今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
■「テキストサイト」とは?
「【今更】あれだけ流行ったテキストサイトが何故廃れたのか考えてみる【考察】」 2013年06月18日 『オモコロ特集』
http://picup.omocoro.jp/?eid=1691
ネットの歴史を振り返った記事としては面白い。しかしテキストサイトってそもそも何?と。ネットで検索するとそれなりに一般的な用語のようだ。俺が知らないだけか。こっちにもまとめがある。
「テキストサイトの歴史」 『佐倉葉ウェブ文化研究室』
http://websitemap.sakura.ne.jp/monograph/monograph03.html
「先行者」とか懐かしい。うっかり職場で見て、笑いが止まらなくなって困った覚えが。
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しかしテキストサイトとブログの区別がよくわからん。当時も日記的に書いていたサイトは多かったし。
時系列主体ではなく、コンテンツのカテゴリ重視のサイトということだろうか。たとえば「特撮研究」とかテーマを決めて、トップページには目次的なエントリが並んでいて…みたいな。
実際、ブログ形式だと、そういうサイトが書きにくいのだよね。
「おすすめ記事」 2007年10月06日 『メカAG』
http://mechag.asks.jp/116379.html
みたいにインデックスを作ってみたりしたのは、すこしでもなんとかできないか?という工夫。
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ようするにまとまったコンテンツ、たとえるなら一冊の本を描き上げるような完成度の高い記事を書くのがブログは不向きな気がする。古い記事は埋もれちゃって、自分でさえ探すのが困難だし。
ただやっぱブログだと書きやすいんだよね。コンテンツ重視だと、どこに追加しようか?から悩まなければならない。ブログなら今日のエントリを作って、いきなり書き出せばいい。
まあ日頃、人間は楽すると馬鹿になる、といってる本人がこのざま(苦笑)。
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テキストサイトが衰退した原因に、SPAMが手に負えなくなったこともあるんじゃなかろうか。当時のテキストサイトって読者とのコミュニケーションのために、小さな掲示板とかを併設しているのが多かったように思う。そこに大量の英文のSPAMとかが書き込まれる。
んでちょうとmixiとかのSNSが出始めた頃だから、みんなそっちに流れた、と。
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「リンク集」とかなんか懐かしいな。いまもリンク集ってあるのだろうか?なんかあまり見かけないけど。だいたい当時は、メインのコンテンツ、掲示板、リンク集、の3点セットだったような。バナーで相互リンクしたり。あとカウンターが設置されてて、「キリ番ゲット」とか(笑)。
ということで、「テキストサイト」が何を示すのか、やっぱよくわからん。時期的なものなのか(ブログ以前)、形式的なものなのか(手書きHTMLで作られたサイト)、内容的なもの(特定の研究コンテンツ)、なのか…。
コンテンツ重視のサイトは現在もあるとは思うんだよね。ただ日々の出来事を綴るブログが増えたので、相対的に比率が減ったことは確か。そういうサイトはwikiに移行するのかなと思っていたけど、wikiってそれほど流行らなかったね…。
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やっぱブログ(つまり時系列)でないと、サイトのコンテンツの構造を「設計」しなきゃならないのが、負担なのだろう。それが楽しいという人もいるけれど、比率的にはめんどくさいという人が多いのだろう。
ブログでさえエントリのタイトルを最初に決める人と本文を書いた後に決める人がいる。俺は後者だ(しかも一度決定した後変更したりする)。つらつらと書いていくスタイルだと、最初にタイトルを決めてしまうと、なんかそれに制限されるようで嫌なんだよね。
思いつくことを取り留めもなく書いていき、最後に「ああ、こういう内容なら、こういうタイトルだろう」と決めるのが「楽」。ようするに事前にきちんと内容を決めないから、そうなるわけで。
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思い付いたことをメモ的につらつらと書いていくブログは、それはそれで正しいと思う。ただそうやって書かれた内容を、それなりにまとめて構成を整え、完成度の高いコンテンツ化する作業は意義がある。まあ俺自身がやってないから説得力が足りないが。
完成度の高いコンテンツを作るには「考え」なきゃいけない。全体を見渡し、どういう構造にするか設計する。ソフト開発でいえば、こうやってダラダラと書いていくブログは、全体の設計をきちんとやらず、手のつくところからとりあえず実装しましょうという悪いパターン。ぐちゃぐちゃになる(苦笑)。
2chのまとめサイトとかも、まとめというのは名ばかりで、単に抜粋しているだけだよね。それを一度頭のなかで咀嚼して、一つのまとまった文章として再構成するのが、本来のまとめではなかろうか。
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俺はもともと2chで長文を書いていたのだよね。ただそうすると自分が書いた文章があちこちのスレや板に散らばってしまい、自分でも探せなくなってしまった。このブログを始めた理由のひとつがそれ。やっぱ自分が考え書き綴ったものは、どこかにまとめておきたい、と。
しかしこのブログもそれなりに量が増えて、こんどはこのブログの中で「あれは、どこにかいたろう?」「書こうと思って結局は書かなかったんだっけ?」と、探せなくなってしまった。
ブログのような断片化した情報ではなく、書籍のようにそれなりに整理されたコンテンツが重要視されなければならないと思う。それによってネットの人々のリテラシーの向上にもなるだろう。ただ俺自身がやってないので説得力が(以下同文)。
執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2013年06月24日時点のものです。
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