「週刊少年ジャンプ」にて発表され、爆発的ヒットを記録した和月伸宏のコミックを実写映画化した『るろうに剣心』。12年の公開から2年の月日を経て、ファンの間で最も人気の高いエピソード「京都編」を描いた2部作の前編『るろうに剣心 京都大火編』が8月1日より公開し、大ヒットを記録しています。
本作で「隠密御庭番衆」の一人、巻町操を演じたのが土屋太鳳(つちやたお)さん。黒沢清監督作品『トウキョウソナタ』でデビュー後、テレビドラマ『鈴木先生』の小川蘇美役で注目を集め、2015年3月より放送予定のNHK連続テレビ小説『まれ』のヒロインに抜擢された、今注目の女優です。体育大学に在学中であり、劇中でも見事なアクションを披露しています。今回は土屋さんに映画出演の感想や、今後の目標についてなど色々とお話を伺ってきました。
――『るろうに剣心 京都大火編』での操役、俊敏なアクションとキュートなキャラクターがとても素敵でした。本作への出演が決まった時の率直な感想を教えていただけますか?
土屋:大友監督とは『龍馬伝』でご一緒させていただいていたのですが、『るろうに剣心』の一作目を観た時に、大迫力のアクションに「なんでこの場に私がいないんだろう」と悔しくなるほど感動して。その一年後に『京都大火編』『伝説の最期編』のオーディションを受けて合格した時は「やったー!」って叫びました。
――そもそも『るろうに剣心』の漫画連載スタートが1994年ですから、太鳳さんが生まれるよりも前なんですよね(笑)。改めて、原作を読んでみていかがでしたか?
土屋:名前自体は知っていたんですけど、ちゃんと読んだ事が無かったんです。アニメが放送されていた頃は小学2年生で、その頃スポーツばかりやって、就寝時間も19時半とかだったので、アニメも観れていなくて。今回改めて原作を読んだのですが、笑える部分もあって、涙が止まらない部分もあって、熱中してしまいました。
――念願の出演という事で、気合いの入ったアクション、剣さばき、見事でした! アクションの練習は相当過酷だったのでは無いでしょうか?
土屋:アクション練習はクランクインの2ヶ月前から、アクション部の方に特訓していただきました。谷垣さんはお忙しいのでなかなか一緒の練習の時間はとれず、ひたすら自主練を重ねて。私の家族が皆アクション映画が好きで、ジャッキー・チェンさんや、ドニー・イェンさんの映画をよく観ていたので、自宅にあった映画を観直したり。アクションしながら自分の感情を表現するのって、とても難しくて、そういった部分は『新少林寺』という私の大好きな映画をお手本にしました。
――共演した佐藤健さん、伊勢谷友介さん、田中泯さんとの現場はいかがですか?
土屋:私は体育大学で舞踊学を専攻しているので田中泯さんは、舞踊の世界で大師匠で。なので、泯さんの孫のような役を演じられた事は本当に光栄です。佐藤さんは身体能力が高くて、頭の回転も速くて。私は身体能力が普通で、頭の回転も速く無いので、「こうやって剣を持って走ると速く見えるよ」など、佐藤さんに色々と助けていただきながら撮影して。
後は、ロケ中、ホテルに宿泊していた時に夜遅くにコンビニに行ったら、ちょうど伊勢谷さんが通りかかって「太鳳ちゃん何やってるの、はやく帰って寝なさい!」って言われました(笑)。撮影の時はみんな必死でしたが、休憩になれば、皆さんと仲良くお話させていただけたのでとても光栄でした。
――そんな先輩方に囲まれて『るろうに剣心』という大人気作品へも出演し、NHK連続テレビ小説への出演も決定していて、個人的にも太鳳さんのこれからの活躍がとっても楽しみです。
土屋:これまでオーディションに全然受からなかったり、挫折も多く、苦しかった時期もあるので、こうして今色々な作品に参加させていただけて本当に嬉しいです。昔は、自分の筋肉がしっかりついた体が嫌で、女の子らしいスラリとした体型に憧れましたが、そのトレーニングが無かったら操ちゃんという役はいただけなかったわけで。失敗だったり、叶わなかった事も、いつかきっと身になると思って続けて来ましたし、これからも続けていきたいです。
――これまで、俳優の先輩や、周囲の方に言われて印象に残っている事、大切にしている言葉などはありますか?
土屋:初めて出演した映画『トウキョウソナタ』で共演した香川照之さんから「太鳳がこれから女優として生きていくならこれを忘れないで」といただいた言葉がとても印象的で。「俳優達が全力で演技に集中出来るのは、監督やカメラマンさんや照明さんや、たくさんのスタッフさん達に支えられているからで、感謝の気持ちは絶対に忘れないでね」と言われた事は、ずっと心に置いています。
――『るろうに剣心 伝説の最期編』の公開も9月13日に控えていますし、太鳳さんが演じる操のさらなる活躍を楽しみにしております。今日はありがとうございました!
『るろうに剣心 京都大火編』ストーリー
かつては「人斬り抜刀斎」と恐れられた緋村剣心は、新時代の訪れとともに穏やかな生活を送っていた。しかし、剣心の後継者として「影の人斬り役」を引き継いだ志々雄真実が、全身に大火傷を負わせた明治政府へ復讐を企てていると知った剣心は、逆羽刀を手にとり、単身で志々雄のいる京都へ向かう。
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