約1分のアニメーションを通して事件や芸能ニュースを分かりやすく伝える、台湾発の次世代のメディア「TomoNews」。多くの時間とコストがかかるCGアニメーション作りを、最速90分で行うという驚きの制作風景を以前ご紹介しました。
【関連記事】120秒のCGアニメを90分で制作! 台湾発の次世代メディア「TomoNews」編集部に行ってきた
http://getnews.jp/archives/389453
7月22日には、2013年上半期に配信した1,000本以上の動画ニュースの中から「スタッフ厳選ニュースランキング」を発表。YouTubeチャンネル「TomoNewsJP」にて、CGアニメを用いた生放送に初挑戦! 筆者はその模様を特別に見学させてもらいましたので、レポートと共に振り返ります。
●低コストで生放送が出来る理由は手作りと工夫
今回の生放送を実現したのは、フェイスシフトやモーションキャプチャーの技術と、独自のワークフロー。演者の女性の顔と体の動きがそのままCGアニメに反映され、その場ですぐアニメによる生放送が行えるというわけ。TomoNews編集部内にある小部屋の中には、手作り感あふれるセットが。
もちろん高価な機材もありますが、手作りの「ON AIR」を知らせるライトなど、様々なアイデアが見られます。この様な工夫の数々のおかげで、今回の生放送は3,000ドルの低コストで行う事が出来たそう。
モーションキャプチャーというと、全身タイツを着用して、体全体の動きを読み取るイメージがありますが、今回の生放送では、既に完成しているアニメの“モデル”と演者の動きがシンクロする様になっています。細かい手先の動きを伝える手袋をはめて、
2台のカメラに、動きをデータで伝えます。
この様に、演者が表情を変えればアニメの表情も変わる!
演者の動きとアニメの動きが同時に変わるのがとっても面白い。まさかこのAKB48風の衣装に身をつつんだ安部首相そっくりのアニメを、女性が動かしているなんて想像できません。
●いざ、ドキドキの生放送!
初の生放送という事で、大勢のスタッフに見守られながらスタート。事前に用意した厳選ニュースランキングを流しながら、ナレーションや進行は演者がその場で収録。
モニターで自分の様子を確認しながら、流れる台本をチェックしていく作業には集中力と瞬発力が必要になります。しかも、生放送なので質問もリアルタイムで続々。「すね毛がリアルw」「中身は女性なの?」「なぜ台湾のメディアが日本語でニュースをやっているの?」など色々なコメントや質問が寄せられます。
ニュースも「社会」「芸能」そしてTomoNews内で人気が高い「変態ニュース」(!)などバリエーション豊か。「そういえばこんな事あったなぁ~」なんていう事件や出来事には思わずコメントしたくなっちゃいます。
約23分の生放送が無事終了して喜ぶスタッフたち。TomoNewsは香港・台湾などで大手日刊紙『アップル・デイリー』を発行するほか、雑誌・テレビ事業などを幅広く手がけているメディアグループが運用し、すでにアメリカ、香港、台湾で配信。タイガーウッズなど有名人スキャンダルの挑発的な報道で注目を浴び、すでに数多くのメディアに取り上げられ、ロイターなどのメジャーなメディアとコンテンツの提携するなどの実績がある為、注目度大。筆者の他にも取材に来ている方がいましたよ。実施時期は未定ですが、今後も生放送を行いたいという事で楽しみです!
今回ご紹介した生放送&メイキングは、YouTubeにて視聴可能、ぜひチェックしてみてくださいね。
現在TomoNewsでは、ユーザーからニュースを募集するキャンペーンを実施中。投稿した映像が選ばれればTomoNewsがCGアニメーションと組み合わせてサイトにアップロード、ニュースとして発信する他、採用されれば報酬が30万円という超太っ腹な企画です。詳しくはキャンペーンサイトまで。
TomoNews
http://www.tomonews.net/
ネタハンター
http://www.tomonews.net/neta-hunter/
※画像はYouTubeチャンネル「TomoNewsJP」より引用。
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