昨年12月に『YouTube』で公開されたあるCM動画。いささか狂気じみたその内容が海外メディアで「pure anime madness」「kind of insane」と紹介されて人気に火がつき、製品も売れるという面白い現象が起こっています。話題の動画『未来のライター Jii! Jii! Jii!』をご紹介します。
昭和アニメチックなこの動画の始まりは、人里離れた研究所のおどろおどろしいシーンから。頭が火のついたライターという、どう考えてもマッドサイエンティストな博士がスイッチを入れて生まれた「新しいヒーロー」とは……。
主人公のJii! いったいどんな怪物が生まれてしまったのでしょう?
と思ったら研究所がいきなりキラキラのステージに変化し、「それじゃ 行ってみよっかー」とJiiが歌って踊りだします。
A B C D E F Jiiおいらは 未来のライター Jii Jii Jii
O P Q R S T USBUSBライター Jii Jii Jii
シンプルなメロディに、頭に残る歌詞。シュールでド派手なアニメーションとともに、頭に歌が刻み込まれます。そう、この動画はUSBライター『Jii』のCMだったのです。
この歌によると、「Jii」の「Jii」は「次世代のJii」「時代のJii」「自由のJii」「ジゴロのJii」と何でもあり。自由だからって「海賊王になりたいJii」とか大丈夫か?
このあと、フタをスライドさせて中の電熱線でタバコに火をつけるという『Jii』の機能を歌で紹介。
バッテリーが切れたら、パンツを脱いで(?)USBポートにお尻を差せば充電が可能。
マッチの“マッチ子さん”に使い捨てライターが捨てられる一方、『Jii』は「何回でも何度でも あなたの心に火を灯すまで充電し続けるさ」の口説き文句でハートをワシづかみ。
最後はマッチ子さんも一緒に地球を飛び出してみんなで踊り、例の「A B C D E F Jii」のサビで大団円を迎えます。
なぜかこの動画が『Huffington Post』と『CNET』で紹介されると、動画はたちまち評判に。12月26日現在、180万回を超える再生数を記録しています。
This Ad For A Japanese USB Cigarette Lighter Is Kind Of Insane (VIDEO) - The Huffington Post
http://www.huffingtonpost.com/2013/09/04/usb-cigarette-lighter_n_3869089.html
Japanese USB lighter on fire with hilarious ad - CNET
http://news.cnet.com/8301-17938_105-57601586-1/japanese-usb-lighter-on-fire-with-hilarious-ad/
記事へのコメントでは「歌が頭から離れない」と、見事に洗脳されたコメントのほか、「タバコ吸わないけど全色欲しい」「アメリカのどこで買えるの?」と、製品の方の『Jii』が欲しいと投稿している人もいます。メーカーのライテックが運営するアンテナショップの“逸品道”ではお土産として観光客の問い合わせが増えており、1人で30コ以上もまとめ買いする人も現れているのだとか。
ちゃんと製品の訴求につながっているのが驚きですがこの動画、よく見ると実は製品の特徴をよく伝えているんですよね。海外にまで伝わるこの動画を制作したのは、暑苦しいリアルなイラストをベースに濃厚でハイテンションな表現を持ち味とするAC部。頭に残る歌もAC部のメンバーが歌っているんだそうです。一度見たら忘れられない動画『未来のライター Jii! Jii! Jii!』。宴会でみんなで歌ったら盛り上がるかもしれませんよ?
未来のライター Jii!Jii!Jii!(YouTube)
http://youtu.be/G8CeP15EAS8
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