編集部より東京荻窪にある『ブックカフェ次元』の店主ナカムラクニオさんに、毎月おすすめの本を紹介してもらいます。
■『書物変身譚』
まるで「読むラビリンス」のような一冊です。『書物変身譚(しょもつへんしんたん)』は、本という紙メディアの可能性を、再び全人類に問いかける大きな疑問符のような書物です。「本も身体も、メディアである」という新しい概念を、読者と共に深く探求しようとしているのかもしれません。
文字を刻印することの意味は、何なのか 情報を、肉体化する意味は 読めば読むほど、書物という迷宮から永遠に抜け出られなくなってしまうような構造を持った不思議な本でもあります。デジタル化できない書物の魅力の本質に迫る〈書物〉です。
ブックカフェ 次元 店主 ナカムラクニオ
●この本について
書名『書物変身譚』
著者今福龍太
出版社新潮社
定価3200円税
発売日2014年6月30日
●本を選んでくれた『ブックカフェ 次元』について
店名ブックカフェ 次元
店主ナカムラクニオ
荻窪駅徒歩3分。白山神社前の1と1/2階にある6次元は、カフェとギャラリーと古本を扱っています。人が集まる「つなぎ場」のつくり方 都市型茶室「6次元」の発想とは』阪急コミュニケーションズ発売中。
所在地 〒167-0043
東京都杉並区上荻1-10-3 2F
電話 03-3393-3539
ウェブサイト http://www.6jigen.com
主なメニュー 珈琲500円
営業日時 土日 15:00-22:00不定休
『ブックカフェ 6次元』店内の様子と店主のナカムラクニオ氏
■関連記事
ブックカフェ次元が選ぶ一冊:150年の時を経て発掘されたノンフィクション『ある奴隷少女に起こった出来事』
ブックカフェ次元が選ぶ一冊:古川大輔さんと山崎亮さんの『森ではたらく27人の27の仕事』大きな森の小さなドキュメンタリーを綴った一冊
アスタルテ書房が選ぶ一冊著者、翻訳と挿絵も”僕のベストの作家“だから『バタイユ作品集「マダム・エドワルダ 死者 眼球騨 他二篇」
ブックカフェ次元が選ぶ一冊:次世代型ブックコーディネイター内沼晋太郎が、未来の本の可能性を指し示す『本の逆襲』
HiFi Cafeが選ぶ一冊これが僕らの喫茶道 青山の名店が閉店前に出版した私家本『大坊珈琲店』
-
新『HTC J butterfly』は8月29日発売 深度を記録するデュアルカメラを搭載しJBL製ヘッドホンが同梱
-
一覧へ
-
日本人が外国人に言ってはいけない言葉!「外国人の友達が欲しい」「外国人と付き合いたい」