みなさんは、昨年末に公開されて話題となったトヨタ『ハリアー』のテレビCM『ハリアー H.H.篇』を覚えているでしょうか? まったく自動車が出てこない斬新な内容に、筆者も初めて見たときには「何かの映画の予告かな?」と思ってしまった“side A”。それとまったく同じナレーション、同じカット割りにも関わらず、“H.H.”と名乗る謎の男をハリアーのクルマに置き換えただけで、伝えるメッセージをガラリと変えてしまった種明かし的な“side B”。擬人化された『ハリアー』の化身を演じるロバート・ナイトンと、『ハリアー』のオーナーを演じるベン・ピールのクールな演技が、BGMに流れる重厚なメロディと相まってCMとは思えないリッチな世界観を演出しました。
ハリアー H.H.篇 第一章 side A フルバーション(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=Xh2I6NC3-2g
ハリアー H.H.篇 第一章 side B フルバーション(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=fdXqv6U38gM
そんな『ハリアー』のテーマである“二律背反”をメッセージとしたテレビCMの第2弾が9月8日より公開中。今回は、擬人化された『ハリアー』の化身“H.H.”が美女として登場し、さらに“side A”と“side B”を比較しながら同時に見られる2画面構造の映像となっています。
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(http://getnews.jp/archives/663559)
「これは私たちの奇妙な関係についての物語である」と、窓から海岸の見える部屋で文章をつづる男性。このあと、左の画面が「彼女」=“美女”とする“side A”、右が「彼女」=“クルマ”とする“side B”として2画面同時に映像が展開されます。
「彼女の魅力を一言で語ることは難しい」とは言い得て妙。所有するクルマを“愛車”と呼んだり、クルマの扱いが上手な男は女性への対応も丁寧だなんて話も聞いたりするので、女性版“H.H.”という今回のバージョンもかなりしっくりきます。
左右同じカット割りで進行していく中、女性の“H.H.”と歩く場面がもう一方ではクルマの“H.H.”を運転する場面となっているのは、第1弾よりもシンクロ率が高い印象で、2画面同時で進行していく意味合いも強いと感じました。
「私が知る彼女は、本当の彼女なのだろうか」「その想いは、私を幻想へ誘う」と、ストーリーは突如ミステリアスな雰囲気を装い、まるで短編映画を見ているような感覚に。クルマも女性も、いつも男を魅了し惑わせるものです。……はい、青二才が知ったような口を叩いてスミマセン! どこかのトレンディでダンディなおっちゃんの受け売りです。でもこの映像を見ていると何となくその言葉の真意が分かるような気がします。
幻想の中で“彼女”を探し求める男は、ようやくその姿を発見。
すると男は幻想から目覚め、海岸が見える部屋に場面が戻ります。
海岸にいる彼女のもとへ向かうと、不安に駆られる男に対して「大丈夫よ」と彼女がひと言。クルマも女性も、いつも男を安堵させ、幸福にしてくれるのです。……はい、若輩者が知ったような口を叩いてスミマセン! でも低い声で語られるナレーションを聞いていると、そんなカッコイイことを言ってみたい気分になっちゃいます。今回も、何か有名な詩の引用かと思ってしまうような心に訴えるナレーションの言葉が、“女性”と“クルマ”どちらの映像にもマッチするスタイリッシュなCMに仕上がっています。
ちなみに、第1弾がオンエアされた際には、「“謎の男”を演じている俳優は誰?」という疑問がネット上で飛び交っていましたが、今回のCMに出演している美女の正体もかなり気になります。何度見ても、う、美しい……。多くの広告賞を受賞し話題となった第1弾に続き、今回のCMも反響を呼びそうです。
ハリアー H.H.篇第二章sideA/sideB2画面120秒(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=n5hIVDOYAR8
特設サイト“Message from HH”:
http://cp.toyota.jp/hh/
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