今回はうさみのりやさんのブログ『うさみのりやのブログ』からご寄稿いただきました。
■フィービジネスのコンサルティングは創造性を殺すんじゃなかろうかと
身一つでできる商売ということで、一応私もコンサルティング業務というものをやっています最近ではボチボチ依頼してくる人が増えてきまして、幸いなことです。基本的にはエネルギーっていうか電気関連の案件がほとんどです。ちょこっとITものもやってますけど。
皆さんなにかしらワタシの経験やスキルや人脈を買って仕事を依頼してくれるわけでして、大変ありがたいのですが「コンサルティングでどうやってお金を取るか」ということについては、この1年半いろいろ考えるところがありました。始めの頃は当面の食う金が無いわけでして、いわゆる「○○時間働いたから○円ちょうだい!」といういわゆる人月フィービジネスをやって何とか日銭を稼いでいたわけですが、経済的にある程度安定してくると、フィービジネスの問題というものを感じるようになりました。
コンサルティングっていうのは「社内では見えない外からの視点」を入れて「新しいビジネスを作る」ことに一番の意味があると思うんですが、フィービジネスをやってしまうと一時的に会社員をやっているようなものですから、本当の意味で自分が伝えるべきだと思ってることが何となく支払先の顔色を読んでしまってどうしても伝えにくくなるんですよね。向いている方向が市場よりも会社内部になってしまうので、成果物もビジネスではなく報告書レベルで終わってしまって、その内容も依頼主の意をくんだ内容になってしまう。そうすると結局本質的な問題の解決に繋がらない。
振り返ってみれば自分の官僚時代も三菱総研やら日本総研やらといったシンクタンクに色々と調査事業を発注してきたわけですが、一度たりとも彼らから「有益なフィードバック」なるものを得られたな~と実感したことはありませんでした。一時的な労働力として協力してもらったということに過ぎず、そういう意味じゃシンクタンクという名の労働力提供機関としか思っていませんでした。
当時は傲り高ぶっておりまして、それを「能力の差」などと思っていたわけでありますが、今になって振り返ってみると、能力云々ではなくフィービジネスこそが問題だったような気がしまして、彼らとて色々言いたいことがあったんでしょうが「お金をもらう」という立場だから何となくワタシの顔色を見てその意向に沿うように動いていたのかなと。「フィービジネス」というビジネスモデル自体が彼らの想像力を殺していたのではないかと。いやはやお山の大将。
そんなわけで最近は実費相当を除けばはタダでコンサルティングをすることにしてます。どこでお金を取るかっていうと、具体的に新ビジネスのスキームが出来上がって投資が始まった時点でお金をもらうことにしてます。「儲ける仕組み作って動きだしたんだから、その分け前はちょうだいね」というところでしょうか。お金をもらってない限りは言いたいことは対等でフェアな関係で言えますし、こちらとしても偉そうに教条を垂れるだけじゃなくて儲けるためにパートナー探しも含めて具体的なビジネススキームを作るべく奔走する気になりますので。
そんなわけでうさみに興味ある方はこちらまでご連絡を。
(→ info@trillioncreation.com)
最後は売り込みというオチ(笑)
ではでは今回はこの辺で。
執筆: この記事はうさみのりやさんのブログ『うさみのりやのブログ』からご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2014年02月13日時点のものです。
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