「おろち」「洗礼」「まことちゃん」など、独特の世界観を持つ数々の作品で社会現象を巻き起こした恐怖漫画の巨匠・楳図かずお先生が、77歳にして長編映画監督デビューを果たす最恐ホラー映画『マザー』。27日、幕張メッセで開催された「ニコニコ超会議3」に楳図先生が降臨! 未だ謎に満ちた映画についてトークショーを行いました。
『マザー』は、漫画家・楳図かずおと編集者を取り巻く、亡くなった母・イチエの怨念を描いたストーリー。監督・楳図かずお、脚本・楳図かずおという、楳図先生ファンにはたまらない企画。楳図かずおを片岡愛之助さんが演じるというミラクルな配役も話題を読んでいます。
「(本作の前にも)映画を作る話があったけど、リーマンショックの影響でダメになってしまった事がありました。『マザー』には構想2年ほどかかっています」と楳図先生。「下品な怖さでは無く、美しい恐怖を目指している」と、楳図先生作品の一番の魅力が映画にも現れていると期待出来ます。
自身の母親をモデルに描いたストーリーについては「“女の一生”がテーマ。お母さんっていつも幸せそうに見えるけど、どこまで本当なのか? 本当に幸せなのか? というお話に力を入れました」とコメント。この日、映画の予告編が上映されましたが母親の怨念に怯える楳図かずお(片岡愛之助)の“恐怖顔”は、先生の絵がそのまま実写になった様なおぞましさでした。
劇中に登場する部屋はセットでは無く、実際の先生のお部屋だったりと、見所は盛りだくさん。「ホラー映画ではありますが、人間ドラマの要素が多いので、恐いのが苦手な方にも観ていただきたいです」とMy“ギョエ〜!”を持ちながら、映画をPRしました。
映画『マザー』は9月27日(土) 新宿ピカデリー他ロードショー。
『マザー』ストーリー
漫画家・楳図かずお(片岡愛之助)のもとに、ある出版社から彼の生い立ちを本にしたいという話が舞い込む。
担当編集者・若草さくら(舞羽美海)は取材をするうちに、楳図独特の創作の原点には、亡くなった母・イチエ(真行寺君枝)の影響が大きいことを知る。
やがて、楳図の生い立ちを調査するさくらの周りで次々に起こる怪奇現象。
別荘の窓についた謎の手の跡、タクシーの隣席に見えるいないはずの人影、楳図のまわりに漂う紫煙、イチエの葬式の参列者の写真に写る彼女自身の姿……。
死んだはずの母の怨念が、楳図とさくらのまわりで底知れぬ恐怖を巻き起こしはじめる!!
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