2005年に八王子駅で某テレビ局が女性専用車両について駅構内でインタビューした際に、その「私は特に どこでもいいです」と発言した女性を覚えているだろうか。彼女は当時18歳で出かける途中にたまたまインタビューされたのだという。その後インターネットで彼女の写真が出回っていることを友だち伝いに知ったのだという。彼女の謙虚なコメントが話題となり「こんな可愛い子でもどこでも良いと言っているんだ」と女性専用車両のあり方にまで問題視された。
あれから8年経った今、彼女は何をしているのだろうか。ガジェット通信はそんな謙虚な女性専用車両でインタビューを受けた彼女に会うことが出来たので話を聞かせて貰うことにした。彼女の名前は関口愛美さん。現在26歳となっており、様々な活動をおこなっている。彼女に女性専用車両や当時のことについて伺ってみることとしよう。
愛美 はじめに痴漢にあったのは幼少のころなんです。でも不快感はあるけど何されているのかわからない。で、中学生になって「痴漢されてた」って知って自分が汚いと思ってしまって。男の人も怖くなってしまって。
記者 そんなことがあったんですね。
愛美 そうなんです、それでそのタイミングで男性から電話があって「いつもあなたのことを見ています」という覗きからの電話だったんです。妹と一緒に居ることや制服を着ていることや部屋の様子まで知っているんです。どこから覗いているのかわからないんです。遠くのビルかもしれないし……。近くの家かもしれないし、私も不用心だったなと思っていつも窓やカーテンを閉めていたかと言うとそうでないときもあったし……。
記者 それは怖いですね。
愛美 男の人も先生がプリント配るときに手が触れるだけでもダメになっちゃって。痴漢や露出狂など強姦以外にはあってきたんです。時には捕まえたりもしました。そうなると私なりの対処方を得るんです。そんなタイミングで女性専用車両ができたんです。
記者 丁度そういったタイミングと重なったんですね。
愛美 でも私からしたらなんでそんな痴漢のために車両を移動しなくちゃ行けないのって思って。もちろん何も言えない子にとっては有り難い車両だと思うんですよ。
記者 それで「どこでもいいで私は特に す」と発言なさったんですね。
愛美 捕まえるときも冤罪が怖くて、確実にこの人だと思うとき以外は捕まえられないんです。
記者 確かに痴漢の冤罪事件も増えてますからね。
愛美 痴漢側も凄いんですよ、満員電車で匠に触ってきたり手を使わずに痴漢したり……言葉にしづらいですが。私が「私は特に どこでもいいです」と言ったのは本心だし今でも普通車両に乗ってます。
このように関口愛美さんは「私は特に どこでもいいです」と発言したのは、このような経緯があってなのである。痴漢に屈したくないと言う強さがあのときの八王子駅のインタビューコメントとして使われ、その後ネット上で拡散してしまったのである。ちなみにあのときの関口愛美さんはスッピンだったという。
このほかにも沢山話を聞くことができたのだが、それは別の機会に紹介したい。
※この記事は、ゴールドラッシュの「ソル」が執筆しました。
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