今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
■残業をなくす方法
世の中には残業代を出さなければ残業が減るとかいう人がいる。まったくナンセンスとしかいいようがない。逆なんだよ。どうしても残業を減らしたいなら、残業代を上げることだ。法律で最低残業料金みたいなものを決めてしまい、それをものすごく高くして、夜間に勤務させる場合は絶対それ以上の手当を出さなければならなくする。
するとどうなるか?上司は「残業せずにさっさと帰れ」というだろう(笑)。だって大赤字になる。残業させられないと人員を増やさなければならないから、失業者が減っていいと思うんだけどね。それに本当に優秀な人(高い残業費を払っても割に合う人)だけが、残業を許されることになる。「無能な人間が無駄に残業して給料を稼いでいる」とかいう文句もなくなるだろう。
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逆に言えば現状、残業させるほうが会社にとって得なのは、社員を残業させることで得られる会社の利益に対して払われている残業代が安いということ。
1990年代の不況の頃は、まさに「残業せずにさっさと帰れ」と言われたもんだ。直前までバブルでみんなそれ相応の給料ももらっていた。不況になってもそのままの給料で残業代をゲットされては会社はたまらん、と。
現在は長引く不況、というかデフレで給料も安くなったから、よくもわるくも元通りバランスが取れてしまって、残業代を出しても割に合うようになったってことなのだろう。
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根本的な間違いは、以前も述べたけれど「残業すると1日当たりのパフォーマンスが落ちる」という点。もちろん残業が多ければ疲労するから、1時間当たりのパフォーマンスは落ちるだろう。でも作業時間が増えた分でトータルでプラスになる。会社はそれを知っているから残業させるわけだ。
俺は残業をなくすべきだと言ってるのではないので誤解のないよう。あくまで「どうしても残業をなくしたいならどうすべきか」という話。
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残業を否定している人はいろいろなことがごっちゃになってると思うんだよね。社員の健康のために残業を減らすべきだと主張するのか、残業の対価が見合わない(残業代が安すぎる)と主張するのか。
前者ならどんなに高い残業代を払っても残業は指せるべきではないということだし、後者なら高い残業代をもらえるなら残業OKってことだよね。どっちを主張したいのか。
あと無能な人間が残業代で稼ぐのがけしからんというのは論外。それは会社が考えるべきことで、他人がどれだけ仕事してるかなんて、当事者には正しく判断できないだろう。そもそも管理職の仕事が無駄だとかいう人たちなんだから。誰がどれだけ仕事をしているかは現場の人間しかわからないとかいうけれど、現場の人間も案外狭い視野でしか判断できないものだ。仕事の分野はみなそれぞれ違うのに、自分の仕事と同じ基準でしか他人の仕事を評価できない。
執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2014年02月13日時点のものです。
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