先日、
「現役芸大生の女性が作った『昆虫交尾図鑑』 ネットの写真を無断模写疑惑で炎上中」
という記事にて、最後に「今後、出版社側からも何らかの発表があると考えられるので動向が注目される」とお伝えした。個人的には出版社側が今回の件について謝罪し、書籍の回収等なんらかの対応があるだろうと考えていたのだが。
12月10日、その出版社である飛鳥新社のサイトに
『「昆虫交尾図鑑」について』
http://www.asukashinsha.co.jp/news/n7377.html[リンク]
というお知らせが掲載された。
それによれば、同社はイラストは著作権を侵害するものではないと考えており
「昆虫の姿をリアルに描いた場合に、写真における昆虫の特徴と類似するのは当然であり、また昆虫の交尾の姿に個性的体位がないのは自明であり、したがって、本件イラストが写真に類似するという理由だけで著作権侵害とならないこともまた明らかです」
とのことで、両者の類似性と言われているものは著作権法における創作的要素の類似性とは別だという。 そして
「なお、以上の弊社見解は、著作権に詳しい弁護士の検討を経たものです」
と記している。
また、著者の長谷川 笙子さんは同ページにて
「この度は、一連の騒動で皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけし、また対応が遅くなり、大変申し訳ありませんでした。この件に対しての私の見解と対応につきましては、後日、改めて説明させて頂きたく思います。」
という声明を発表している。
今回の出版社の対応については、ネット上では批判の方が多いようである。お知らせにある「著作権に詳しい弁護士」というのが誰なのかというのにも興味が持たれるところだ。
※画像は『飛鳥新社』のサイトより引用
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