コンビニチェーンのローソンで、オーナーの息子がアイスケースに入った画像がSNSに投稿され大炎上してから早や2か月半。その後も同じような事件が続発、10月2日には下記のニュースが報じられた。
“SNS世代” 不適切投稿防止へ研修職場などで撮影した不適切な写真をインターネットのソーシャルメディアに投稿し、トラブルにつながるケースが全国で相次いでいるなか、1日に内定式を行った企業の中には、内定者を対象に不適切な投稿を行わないよう研修を行うところも出てきています。
とのこと。
研修では、店の従業員が商品のアイスクリームが入った陳列ケースの中で寝転んでいる写真や、少年がパトカーの屋根の上に登っている写真など、実際に投稿された不適切な写真を紹介し、注意を促しました。
と、「人の噂も75日」という慣用句もあるが、ローソンのそれはSNSへの不適切な投稿の象徴のような存在になってしまったようである。
なぜ不適切な投稿が繰り返されるのかについては、これまでに
・スマホで簡単に投稿できるようになったから
・『Twitter』に投稿するということは全世界に向けて発信するということだがその意識が希薄で、フォロアー等の仲間内だけに発信しているような感覚でいる
といったような分析がなされている。やってしまった本人は「ついカッとなってやった。こんなに大事になるとは思わなかった。今は反省している」といった感じだろうか。
日経デジタルマーケティング記者の小林直樹さんは、著書『ソーシャルメディア炎上事件簿』の中で「不用意な発言で失敗しないためにはどうすればいい?」という質問に対し“投稿前チェックリスト”なるものを自分でも作ることを勧めている。
参考として挙げられているものは、
1. この投稿内容に一抹の不安も、危うさも感じるところはないか?2. この投稿が大勢の人にRT(転送)されても差し支えないか?
3. 特定の人・層について言及している場合、該当者が見ても問題ないか?
4. 上司、取引先など仕事上の関係者が見ても問題にならないか?
5. 親・きょうだい、愛するパートナーor意中の人が見ても構わないか?
というもの。
自分の失言によって、これまで築き上げたキャリアや人間関係を壊さないようにするには、何かしらの「マイルール」を定めておこう。「お酒を飲むと気が大きくなって危ない」という自覚がある人なら、「飲んだらつぶやくな!」を標語にするのもいい。
との記述もある。お酒飲んだらSNSはNGということについては、筆者も以前「ああああ」となったことがあるので全面的に賛成だったりする。最近問題になった経済産業省の某氏や、数か月前の復興庁の某氏も、こういった心構えがあれば停職をくらうこともなかったであろうに……。
2011年の8月に出版された同著、それまでのさまざまなネット炎上のケースを解説しているが、それまでの『Twitter』での炎上例が添付画像なしのツイート内容でのものがほとんどだったのに対し、ここ数か月のは画像がメインになっているというのも興味深い。写真撮影し画像アップ&ツイートというのが、スマホの普及でより手軽になってきたというのもあるのだろう。
ちなみに、炎上の拡大についてWebメディアの果たす役割に言及もしており、その中には当サイトの名前もあったりする。
※画像は『Facebook』にアップされたもの(一部加工)
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