連日、ネット上をにぎわせているSTAP細胞の論文問題。中でも、ユニットリーダーである小保方晴子さんはSTAP細胞の論文以前の問題として、博士論文の画像にコピペや画像の流用が大量に発見されるなどして、在籍していた早稲田大学の論文のチェック体制なども含めて批難の的になっている。
3月14日、渦中の小保方さんが所属する理化学研究所(理研)による「STAP細胞 研究論文の疑義に関する調査 中間報告」が行われ、『niconico』でも生中継された。
小保方晴子ユニットリーダーらが英科学雑誌「Nature」にて発表した万能細胞「STAP細胞」の論文に、画像や文言の流用が指摘され、理化学研究所が調査を進めていました。同研究所は、「調査中ではあるものの、論文の信頼性、研究倫理の観点から当該Nature誌掲載の論文(2報)について論文の取下げを視野に入れて検討しています。」との方針を示しています。
【出席者】
野依 良治 理事長
川合 眞紀 理事(研究担当)
米倉 実 理事(コンプライアンス担当)
竹市 雅俊 発生・再生科学総合研究センター センター長
石井 俊輔 研究論文の疑義に関する調査委員会 委員長
『STAP細胞 研究論文の疑義に関する調査中間報告 生中継』
http://live.nicovideo.jp/watch/lv172387382
※タイムシフトで視聴可能
14時から18時まで、4時間にもわたる会見。中継してくれていた『ニコニコ動画』のカメラも2回バッテリー切れになるという長丁場のものだった。
ノーベル賞受賞者である野依良治理事長も出席し冒頭で頭を下げ謝罪。竹市雅俊センター長からは「(STAP細胞の論文が)そもそも論文としての体をなしていない、すみやかに撤回すべきだ」などといった厳しい言葉が。
今回は“中間報告”であり、調査結果や処分などについては最終報告を待つというものが多かったが、会見の終盤に共同通信の記者が画像の切り貼りや博士論文でコピペがあったことについて、小保方さんはそれらをやる際に問題があると思っていなかったのか、そういうことに抵抗がある様子はなかったのかと質問する。
調査委員会の委員長である石井俊輔氏は
「小保方さんへのヒアリングでの説明は“これがやってはいけないことであるという認識がなかった、申し訳ありません”という結果でした。」
と回答。記者が
「つまりコピペをするということに抵抗がない状態でここまできているという……」
と尋ねると、石井氏は
「抵抗がないというか、そういう倫理感を学ぶ機会がなかったのか……それは私からはコメントするのは適切ではないと思いますけども」
と語った。
この発言について、ネットではかなりの衝撃を持って迎えられているようである。小保方さんは現在神戸にいるとのことだが、今週初めごろから精神状態があまりよくないとのこと。果たしてこの問題、どういう結果になっていくのか今後も注目である。
※画像は『niconico』より
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