4月11日に埼玉新聞に掲載された下記のニュースが、現在ネット上でかなり話題になっている。
『担任、息子の入学式へ…高校教諭勤務先を欠席、教育長が異例の注意』
県西部の県立高校で50代の女性教諭が長男が通う別の高校の入学式に出席するため、担任を務める1年生の入学式(8日)を欠席していたことが分かった。新入生の保護者らは「今の教員は教え子より息子の入学式が大切なのか」と困惑している。県教育局によると、県内の県立高校では、ほかに男女3人の担任教諭が子息の入学式出席を理由に休暇届を提出し、勤務先の入学式を欠席した。
これに対し、この入学式に来賓として出席した江野幸一県議は
「担任の自覚、教師の倫理観が欠如している。欠席理由を聞いた新入生たちの気持ちを考えないのか。校長の管理責任も問われる」
と憤慨しており、県教育局は
「教員としての優先順位を考え行動するよう指導する」
としていると記事では報じられている。
自分の子供の入学式と、担任を受け持つ生徒の入学式のどちらを優先するかという問題、ネット上でもかなり議論になっているようだ。4月14日お昼すぎの段階で同記事についた『Facebook』の「いいね!」は4500以上、『Twitter』でも同記事について3500件以上ツイートされているようである。
江野幸一県議は自身の『Facebook』でもこの件について言及。
数多くの入学式に呼ばれて出席させていただいておりますが、こんなことは初めての経験でした。本当に怒り心頭です。
教員の責任感や倫理観、モラルとはどうなっているのでしょうか?
教員には、仕事がある故、生活が成り立っている旨の思いはないのでしょうか?
権利ばかり言う教員はいらないのではないのでしょうか?
教員は、教育という一番大事な事柄を担っているということを自覚してもらいたいです。
と語っている。同コメント欄には
「言語道断です!こんな程度の人格の教員は、生徒を指導する資格など無く、即刻担任を外すべきです!!江野幸一 県議、しっかりとした教育環境の整備を宜しくお願い致しますm(_ _)m」
「残念の極み!教師としての矜恃は何処へ忘れてきてしまったのでしょうか?」
「プロ意識が欠落していますね〜!」
「同感です、このような先生は教員免許没収です。」
といったように県議に同意するコメントが多数ついているようである。
一方で、『Twitter』などでは
「教え子より自分の子が大事なのは当たり前」
「教師を聖職として特別視しすぎている」
といったように、教諭の行動は問題ないとする意見も多数あるようだ。
※画像は『埼玉新聞』のサイトより
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