各地で被害をもたらした台風11号・台風12号や、広島市の大規模土砂災害はまだ記憶に新しいですが、台風シーズンは9月を迎えてこれから本格化します。9月1日の防災の日に向けて、日本気象協会の『tenki.jpラボ』はニュースレターを公開。台風や災害に関するトピックや意識調査の結果を発表しています。この中から、今後気をつけたいトピックをピックアップしてご紹介します。
●天気の急変時は雹(ひょう)に注意
6月24日には東京・三鷹市付近で数十センチも積もって『Twitter』などでも話題になった雹(ひょう)。積乱雲の中の強い滞留で氷の粒が上昇・下降することで、粒同士がぶつかり合いながら大きく成長、地上に落ちるまでに溶けずに降ってくる災害です。気象予報士の吉田直人氏によると、雹(ひょう)を降らせる雲が近づいているときは次の予兆があるとのこと。
・空が急に暗くなる
・雷の音が聞こえる
・冷たい風が吹いてくる
6月のように、夏だからといって雹(ひょう)が降らない保証はありません。天気が急変してこのような予兆があったときは、すぐに安全な屋内の、窓ガラスから離れた場所に避難することを勧めています。
●今年の夏の暑さは10月まで続く
夏と秋の境目となる秋雨前線が日本の南海上に去り、秋の空気に覆われると涼しくなるそうです。気象予報士の関田佳弘氏によると、今年の平均気温の予測は10月に「平均並み」になるので、ここが夏の暑さの終わりになるとのこと。彼岸ごろから暑い日の中に、寒冷前線の通過で寒気が入って急に涼しくなる日もありますが、秋の涼しさは暑さと涼しさを交互に繰り返しながら訪れるそうです。
●台風のとき『Twitter』実況は自重しよう
7月4日にマリアナ諸島で発生し、強い勢力で沖縄地方を通過した台風8号。この台風が接近した際、『TwitterJP』の公式アカウント(@TwitterJP)から写真を投稿するために危険な場所へ近づくことを自粛するよう求める呼びかけがありました。
特別警報が出ている沖縄をはじめ、暴風雨になると思われる地域の皆さま、写真付きツイートのために危険な場所に近づかれることはおやめください。ツイートは身の安全が確保されている場所でお願いします。
気象予報士の谷口聡一氏は「昨年話題を呼んだ“バイト・テロ”などにも言えることですが、“注目されたい”そんな安易な考えが引き起こす新たな“危険”が生まれている」と指摘。くれぐれも危険な場所で『Twitter』実況しようなどと考えないようにしましょう。
●台風対策や避難場所は? 400人に意識調査
全国の20~50台の男女400人に、台風に関する意識調査を実施した結果も公開されています。まず、「台風がくる時に気をつけることはありますか」という問いには、「ある」と回答したのは半数以下の49.7%。風害や水害などさまざまな災害が台風で起こる日本にしては低い数字かも。「ある」と答えた人は具体的に、「最新の情報を常にチェックする」「不要不急の外出を避ける」といった注意をしているそうです。
「台風がきている際にやむを得ず外出したことはありますか」という問いには、37.25%の人が「ある」と回答。「仕事のため」「迎えを頼まれた」など事情はあるようですが、なるべく不要不急の外出は避けたいところです。
「台風がきた際に身の危険を感じたことはありますか」という問いに18.0%の人が「はい」と回答。回答者の体験では「踏ん張っても体が飛ばされてしまいそうだった」「風で息ができなくなりバランスが取れなくなってしまった」など外出時の危険だけでなく、「向かいの家の屋根が飛んできて窓を突き破った」と、家にいても起こる危険も挙げられています。
家にいても危険があるのであれば、どのように避難行動を取ればよいのでしょうか。「台風などによる警報や特別警報が出た際、どのように避難行動をとればいいかわかりますか」という問いには、「わからない」と答えた人が56.8%も。特に20代・30代の女性は71.0%が「わからない」と回答しています。会社や自宅の付近で警報が出た場合、どこへ避難すればよいのか、職場の人や家族と一緒に一度確認しておいた方がよさそうです。
出典:tenki.jpラボ
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