「のぼうの城」を輩出した脚本賞として注目を集める城戸賞。その第37回城戸賞にて、傑出したエンターテインメントと評され最高得点で“入選”を果たした脚本の待望の映画化『超高速!参勤交代』。佐々木蔵之介さんをはじめとする、豪華な実力派俳優陣が顔を揃えた本作もいよいよ6月21日公開。先日は完成披露試写会も実施され、そこには出演者の一人(匹)お猿の菊千代の姿も。
『超高速!参勤交代』は、お上から「5日以内に江戸へ参勤せよ」と無理難題を強いられた弱小貧乏藩が工夫を凝らして“超高速”な参勤交代をするというストーリー。佐々木蔵之介さん、深田恭子さん、伊原剛志さん、寺脇康文さん、上地雄輔さん、知念侑李さん(Hey!Say!!JUMP)、柄本時生さん、六角精児さん、市川猿之助ら個性派な面々が集結し、時にはドタバタ、時には闘いながら、江戸を目指す痛快なストーリーです。いい男達の着物姿がまたたまらないんですッ。
そして、お猿の菊千代は柄本時生演じる増田弘忠の肩の上が定位置。参勤の道中を一行と共に行動します。佐々木蔵之介演じる湯長屋藩、藩主の内藤政醇は閉所恐怖症で、籠の中に入ることができません。通常参勤交代では藩主は籠の中に入り道中ですれちがった諸藩の藩主同士の挨拶も籠の中からかわすことがしきたりです。
弱小藩である湯長屋藩がすれ違うのは目上の藩ばかり。出会う度に道を譲り足を止めなければならないので、足止めを食らっては時間をロスしていきます。藩主同士のやりとりも円滑に行わないとトラブルのもと。政醇が騎上の藩主ということがバレてしまっては失礼にあたり、諸藩の反感を買う可能性があります。そこで、活躍するのが菊千代です。見事な影武者ぶりで円滑な参勤交代に一役買うのでした。
劇中はほぼ柄本さんの肩の上で過ごし見事な演技をみせていますが、「本番」の声がかかるとアクションや激しい動きが加わることを察知するようになった菊千代は柄本さんよりも今村清右衛門演じる六角精児さんになついていた様子。柄本さんの肩に戻ることを嫌がり、「菊千代待ち」が出たほどとのこと。錚々たる役者陣を待たせるという中々できない大物ぶりを発揮していたようです。完成披露舞台挨拶でも、観客の多さに圧倒されてか、なかなか柄本さんの肩の上に留まりませんでした。
しかし、その可愛らしい一挙手一投足に注目が集まった菊千代ですが、現場でのヤンチャぶりは相当だったようで、久々に再開したキャスト陣からも、「だいぶおとなしくなったね」との声が出ていました。映像では「カット!」がかかった瞬間「キキーッ!」と叫ぶ菊千代の姿も。自由奔放な姿がなんともキュート。
また、本作には、トウカイテイオーと同時期を駆けた、G1レース出走馬のシャコーグレイドが出演しており競馬ファンの間でも密かな話題に。現在26歳、人間で言えば80歳を越えている老馬なものの見事な走りっぷりを披露しています。役者陣の熱演と、動物たちの器用な演技が楽しめる『超高速!参勤交代』をお楽しみあれ。
映画『超高速!参勤交代』の"キーモンキー"菊千代は役者泣かせ!
動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=n3XcB5yYnaw
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