、まるで車が片足立ちをしているようなアグレッシブな構図なのですが、シートに座っていると、多少の揺れは感じるものの線路を横断するときの様な感覚でとても落ち着いています。
「これぞ『クワトロ』!」と、筆者が惚れ惚れしたオススメセクションなのですが、普段ならまず通ろうとは思わない道(?)も「クワトロ」はものともしません。シートに座っている感覚は、日常ではまず体感できない横方向の重力がかかるジェットコースター状態なのですが、強いタイヤの接地感を実感できます。車は明らかに傾いているのに、タイヤが地面に食いつく感覚は不思議でたまりません。
ちょうどコース取材を行うタイミングで『アウディクワトロパーク』に雨が降っており、ある意味で「クワトロ」にとって相応しいシチュエーションでした。雨に濡れた金属製の各セクションは、もし平坦な道だったとしてもツルツルと滑ってしまいそうですが、試乗中にスリップしてしまうことは一切ありませんでした。うーむ「クワトロ」恐るべし。。
●超高級車に試乗できるのも魅力
『アウディクワトロパーク』では、「ドライビングエクスペリエンス」のほかにアウディのハイエンド車に試乗することも出来ます。今回筆者は「アウディ S8」(2000万円!)に試乗させていただき、都心のドライブを楽しんできました。『アウディクワトロパーク』が虎ノ門に位置するということもあり、国会議事堂や皇居周辺といったアーバンナチュラルな雰囲気を堪能できることも魅力の一つです。
通常、「ドライビングエクスペリエンス」のような運転講習はサーキットなど広々とした環境で催されることが日本国内における通例ですが、『アウディクワトロパーク』は虎ノ門という都心の一区画にありながらも、オフロード体験だけでなく都心ならではの趣あるドライブを堪能できる、限られた時間と場所で「クワトロ」を体験することに最適化されています。
1日のうちのほんの数時間で「アウディ」の技術に触れることが出来る『アウディクワトロパーク』は、期間限定で2015年の春まで運営されています。買い物などで虎ノ門を通りかかった際に寄り道してみたり、仕事中の隙間を見つけてコッソリ行ってみたり、都心ならではの楽しみ方をしてみてはいかがでしょうか。
■アウディクワトロパーク|Audi
http://www.audi.co.jp/jp/brand/ja/exp/ADE/quattro_park.html
■関連記事
「自腹王への道」…クラウドファンディング「Indiegogo」で今出資募集中の面白ガジェットを紹介
浦沢直樹の大ヒットコミック『プルートゥ PLUTO』が舞台化! 主演は森山未來
【ネタバレ注意】『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』クロスレビュー/こんなに粋で優しい映画があっただろうか!
コメント
コメントを書く