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2013年12月26日10時20分頃より中央合同庁舎第4号館で開かれた山本一太内閣府特命担当大臣の記者会見で、知財戦略本部とクールジャパン推進会議の連携に関する事と、著作権延長なども係争案件になっているTPP交渉に関連した質問をすることができました。ここではその部分を抜粋して紹介します。

※詳細な大臣発言・質問・議事録は、内閣府ホームページにてご確認下さい。

●知財政策およびTPP交渉に関する質問(抜粋)

ふじいりょう:まず、4月に知財政策とクールジャパン戦略との役割について質問させて頂いた時に、クールジャパンが特だしで切り出しているというご見解を頂いたと思います。特にコンテンツ振興という面では、具体的な進捗が発信されていないというような声もあります。先ほどのプレゼンでも検証・評価というところが課題だとありましたが、仕組みについてどのようにされるのかお伺いしたいと思います。

山本大臣:これは随分前にお聞きになった質問だと思うのですけれど、知財戦略本部とクールジャパン部局との連携。これは事務局がほとんど同じなので、やはりもうちょっと図っていく必要があるかな、と思っています。
一回、実は合同会議をやって、なかなかいい意見交換ができました。両方の部局の有識者の方が出席して議論するという場面があったので、そういうところを少し増やしていきたいと思います。
うちの知財戦略本部の有識者懇でも、いろいろなアイテムについて議論していますけれども、コンテンツも一つの大きな部分なので、それはクールジャパンとも連動しますから、いちおう連携を今図りつつあるのですが、もう少し連携を深められるような仕組みを考えなければならない。これも一つの課題だと思います。

ふじいりょう:もう一つ。今TPPが議論されている真っ最中ですけれども、著作権延長も係争案件の一つだと思います。こちらもコンテンツ産業の関係者の多くの方が農業分野などの妥協としてアメリカなどの要求を入れてしまうのではないかと心配する声も多々ありますが、この知財戦略の場面からTPPがどのような交渉をしていけばいいのか、大臣ご自身のお考えはいかがでしょうか。

山本大臣:そこは、知財担当大臣としていろいろ考えはありますけれども、TPP全体の交渉なので、ここでどうすべきかということはちょっと控えさせて頂きたいと思います。そこは甘利担当大臣を中心にしっかりやって頂くということだと思います。

ふじいりょう:知財、特に著作権の延長というところについて、大臣ご自身のお考えは…。

山本大臣:それはちょっとTPP交渉に絡むので、今ここでコメントするのは差し控えたいと思います。


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2013年最後の閣議後会見ということもあり、一年を総括するプレゼン資料を用意していた山本大臣。担当する10分野ごとの成果と課題を説明しつつ、担当官の顔写真入りのページを動かす場面もありました。

また、安倍内閣の一年についても直筆のキーワードを持ち出し、閣僚の「チームワーク」を強調。内閣で大臣がまる一年間変らなかったことはこの10年間ない」といい、「日本再興の最後のチャンス」だと発信して経済再建に注力する旨を語りました。

知財政策については、基本方針の閣議決定や、職務発明制度見直しのワーキンググループの設置などを成果に挙げましたが、知的財産推進会議の検証・評価・企画委員会の開催に加えて、クールジャパン推進会議との連携も今後の課題と認めています。

TPP関連では、「考えはある」と述べつつも従来通り慎重な発言に終始。担当の甘利大臣の「邪魔をしない」という意識が強いということでしょうか。いずれにしても、著作権延長を含めた交渉の行方は年明けから注視する必要がありそうです。

参考資料:「山本大臣閣議後会見 平成25年12月26日」『内閣府』
http://bit.ly/1g30ZXx [リンク]

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