今回はうさみのりやさんのブログ『うさみのりやのブログ』からご寄稿いただきました。
■女がわからないから本を読んだ （うさみのりやのブログ）
最近女性の相談に乗っていたらいきなり泣き出したり怒りだしたり感情の爆発が始まる、ということが立て続けに何回かありました。その時はマニュアル本通り「うんうん、そうだね」と言い続けたらいつの間にか納まって感謝される、という男からしたら全く謎な事態を迎えたわけですが、一般論で「女性は感情的な生き物だ」と分かっていても「やっぱり女はわからん」と痛感した次第です。そんなわけで少しでも自分を納得させようと思い「女はなぜ突然怒り出すのか？」*1という本を読んでみました。
*1：「女はなぜ突然怒り出すのか? (角川oneテーマ21) 」 姫野 友美 (著) 『amazon』
http://www.amazon.co.jp/女はなぜ突然怒り出すのか-角川oneテーマ21-姫野-友美/dp/4047100269
まず結論から言うと大変良い本でした。女性の心療内科医の方が書いた本なので「なぜ女性は～なのか？」ということを生理的な現象に溯って説明してくれています。例えば以下の通り。
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●○女はなぜ感情的なのか？
→右脳と左脳の間にある「前交連」という回路が太い。だから感情に関する情報が常に脳の中に大量に流れている。たまに処理しきれない程の情報が流れると混乱して突然怒ったり、突然泣き出したりする。そういう時は、落ち着くまで放っておくしかない。
●○女はなぜ良くしゃべるのか？
→しゃべるとドーパミンが分泌されて、ドンドン脳が活性化されて快感を感じるようになっている。快感だからしゃべるのが止まらない。女性はもともと精神を安定させるセロトニンの分泌が男性よりも乏しくストレスがたまりやすい。しゃべることに伴うドーパミン分泌には快感によって、ストレスを吐き出すという効果もある。放っておくと女性はストレスを溜め込みやすいので、女性がしゃべって発散するのは必要悪。男性は聞いてるふりでもいいから、女性がしゃべるのをムリに止めてはいけない。
●○生理前は何でいらついてるの？
→女の性欲はエストロゲンで加速し、プロゲステロンでブレーキがかかる。生理～排卵日まではエストロゲンが多く親しげだが、それ以降はプロゲステロンでブレーキがかかり警戒心が強くなりいらつき始める。なおエストロゲンは女の女たらしめるものらしい。ちなみに男の場合は「他者に勝ちたい」と思わせるテストステロンで、女の10倍～20倍くらい出ているそうです。男が論理的な話を好むのはテストテロンの影響が大きく、要は「議論で他者に勝とう」として論理という選択肢を取るとのこと・・・・なるほど、なんか分かる。
●○（男女関係ないが）恋は4年で終わるの？
→恋愛するとPEA（フェニールエチルアミン）というホルモンがどばどば出るらしいがこれは2～3年たつと同じ相手に分泌されなくなるらしい。その意味では「恋は4年で終わる」のは正しいが、代わりに精神安定につながるセロトニンの分泌量が増えていくらしい。そんなわけで恋は興奮から落ち着きに変わっていくから、「終わる」というよりも「段階が変わる」という風に考えた方が良いようです。ちなみに出産すると愛着を強めるオキシトシンと性欲を減退させるプロラクチンというホルモンが大量に分泌されて、子供に意識がいって夫のことがどうでも良くなるらしい。さらに子供が育つ頃になると次はエストロゲンやらセロトニンの分泌が落ちてきて精神の安定が崩れて更年期障害を迎える。この時期に自己防衛本能でもう一度ドーパミンを活性化させるために恋愛を求める女性が多く、「おばちゃんがSMAPにはまる」などという現象が起きる。
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まぁ他にも色々社会学的な観点も含めて女の疑問が書いてあります。男性たるもの一度は読んで損は無い本です。女という生き物が如何にホルモンの荒波を生きていて、それ故に安定を求めているかが分かります。男女平等って言うのはこういう男女の違いを考慮した上で考えなきゃいけないっすね本当に。お互いに。個人的には、これからまた話しているうちにドンドン興奮してエキサイトしたり、落ちこんでいく女性を見たら「前交連活発だな～」とか「ドーパミンでてるな～」とか脳の中を想像してみることにします。
ではでは今回はこの辺で。
執筆： この記事はうさみのりやさんのブログ『うさみのりやのブログ』からご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2014年04月18日時点のものです。
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