小型ドローンの開発で知られる仏パロット社は、7月10日、都内某所にて超小型ドローン(無人機)『Rolling Spider』と、地上走行型ロボット『Jumping Sumo』の日本国内販売を2014年8月から開始することを発表しました。両製品とも、一般向けネットワーク型ロボットの新しい製品ラインナップ“MiniDrones”に属するもので、無料アプリ『FreeFlight 3』を通じて、スマートフォンやタブレットから操縦を楽しむことができます。価格はそれぞれ、『Rolling Spider』 が1万2800 円(税込み)、『Jumping Sumo』 が1万9800 円(税込み)で、国内の家電量販店やオンラインストアで購入が可能です。
●超小型ドローン『Rolling Spider』
『Rolling Spider』は、すでによく知られたパロット社の小型ドローン『AR.Drone 2.0』と比べてもさらにコンパクトな形状が特徴の飛行型ドローンです。専用のアプリをダウンロードしたスマートフォンやタブレットにより、直感的な操作で高速飛行や宙返りなどを楽しむことができます。
カラーは赤・青・白の3色展開。
筆者も操作体験をしてみたところ、既存の飛行型ラジコンなどとは違って、ヘリコプターのように空中で安定して停止することができるため、操作ミスであちこち飛び回ったり墜落したりということがまったくありませんでした。スマートフォンでの操作も慣れると簡単で、前後左右はもちろん、上下の移動も安定した動きを見せてくれました。
『Rolling Spider』の2輪ホイールは取り外しが可能ですが、ホイールを装着することで、地面を走ることができるだけでなく、クモのように壁を駆け上がる動作が楽しめます。ホイールを付けても敏しょう性が落ちることはなく、むしろプロペラがむき出しの状態よりも安全性が高まるので推奨したいところです。
超小型ドローン『Rolling Spider』デモンストレーション
http://youtu.be/qCl_gsu-BUA
●地上走行型ロボット『Jumping Sumo』
『Jumping Sumo』は、最大秒速2メートルで走行し、ジグザグ走行、90 度回転、180度回転なども手元の操作で簡単に行える2 輪車型ロボットです。また、最大80cm の高さ・距離をジャンプすることが可能で、障害物の回避や段差を飛び越える動作も楽々とこなしてくれます。さらに、『Jumping Sumo』には広角カメラが搭載されており、操縦に使用するスマートフォンやタブレットの画面には、そのカメラを通じた臨場感あふれる映像がリアルタイムで配信されます。
カラーは黒&赤、白&黒、カーキ&黄の3 バージョン。好みによって付属のステッカー3種類を使用すれば、個性を演出し、スタイルや気分を変えることができます。
使用感としては、内蔵カメラの映像が手元のタブレットで見られることで、自分自身がマシンに乗り込んで実際に操縦しているような不思議な感覚を味わうことができました。ジャンプやスピンといった一見複雑な動作も、タブレットに表示されているコマンドを押すという簡単なアクションで実行してくれます。友人同士で障害物コースをつくってレースをしたり、“Sumo”と名の付いた通りロボット相撲の対決をしたりと、遊び方にいろいろと幅がありそうです。
地上走行型ロボット『Jumping Sumo』デモンストレーション
http://youtu.be/9XKLQjT0Yp4
登壇したパロット社ジャパンアジアパシフィック マネージング ディレクターのクリス・ロバート氏は、「スマートフォン・タブレットがどんどん成長・流通するなかで、その世代向けのロボット開発を決意し、ようやくここまでたどり着いた」と、完成した2種の製品に自信をのぞかせていました。
一点気になったこととして、フル充電時の稼働時間がそれぞれ、『Rolling Spider』が8分、『Jumping Sumo』が20分と若干短めな点。家から持ち出すのには少し心もとない印象ですが、ス○夫ならずともみんなに自慢したくなるこのおもちゃをゲットして、ぜひパイロットやドライバー気分を味わってみてください!
パロット社:
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